MSX3メモ ~マラソン・トレラン・登山のあれこれ~

自称スピードハイカーが登山やマラソンのことをメモするブログ。マンガゲームウイスキーについても語る!

2021年6月15日 西穂高岳スピードハイク(上高地から日帰りピストン) 北アルプスらしい岩稜を満喫

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北アルプス穂高連峰の一角、西穂高岳に登ってきました。

今回は久しぶりに装備を軽くしてのスピードハイクです。先月の甲斐駒から1カ月ぶり、今年5回目の登山です。

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他の穂高には何度も登りましたが、西穂高岳に登るのは初めて。「西穂は初心者が登る山」と思っていましたが、完全に間違いでした。実際登ってみたら結構険しくてびっくりしました。

ルート・コースタイム

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今回スピードハイクということで、富士登山競走の馬返しからの登りをイメージしながら、ハイペースで歩きました。

今回のコースは、登山口から西穂山荘までが前半セクション、西穂山荘から山頂までが後半セクションになります。

前半セクションはひたすら樹林帯の急登。登山道は北アのメジャールートらしく非常によく整備されていますが、階段が多いのでかなり脚にきます。特に序盤の尾根に乗る前が急斜面の階段続きで辛かった。

後半セクションの西穂山荘からは開放感ある稜線歩きになりますが、独標までと独標からで雰囲気がガラリと変わります。独標までは快適な稜線漫歩。独標から山頂までは高度感ある痩せ尾根で、小ピークをいくつも越える緊張感のある岩場が続きます。予想していたより難易度が高く、他の穂高に比べて鎖も少なく感じました。

山頂からは奥穂方面の展望を期待しましたが、生憎ガスってしまい展望無しでした。いずれ奥穂まで縦走したいと思っていたので偵察しておきたかったんですが残念でしたが、独標以降は北アルプスらしい岩場でいい練習になりました。

当日の様子

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さわんどバスターミナルに駐車して、上高地シャトルバスに乗ります。駐車場は1日700円、バスは往復2400円もします。日帰りで3100円も払わないと上高地に入れません。高くなったもんだ。

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平日バスの始発は6時ですが、僕は7時発のバスに乗りました。乗客は僕一人だけでした。コロナの影響?帝国ホテル前で下車します。

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帝国ホテル前からホテル脇の遊歩道を歩いて、田代橋を渡ります。

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田代橋から朝の穂高連峰が良く見えました。いい天気ですが、今日は午後から雨予報なので早めに登頂したいです。

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田代橋を渡るとすぐに西穂高岳登山口があります。登山口からしばらくは樹林帯の登りが続きます。最初だけ緩やかですが、すぐに急登になります。

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メジャールートだけに登山道は非常によく整備されています。が、整備されすぎて道が階段状になっている箇所が多く、これが結構脚に来るんですよね。マムート階段とかもそうですけど、階段って要は直登ですからね。僕はスピードハイクの時は一定のリズムとスピードで登っていくので、直登はきついんですよ。

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ゼエハア言いながらひたすら登っていると、2200mあたりから登山道に残雪。

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2300mくらいになると残雪の上を歩くようになりますが、アイゼンが必要なほどではありませんでした。登山道が見えないので所々ルートが不明瞭でしたが、竹竿や看板を頼りに進みます。

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焼岳方面からの登山道と合流します。当初は焼岳経由西穂山荘でテント泊の予定でしたが、色々あって日帰りになりました。

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西穂山荘には9時10分頃到着。バス停から1時間40分ほどで登ってきました。なかなかいいペースで来ました。しかし西穂山荘はきれいで立派な山小屋ですね。通年営業しているので冬に泊まりで来たいですね。

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西穂山荘のテント場。山荘の目の前ですが、思ったより狭かった。30張り定員。

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後半セクションスタートです。稜線に出たので景色がいいですね。振り返ると焼岳と乗鞍。やや雲が出てきました。

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左手には笠ヶ岳。笠ヶ岳の横筋は雰囲気あります。まだ雪がたっぷりありそう。

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後半序盤はハイマツ帯の快適な稜線漫歩です。目指す西穂高岳も見えてきました。

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西穂山荘から10分ほどで西穂丸山着。景色のいい開けた場所です。ここまでは誰でも危険なく来れます。

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登山道は続きます。ハイマツ帯を登ると・・・

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やがて登山道は岩ゴロの道になります。徐々に岩山に変貌していきます。

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とはいえ道はよく整備されていて歩きやすいです。

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独標直下の急な斜面です。高度感は無いので怖くはありませんが、この辺から登山道の様子は一変して、北アルプスっぽい岩稜帯となります。

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9時50分西穂独標到着。西穂山荘から40分でした。コースタイムは1時間30分くらいかな?ちなみに独標とは「独立標高点」のことです。独標だけDも十分ピークの雰囲気ありますから、初心者や岩場が苦手な方はここまでにしておいた方が無難です。

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独標からの下り。両側切れ落ちていて高度感があって怖い。ここがこのルートで一番怖いと思いました。ここまで割と気楽な感じで来ていたので、一気に険しくなってギャップがやばい。

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難所をクリアして登り返します。8峰はピラミッドピーク。ちなみに独標は11峰です。このように小ピークをいくつも越えて西穂高岳を目指します。

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目指す西穂高岳方面にガスが降りてきてしまった。吊尾根も見えなくなってしまった。雷を心配していましたが、今の所大丈夫そう。風もありませんでした。

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その後も緊張感のある岩場が続きます。4峰チャンピンピークを越えて、山頂が見えてきた。

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2峰まで来ました。山頂までラストの登りです。ここまで著しく危険な所はありませんが、それなりに通過に気を使う登山道です。鎖がもっとあってもよさそうなんですが、意外にハードです。

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夢中で登って、あれが山頂かな?と思ったら七峰?あれ??

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主峰でした。びっくりさせやがって。

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10時47分西穂高岳登頂しました。ふもとから約3時間40分、西穂山荘からは1時間40分ほどでした。けっこうハードだった。

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山頂は残念ながらガスの中。ここまで2名のパーティを追い抜いてきただけで、他には誰もいません。稜線でも誰にも会いませんでした。セルフタイマーで撮影。

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登山道は奥穂方面に続きます。ここから奥穂高岳までは一般ルートでは国内最難関と言われるルートです。今年チャレンジしたいので偵察しておきたかったんですが、間ノ岳が少し見えた位で、すぐにガスに包まれてしまいました。

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登ってきた稜線。こちらはまだガスが薄い。しばらく待ってもガスが晴れそうにないので、下山することにしましょう。

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中央が独標。独標の上に追い抜いてきた登山者2名がいます。その後少しお話しましたが、神戸から徹夜で来て一睡もせず登ってきたそうです。テント泊だそうですが、今夜は登山者は山中2名だけですね。

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降ってくる途中、奥穂方面を振り返ると厚いガスの中でしたが、ジャンダルムらしき岩峰が見えました。奥穂西穂間を縦走するとしたら、今回の西穂から登るか、奥穂から降るか選ばなければいけないけど、どちらがいいんでしょうか?気分的にはクリアした後奥穂でゆっくり泊まりたいと思っているんですが。

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そんなこと考えながら西穂山荘まで戻って来て、お昼休憩です。20分ほど休みました。ビールが美味かった。今回は結構お腹空いて、この他にコンビニパン1個とチョコバー1本をここまでに食べました。いつも残すんですが。

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その後もと来た道を下山しました。途中大ガエルに遭遇したり。

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登山口からしばらくは猿が先導してくれました。上高地猿多くなりましたね。

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2時頃下山。吊尾根には雲がかかっていました。雨には降られなくて良かった。

服装・装備

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荷物は水3.5リットルと食料(コンビニ)、レインウエアくらい。シューズもアディダスのローカットで登りました。ゴローに比べて軽いしグリップもいいし軽いは正義ですね。雪がないときはローカットで十分。

まとめ

久しぶりの北アルプス夏山でした。北アらしい岩場のコースで、前半の樹林の急登と合わせていいトレーニングになりました。標高差は1500mほどで前回の黒戸尾根に比べれば少なく距離も短いので、終わってみれば体力的にはそれほどきつい感じでは無かったんですが、序盤ハイスピードで登ったせいで心肺は結構鍛わった感じがあります。

今回は標準コースタイム比でほぼ半分で登れたので、自信が付きました。筋肉痛もあまり出なかったし、結構体力付いている気がします。あと1回位長くて辛い登りをやっておけば、富士登山競走で完走できるかもしれない。

緊急事態宣言は沖縄県での延長がほぼ決まり、富士登山競走の開催は黄色信号が灯っていますが、今年これだけトレーニングしたので何としてもやってほしいですね。来年またここまでの体力に持ってこれるかは正直自信がありません。

最後に、この日出会った登山者は西穂山荘でテント泊の1組2名のみでした。穂高連峰の一角と言えど平日はガラガラなんですね。早く山に賑わいが戻るといいですね。