検索から来られた皆さんこんにちは、MSX3と申します。趣味はマラソン登山トレランで、このブログでレースや登山の記録、道具のレビューなどを書いています。
過去に、トレランザックの比較記事などを書きまして、おかげさまでこのブログで一番アクセスが多いエントリとなりました。
このトレランザック選びの2019年版を書こうとずっと調べていたんですが、この度やっとまとめることができました。
トレイルラン始めるときバッグ選びで悩む
トレイルランニング用のバックパック選び、悩ましいですよね。
初心者の方はもちろん、経験者の方でも買い替えるにあたって相当悩みますよね。トレランザックって一口に言っても、その人の使い方やレース・登山のスタイルによって求められる機能が微妙に変わってくるものだし、値段も高いのでいくつも買えないし、そもそも売ってる店が少ないっていう。地方は特に現物見るのが難しいです。
僕も、トレラン用のバックパック実は3個ほど持っているんですが、新しいものを欲しいと思っています。というのも、今使っているのはこれらなんですが
一番左の小さい奴は3リットル、真ん中が15リットル、右が10リットルですが、右は純粋なトレランザックでは無いので今は出番がありません。左と真ん中の間を埋める、レースに使える8~10リットルサイズのトレランザックが欲しいと思っています。
ロングレースに使えると思って買ったアルティメイトディレクションのファストパック15は、トレランで使うにはややオーバーサイズでした。使えない事無いし、少しは走れるコースといった日帰りファストハイクには最高のザックなんですが。
このように、同じような小さめザックをいくつも買ってしまうようなことが起こりがちです。何が言いたいかというとそれほどトレランザック選びは難しいということです。
そこで今回、主にトレランレース用または日帰りスピードハイクに過不足無く使える10リットル前後のサイズを中心に、トレランザック選びを考えたいと思います。トレランレースは60キロ位まででエイドあり、登山なら春~秋の日帰り用途であれば、10リットル前後の容量で何とかなります。この位のサイズが一番汎用性が高いですし、実際販売されている商品も一番多いです。
逆に言うと10リッター以上のサイズは大きすぎて、走った時重さや揺れが気になります。「クッカー持って行きたい」とか「一眼レフも入れたい」とかなりますと15リッターくらいあった方がいいのは確かですが。
なかなか一つですべてを賄うには難しい製品であることは間違いないのですが、それでも最初の1個目としては、これ買っとけばオッケーなものを選びたいですよね。ご自身の山行スタイルによっても変わると思いますが、製品選びの参考になれば幸いです。
サロモン
トレラン界隈で一番人気はやはりサロモンです。トレランレースに行けば多くのランナーがサロモンのザックやシューズを使っています。
このサロモン人気は、「着るザック」というコンセプトを初めて世に出したメーカーだからだと思います。ウエアのようにザックを着てしまうという発想がゲームチェンジャーです。サロモンが生み出したベスト型のバックパックは、走っても揺れないランニングバックパックのスタンダードとなりました。スキーをはじめアウトドアスポーツ全般で多くのユーザーから支持されているフランスの人気メーカーです。
SALOMON(サロモン) ADV SKIN 12 SET
2019年2月発売のサロモントレランザックの最新モデル。僕の今年一番おすすめはこちらになります。
サロモンが特許を得たオリジナルのワンタッチフロントストラップにより、以前より簡単に素早く身体へフィット。メインコンパートメントの両側にコンプレッションをかけるバンジーコードが取り付いており荷物の揺れによる不快を感じさせず、快適な走りを約束します。ポールホルダーは着脱可能でアレンジが利くので、いかなる形のポールでも取りやすい位置への収納が可能に。別売りで1.5Lソフトリザーバーも取り付け可能です。500mlソフトフラスク×2付属。
おなじみソフトフラスク2個付きです。最新モデルなのにフラスクが旧タイプなのが(・・? ですが、フラスクがショルダーストラップ中央部にセットされ、かなり安定感がありそうです。
ポケットも機能的にそして多数配置されています。
まずフラスク前面にジッパー付きポケットが2個。このジッパー付きポケットはサイド部分に奥行きがかなりあり、右のポケット内部には内ポケットまであります。ジッパー付きなのでスマホや財布、車のキーなどはここに収納することになりそうです。
フラスクとジッパーポケットの間もストレッチポケットになっていて、背面メインコンパートメント裏側を貫通して左右連結しています。脱いだシェルなど大き目のものも収まります。
他、ショルダーストラップ上部にも小さめのストレッチポケットが2個。当然背面メインコンパートメントにはハイドレーション用ポケットも装備。大小さまざまなポケットがあり、どのように使いこなすか考えるのも楽しそう!すげえ欲しいわ買うぞこれ!!と喜び勇んで探しましたが・・・
Amazonに(新型の)在庫が無い!
2019年7月現在Amazonではほとんど取り扱いがありません。公式にも在庫なしになっているので、ほとんど流通していないような状況です。旧型はたくさんあるんですが。
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楽天なら多少ありそうです。
同じスタイルでメインコンパートメントの容量が少ないADV SKIN 5SETもあります。が、こちらも7月現在Amazonでは在庫がほとんどありません。
でもこれ非常にいいです。12リットル容量は登山でも使える。体にぴったりフィットするデザインだからクッカーとか持とうとするとダメかもですが。色もいいですよね。
SALOMON(サロモン) S-LABセンスウルトラ8セット
サロモンの上級者用シリーズといえば「S/LAB」。エスラボと読みます。ストイックに機能と軽さを指向したレースで勝つためのモデルです。僕ら初級者はS-LABと聞けば尻込みしますが、機能性の高い軽量トレランザックなので使わないのももったいない。
S-LABは容量が何種類かありますが、最も汎用性が高そうな「S/LAB(エスラボ)センスウルトラ8セット」がおすすめです。8リッターの容量にフラスク2本付き。登山には向きませんが、レース専用として。今やADV-SKINがモデルチェンジしてやや機能面で見劣り感がありますが、それでもS-LAB。走りにこだわるランナーには非常におすすめです。新型フラスク2本付き。時々セールですごく安くなるので狙ってみましょう。
サロモン SKIN PRO 15 SET
SKINPROシリーズはフラスクでは無くハイドレーションパックをセットしたモデル。この15リッターモデルは相当荷物も入るので、トレランというよりファストハイク向けですね。ハイドレーションはフラスクよりたくさんの水が入るので、水場の少ない登山やエイドの少ないロングレースでは必要になります。ショルダーストラップにフラスク用ポケットもあります。
フラスクがいいかハイドレーションパックがいいかというのは難しい問題ですが、フラスクの利点として常に残量がわかる、というのがありますね。僕は500mlフラスクと1.5リットルのハイドレーションを併用していますが、ハイドレーションは残量が目視できないので、レース中水の残量が気になることがあります。補充もしにくいし。ただフラスクだけだと絶対的に量が足りないケースは普通にありますので、一長一短です。
サロモン SKIN PRO 10 SET
トレランに使うならこちらの10リッターモデルがおすすめ。このモデルもロングセラーです。定価では正直魅力ありませんが、時々1万円位まで値下がりすることがあるので要チェックです。
※7月25日現在10500円まで値下がりしています。上のリンク先のこのカラーのみ。
サロモン AGILE2 12 SET
1万円以上も出せるか!という倹約家の方にはアジーレがあります。この値段でフラスク2個付き。フラスク単品でも2500円くらいしますから、フラスク買ったらザックが付いてきたみたいな感じですね。タイムセールで7000円位になることもあります。
トップモデルに比べるとコストダウン感がどうしてもありますが、そこは値段とのトレードオフ。年に1回くらいしかトレランやらない人はこれで十分です。
アルティメイトディレクション
ハイドレーションバッグを世に出したメーカー。定評のあるシグネチャーモデルの2019年モデルがリリースされていないのが残念ですが、2018モデルでもトレランに必要な各機能は非常に熟成されています。容量やタイプも色々あり、お気に入りが見つかるはず。
アルティメイトディレクション ハイドレーションバッグ PBアドベンチャーベスト4.0(ADVENTURE VEST 4.0)
アルティメイトディレクションの全部入り。機能は最高だけど価格も最高。容量16リッターと大き目ながら、付属するフラスクは1個。代わりにスマホを収納するジッパー付きポケットが付きます。この辺が判断基準となりそうです。
- 容量:16.4L、主要収納容量:10.4L、サブ収納容量:6.0L
- ポケット10個以上で、フロントにはジッパー付きスマホ収納ポケットあり
- ポールホルダー、バンジーコード、ホイッスルあり
- 500mlフラスク1個附属
フラスク1個では足りないと思うので、持ってない人は別途ハイドレーションも購入必要です。背面メイン収納部だけで10リットルあり、デザインもカッコいい。フラスク収納がショルダーストラップ上部で、トレッキングポールも前面に収納できます。
女性用もあります。
公式動画はこちら。
アルティメイトディレクション ハイドレーションバッグ AKマウンテンベスト4.0(MOUNTAIN VEST
4.0 )
上記アドベンチャーベストよりやや小さめで、製品名に「マウンテン」を冠するベスト。アルティメイトディレクションのレースベストでは中間サイズです。メーカー的にはマウンテンレース向け商品ということですが、容量約13リッターはレースで使うには十分な容量で、フラスク2個附属するのでシグネチャーモデルの中では一番汎用性が高いモデルです。
- パック容量:13.27L、主要収納容量:9.37L、サブ収納容量:3.9L
- ポールホルダー、バンジーコード、ホイッスルあり
- 500mlフラスク2個附属
フラスクが2個附属するので、初めての人におすすめ。アルティメットディレクションのフラスクは単品で買うと高いですからね。その意味ではこの値段もまあ高くはない(高いけど)。スマホをどこに収納するか悩むところですが、ポケットもたくさんあるし多分困らないでしょう。アドベンチャーベストもそうですが、UDのレースベストはフラスク収納がショルダーストラップ上部に位置しているのがいいですね。
アルティメイトディレクション ハイドレーションバッグ SJウルトラベスト4.0(ULTRA VEST 4.0 )
上2つよりさらに小さめなのがこちら。容量10リットルで無駄を省いたレース向け。
- スコット・ジュレク シグネチャーモデル
- 容量:10.32L、主要収納容量:6.6L サブ収納容量:3.72L
- ポールホルダー、バンジーコードあり
- 500mlフラスク2個附属
上のマウンテンベストとよく似ていますが、サイド部にポケットがありません。他はほとんど一緒のようです。背面6リットルはトレランレースなら必要十分ですが、ハイドレーション入れると後はカッパ+アルファしか入らないので持ち物は吟味する必要があります。
ただフラスク2個付いてこの価格は高額なUD製品の中ではかなり買いやすいですね。
その他、アルティメイトディレクションのレースベストシリーズには容量5.3リットルの軽量タイプもあります。ショートレースやロード向けですね。
アルティメイトディレクション ハイドレーションバッグ ファストパック15(FASTPACK 15)
シグネチャーモデルよりも収納力を強化したFASTPACKシリーズ。カラーもグッと渋くなります。こちらの15リットルモデルはロールトップ+ジッパーでメインコンパートメントにアクセスする仕様で、荷物が少なくても中身を安定させることが可能。よく考えられてます。
・実際には20L以上を収納可能。
・フロントにはボトル、携帯電話、キー、食料を収納可能なコンパートメント。
・[パック容量]15L・[重量]500g
僕も買いました。先日もトレラン45キロで使いました。
フロントにはスマホを収納できるジッパーポケットもありますし(500mlフラスクも入る)、下部のポケットにはストレッチ素材が使われていて大き目のジェルなども入ります。メイン収納部も仕切りがあって、入れようと思えば15インチサイズのノートPCも入ります。この手のバックパックには珍しく背面にはしっかりとしたパッドがあるので、ゴツゴツしたものを入れても背中当たりが優しいのもポイント。クッカーとか詰め込んでファストハイクにも十分使えます。ポールや脱いだシェルなどを収納したい時はメイン収納部外側のストレッチポケットに入れることになるので、背負ったままできない点だけ注意です。
トレランと登山両方に使うという用途なら、いいとこどりのザックです。ハイドレーションやフラスクが付属しないので価格も比較的手ごろ。
ただ、ぶっちゃけトレランにはやや大きすぎるのも事実。50キロ位のレースだと背面収納はスカスカです。そしてたくさん荷物を入れると結構揺れます。登山よりのトレランザックだと理解して使う必要があります。
FKT VEST
上のファストパックをもう少し軽量に仕上げたモデルも登場しています。
- 背面パッド無し
- 600mlプラボトル付属
- センタージッパーアクセス無し
この辺りがファストパックとの相違点で、重量は150gほど軽いのでトレラン向きです。価格もアルティメイトディレクションにしては安い方なので、カラーリングが気に入ればおすすめです。サイズS/MとM/Lがあります。
ハイドレーションバッグ MEN'S HALO
シグネチャーモデル以外でレース向けだとこちらのヘイローというモデルが一番新しいモデルだと思います。シグネチャーモデルと違い黒一色の非常にシンプルなデザイン。「どんなに走っても、容量と重さの比率がちょうど良くなるよう考え作られた」なんて書いてありますが意味がわかりませんね。バランスのいいモデルだと思いますが値段は2万円オーバーと高級品です。
- UTMBに必要な持ち物が入るほどの容量(11L)ながらも、ボトルを含めても248gと非常に軽量。
- 減量の為にファスナーを使わず、チェストストラップもTフック+フックと軽量なつくりになっています。
- 改良された「コンンフォートシンチ2.0」システムは、背面のコードを引くだけで体型に合ったサイジングと安定性が確保されお気に入りのシャツを着ているかのようにフィットします。
- BODY BOTTLE 500 × 2本付属
- [パック容量]11L
- [重量]248g(ボトル込み)
- [適応胴囲]S:58~81cm M:76~99cm L:94~117cm
グレゴリー
山岳用ザック界の盟主グレゴリーからは2種類ラインナップ。サイズ別・男女別モデルです。
グレゴリー ルーファス12
プロトレイルランナー石川弘樹氏がプロデュースしたグレゴリー渾身のトレランザック。ポケット類が非常に多く、多様な収納方法を選択できる大容量モデルです。
原点であるルーファス8から派生したルーファス12。速さを求めるレースはもちろん、ファンランナーの要求にも応える容量のトレランパックです。フィット感や使い勝手のよさは8を継承し、安定感にも優れ日常のランニングライフを支えます。
- オープンポケットを装備(ハーネス)
- iPhone6対応、ジッパーポケット(ハーネス)
- サプリメント専用耐水ベルクロポケット(ハーネス)
- ヘッドランプなどが収納可能なストレッチボトムポケット(ハーネス)
- サイドコンプレッションベルト(パック)
- リフレクタープリント(パック)
- リザーバー専用スリーブ(パック)
主要機能についてはもちろん抜かりなし。ジッパー付きのスマホ収納ポケット、ジェルのゴミ用ポケットなんてのもあります。フラスクの類は付属しませんが、グレゴリーはペットボトルなどフラスクに限らないボトル収納が売りでもあります。
試着しましたが、グレゴリーらしく、ルーツは登山用ザックにあると思いました。肋骨周りで固定するベスト型のザックでありながら、背負った感じは小型のザックです。背負うと、長めのチェストストラップで胸の横あたりにショルダーベルトが固定されますが、体との一体感はまさに「ザックのロールスロイス」を謳うにふさわしい背負い心地です。
が、とにかくコード類が多い!ザックのあらゆる場所からコードが生えていて、かつポケットが多い事もあり非常に複雑な造りです。パーゴワークスなんかのシンプルな造りとは正反対のデザイン。これはこれでアリだと思いますが、もう少しシンプルな方がトレランザックとしては使いやすいような気もします。12リットルと大きめなのでファストハイク用としては非常に良さそうですが、レースでは100マイルとか上級者向きな気がします。
女性用もあります。
グレゴリー ルーファス8
トレランの大会で使っている人も多いグレゴリーの8リッターザック。サイズ的にはレースにぴったりだと思います。
グレゴリー・アンバサダーとして世界中のトレイルを走り続けてきた、トレイルランナー石川弘樹の叡智を詰め込んだパックが、またひとつ形になりました。1 分1 秒にこだわるアスリートも、おしゃべりの絶えないファンランナーも、パックに求めるものはじつはさほど差がありません。それは、背負っていることを忘れてしまう究極の一体感。さあ、ルーファスとともに新たなトレイルへ。
基本性能は申し分なし。12リットルモデルのベースとなったモデルで、基本的な造りは12と同じです。
- オープンポケットを装備(ハーネス)
- iPhone6対応、ジッパーポケット(ハーネス)
- サプリメント専用耐水ベルクロポケット(ハーネス)
- ヘッドランプなどが収納可能なストレッチボトムポケット(ハーネス)
- サイドコンプレッションベルト(パック)
- パックのコンプレッションを兼ねたフロントのバンジーコード(パック)
デザインもカッコいいしスマホポケットも使いやすそうですが、やはりコード類の多さが気になるのと、背中側にある斜めに配置されたボトルポケットがどうにも使いにくそう。これはいらないでしょ。
体に密着する背負い心地とかポケットの多さは素晴らしいんですが。次期モデルになるとすごくよくなる予感がします。
パーゴワークス
パーゴワークス ラッシュ12
ジャパニーズブランドの雄、パーゴワークスのラッシュ12もおすすめ。
元々トレイルランナーの意見を聴きながら作り上げた傑作ザックを、2019年4月にフルモデルチェンジして各機能をブラッシュアップさせてきました。値段も17000円⇒14000円と安くなって買いやすくなった。フラスクは付いてませんが、すでにフラスクは持っているランナーの買い替え需要に対応します。
ポケット類は最低限でサイド部分の収納もありませんが、ザックを下ろさずに背面ポケットにアクセスできるなど、使い勝手は考え抜かれています。トレランベストはショルダー部が普通ペラペラなんですが、ラッシュ12は肉厚のパッド入り。背中部分も柔らかく肌当たりの優しいザックです。
これはかなり欲しいと思って、実際にカモシカスポーツで現物を確認しまし。しかし試しに背負ってみたところ全体がかなり体の上に来る感覚のフィッティングで、ちょっと違和感がありました。シンプルで好みなんですが、ちょっと僕には合わなかった。でも容量も大きくて登山用途にも対応する万能ザックだと思います。
パーゴワークス ラッシュ5r
純粋にトレランレース向けだと、こちらのラッシュ5Rになります。これはラッシュ12のようなのんびりほんわかした雰囲気は一切無しで、レースを早く走るためにデザインされた感じがビンビンします。
5rという名称なので5リットルと思いきや実は容量7リットル、重量250g、ラッシュ12のようなパッド類は無くソリッドな質感、ドローコードでショルダー・ウエストベルトのサイズ調整可能、ベストサイドにポケットあり。
多数のジッパー付きポケットで便利かつ、硬派な雰囲気で非常にオシャレです。が、値段はラッシュ12より高くて18000円です。高いけどレース専用としておすすめです。
パタゴニア
スロープ・ランナー・パック 8L
パタゴニアのトレランザック。フロントにストレッチポケット4個+スマホ収納用ジッパーポケット1個、2リッターハイドレーション附属、ストレッチポケットとポールホルダー装備と非常にオーソドックスな造りです。200gと超軽量でサイズ4種類のユニセックスモデル。パタゴニアらしくシンプルでおしゃれですが、これ!という目立った機能が特に無いとも言えます。カッコいいですけど23200円と値段が少々高いなあ。
スロープ・ランナー・パック 4L
4リッターモデルもあります。こちらはフラスク2本付属で19980円。背面収納がミニマムなので上級者のレース向けという雰囲気です。こちらも160gと超軽量です。
アークテリクス
アークテリクス ノーバン14・ノーバン7
アークテリクスでもトレランザックを出してました。メイン収納部はロールトップで、ベスト部分にポケット6個付き。ジッパー付きポケットは2か所。ハイドレーション2リッター付属、サイズSMの2種類です。
黒一色に始祖鳥ロゴだけのシンプルないでたち。カッコいいし基本は抑えてるし、アークテリクス好きな人は値段も(アークにしては)そこまで高くないしいいかも。あまり使っている人を見たことがないからそういうの好きな人はぜひ。
ブラックダイヤモンド
ブラックダイヤモンド ディスタンス15・8
クライマー様御用達ブランドのブラックダイヤモンドのトレランザック。これはトレランザックをベースにスピードクライミングを楽しむ層に向けてデザインされたザックですね。
・重量あたりの引き裂き強度が鉄の10倍強い超高分子量PE糸のリップストップ+210dナイロンボディ
・素早く開閉できるトップフラップ+スラッシュポケット
・ショルダーストラップ形成は軽量でしなやかなステッチレスのエッジテーピングテクノロジーを採用
・サイドにコンプレッション用リフレクティブコードを装備
・デュアルアイスツールキャリーには確実にピックを固定するメタルドッグボーンを装備
・ランニング中にZポールを取り出しやすいデュアルZポールスリーブ
・BD Dryベイパーバリヤーバックパネル:背面の汗による内部の水濡れを防ぎながら背中のムレを防ぐ機能 / 4シーズンのランニングやクライミングに対応
・チェストジッパーポケット×2:4ウェイストレッチ、ロッキングジッパープル
・フロントストレッチポケット×2:エナジーバーやソフトフラスク(別売)などを収納するエラスチッククロージャー付ポケット
・ディプロイウィンドシェル(別売)のポケットに対応した位置取りのディプロイポケット
・内部にはストレッチメッシュ素材のディバイダーを装備し、スリングやハイドレーションを収納可能
・財布や鍵などの小物を収納できる内部のジッパーポケット
使っている人を見たことありませんが、見かけたら恐らく「ははーっ!」って言ってひれ伏すことでしょう。
まとめ
という訳で、現在買えるおすすめトレランザックを厳選して紹介しました。厳選したけどけっこうなモデル数になってしまった。後は皆さん状況に応じて選んでください。
多くのモデルをご紹介しましたが、個人的な経験で言えば、15リットル以上の容量は、50キロ程度のレースに限って言えば不要だと思います。100マイルレースに出るとか、ファストハイク的な登山を視野に入れると多い方がいいけど、たくさん荷物が入るからといって入れれば当然重く大きくなって走りにくくなるし、体力も消耗します。補給はエイドでする、と割り切るのも大切。軽いは正義ですよ。まあ季節によるしエイドの少ないレースもあるんでそこはケースバイケースで。
フラスクまたはハイドレーションか、付属がいいか別売りがいいかという問題もありますが、これはもうこれから買う人はSETの方がいいし、すでに持っている人は別売りのモデルを選べばいいと思います。持っている人も、フラスクはいくつあっても困らないんでSETでもいいですしね。同じ価格のザックなら当然フラスクなりハイドレーション附属のものの方がコスパはいいです。これもブランドによって価格設定が違うので何とも言えませんが、毎日Amazon見て比べましょう。
初心者の癖にあれこれ偉そうなこと書きましたが、皆様のトレランザック選びの参考になれば幸いです。
【ビギナーの方はこちらのエントリもぜひご覧ください】