いよいよ本格的なトレランシーズンが始まります。ビギナートレイルランナーの僕ですが、この時期は夏のレースを控えてワクワクします。
当たり前のことですが、トレイルランニングって専用の道具が必要なスポーツです。マラソンはそれこそシューズくらい買えばフルのレースでも走れちゃいますが、トレランはきちんとした装備を揃えないと最悪命を失ってしまうし。
僕も初めてのトレランレースから2年ほど経過し、装備も徐々に揃ってきました。トレラングッズは価格が高い事もあり、ちょっと安めの物に手を出したりもしました。が、やはり「最初からこれ買っておけば良かった」と思う事が結構あります。そこで、「これからトレランを始めるとしたら、自分ならこれを買う」というものを集めてみました。
わかっています。僕もトレラン3年生でまだまだ全然ビギナーです。走力もありません。トレラングッズが好きでよくネットで情報収集しているただの道具オタクです。しかしあまり情報の無いトレランについて知っていることを書きました。ちょいと生意気ですが、初心者の方の参考になれば幸いです。
シューズ
まずは何よりトレランシューズが必要ですね。トレイルランナーは足元が命。不整地を走る訳ですから、グリップやプロテクションのしっかりした専用シューズを用意しましょう。
僕は最初に買ったイノヴェイトのゼロドロップシューズを大事に履いています。
定番はやっぱりモントレイルのバハダでしょうか。オールラウンドに使えるバランスの良さでビギナーからベテランまで愛用者が多いです。
僕はイノヴェイトユーザーなのでイノヴェイトを推します。イノヴェイトのシューズはワイズが広めで圧迫感が少ないのが特徴。ソールのグリップも強力です。イノヴェイトも種類がたくさんありますが、プロテクションと重量のバランスがいいトレイルタロンが基本だと思います。
ゼロドロップが特徴のアルトラも人気です。僕もアルトラ履いてみたい。
ザック(バックパック)
シューズとともにトレランの必須装備がバックパックです。トレイルラン用のバックパックは荷物を入れて背負っても走りやすいように独自の進化を遂げたベストタイプがほとんどです。水を入れて走ることになるので、フラスクもしくはハイドレーションをセットして使うことが前提です。種類が多くて非常に悩ましいです。
最初に買うなら、やはりフラスクがセットになったタイプがおすすめです。難しい選択ですが、フラスクかハイドレーションどちらがいいかと問われれば、ドリンクの残量がすぐにわかるフラスクの方がいいと答えます。ケースバイケースですが。
アルティメイトディレクションのマウンテンベストは、何種類かあるUDのトレランベストの中では一番汎用性が高いモデル。10リットル程度のバックパックに500mlソフトフラスクが2本付いているので、これさえあればほとんどのレースに出られます。ポケットのサイズや数も豊富で使いやすそう。値段がやや高いのと、鮮やかなブルーが好みが別れるのが懸念材料。ちなみにサイズSMLあります。
やや値段が張りますが、黒がいい人はHALO(ヘイロー)ベストがありますよ。上のマウンテンベストに比べてポケットがやや少ないですが。
トレラン界隈で一番人気はやはりサロモンです。中でも最もレース向けの「S/LAB(エスラボ)センスウルトラ8セット」がおすすめです。8リッターの容量にフラスク2本付き。登山には向きませんが、レース専用として。軽量で走りやすいと定評のモデルです。時々セールで安くなるので狙ってみましょう。
ジャパニーズブランドの雄、パーゴワークスのラッシュ12もおすすめ。元々トレイルランナーの意見を聴きながら作り上げた傑作ザックを、2019年4月にフルモデルチェンジして各機能をブラッシュアップさせてきました。値段も17000円⇒14000円と安くなって買いやすくなった。フラスクは付いてませんが、すでにフラスクは持っているランナーの買い替え需要に対応します。
トレラン用ベストはペラペラがデフォルトですが、ラッシュシリーズはかなりしっかりとしたパッド入りなので肌あたりが優しいのが特徴。あとシンプルこの上ない造りなので使いやすそうです。これは非常に欲しい。
パタゴニアでもトレラン用ザックを展開しています。カッコイイけど値段が超高いですね。セールで安くなりそうな気もします。
アークテリクスでもトレランザックを出してました。ノーバン14と7。メイン荷室はロールトップで、ベスト部分にポケット6個付き。ジッパー付きポケットは2か所。
カッコいいけど機能的には特に目新しいことは無いです。基本は抑えてるし、アークテリクス好きな人は値段もそこまで高くないしいいかも。ハイドレーション2リッター付属、サイズSMの2種類です。真っ黒でスズメバチに襲われそう。
ウエア
ウエアは、別に特別なものは必要ないと思います。ランニング用の半そで半ズボンで十分です。こだわる人はアウトドアブランドのウエアでおしゃれしてくださいって感じ。
僕も使っているパタゴニアのストライダー・プロ・ショーツは、ポケットがたくさん付いているので補給食やらグローブやら入れられてトレラン向きです。カッコイイしおすすめです。
パタゴニア公式サイト メンズ・ストライダー・プロ・ショーツ トレイルランニング Viking Blue
レインウエア
山に入る訳ですから、レインウエアは必須です。盛夏の低山とかは除いて基本山は寒くて風が強いので、雨に降られてカッパ無しはイコール死を意味します。絶対持って行きましょう。
登山用のレインウエアはゴアテックスが主流ですが、トレラン用に流用しようとするとちょっとしっかりし過ぎて重いんですよね。軽量なタイプが売っていますのでそちらから選びましょう。
パタゴニア公式サイト メンズ・ストーム・レーサー・ジャケット クライミング Micro Green
一番おすすめはパタゴニアのストームレーサージャケット。裏地付きの3レイヤーで170gの軽量コンパクト。デザインも超オシャレです。しかし値段が高いなあ。
多くのトレイルランナーが使っているであろう名作ノースフェイスのストライクトレイルフーディ。軽量、高機能ながら15000円程度で買えます。安くはありませんが、雨具としてだけではなくウインドブレーカーとしても使いやすいので価値は高い。
着ている人を見ると「クライマー様・・・」と無条件に尊敬してしまうブラックダイヤモンドのレインシェルが安いです。ファインラインストレッチレインシェルは、ストレッチしながら軽量防水のBD製品がこのコスパ。悩んだらこれ買いましょう。
尚、一般的なトレランレースではレインウエアの下(ズボン)ははかないことが多いです。秋口とか標高の高い所へ行く場合はパンツも用意しましょう。
ウインドブレーカー
パタゴニアの代名詞ともいえるフーディニを代表とする軽量コンパクトになるシェルアウター。レインウエア軽量なのあればウインドブレーカーはぶっちゃけ不要ですが、雨ではない状況下ではウインドブレーカーの快適性は魅力です。
パタゴニア公式サイト メンズ・フーディニ・ジャケット Tasmanian Teal
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フーディニはホントにサラッと快適でずっと着ていたくなる着心地。1万円ほどで買えるので1枚持っておくと便利です。
アークテリクスのスコーミッシュフーディも、やや重いですが快適な肌触りで人気のモデルです。高いけど。
スコーミッシュより軽くいこちらもいいです。安い。
GPSウオッチ
時計については、タイムを気にするエリートランナーでなければ、そこまでこだわらなくてもいいと思います。Gショックとか丈夫で防水の時計で十分です。が、やはりGPSウオッチがあるとトレランは面白いし便利です。
僕が使っているSUNNTOのスパルタントレーナー。心拍計付きでSUNNTOでは最安モデルですが、高度表示・簡易ルートナビ等登山やトレランにも便利な機能があります。電池も9時間くらいは持ちますから、ロングレースでもいけます。ここまで高機能ながら普段スーツと合わせても違和感の無いシックなデザインも魅力的。値段も安い。
スパルタントレーナーより大きく、気圧式高度計を搭載。さらに大容量バッテリーのおかげで丸2日間フルでGPSを受診し続けられるタフネスウオッチです。電池もちが非常に重要になるシーンというのはトレラン登山では必ずあるので、この価格にも価値があります。でもステータスをバッテリーに振り過ぎている感がありますね。どうせなら地図でも入れてくれればいいのに。
同じ値段出すなら、ガーミンなら地図が付いてきます。ぶっちゃけスマホあれば地図は不要とも思いますが、電波の入らないところでも地図があるという安心感は格別かと。僕はガーミン使ったこと無いのでよくわかりませんが、トレイルランナーで一番使っている人が多いのは恐らくガーミンのフェニックスシリーズです。
ハイドレーション
エイドの少ないレースや、ファストハイク用としてハイドレーションパックもあった方がいいでしょう。ほとんどの製品が「ハイドラパック」というメーカーのOEMで同じ仕様です。使ってみればわかりますが、ザックを下ろさず水を飲めるのは本当に便利です。
ハイドレーションは高いので、元々セットになっているザックを買う、という方法もあります。定番はサロモンです。時々セールで1万円位になります。
ハイドレーションやフラスクの中にはBCAAドリンクを入れるといいでしょう。疲労感を軽減してくれますよ。
フラスク
トレランといえばフラスク。みんなチューチュー吸ってます。500ml、250ml、150mlなどサイズがあるので、用途や内容物によって分けて使えます。
フラスク買ったら自作ジェルにもチャレンジしてみましょう。
ザックのメーカーによってはマッチングが良くない場合があるので注意が必要です。心配な人は最初ならおとなしくフラスク付きのザックを買いましょう。
キャップ
トレランの大会ではサンバイザー率が非常に高い気がします。森の中を走ることが多いので日差しはそこまできつく無い印象ですが、汗留めとしてもサンバイザーは便利です。これにサングラスを付けるのが定番。
グローブ
最初はそれこそ軍手でいいですが、余裕があればこのような指出しグローブを使ってみましょう。悪路では手を使うことも多いし、ケガの予防のためにもグローブはあった方がいいです。サロモンのこのグローブは甲部分にカバーを内蔵しており、寒いときはミトン状態になる便利機能付き。値段も安いときは2000円程度です。トレランやってる!っていう気分アゲアイテムとしても秀逸です。
補給食
基本マラソンの補給食と同じ考え方でいいと思いますが、チョコバーなど持って行くといいかもです。ザックあるし。
ファーストエイドキット
あとはファーストエイドキットやトイレットペーパーなどもあると安全です。
まとめ
トレラン装備をつらつらと思いつくままに羅列してきましたが、この辺を網羅すればかなり快適なトレランライフが送れるのではないでしょうか。
しかし、トレラン装備は非常に高価なものが多いので、一度に全部買う、ということは現実的では無いでしょう。必要な機能も人それぞれですし、まずはシューズとザックを買ってレースに参加してみて、他のものは徐々に揃えていくのがいいと思います。
いいものを見つけたら、またご紹介します。