MSX3メモ ~マラソン・トレラン・登山のあれこれ~

アルコールを中和するために走るおっさんが登山やマラソンのことをメモするブログ。マンガゲームウイスキーについても語る!

2020年2月16日 わざわざ高知で走るぜよ!「高知龍馬マラソン」に初参加した

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2020年2月16日(日)に開催された「高知龍馬マラソン」に参加してきましたので、当日の模様などレポートします。

信州安曇野からはるばる四国まで遠征するという事で、3日間休みを取って観光がてら行ってきました。観光編については後日別エントリにて公開します。

追記:書きました。

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陸路空路を駆使して高知へ

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前日15日(土)、自宅から電車・高速バス・飛行機と乗り継いで高知までやってきました。久しぶりの飛行機旅行で気分は最高です。

高知空港でレンタカーを借り、高知市内へ。

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桂浜を観光し、高知市内に入ったのは夕方5時頃。ホテルにチェックインした後、前日受付会場へ。この頃から雨が降り始めました。

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参加賞のTシャツと荷物預け入れ袋など受け取りました。

その後居酒屋で鰹のタタキなど食べて、ホテルに戻って就寝。興奮からかなかなか寝付けませんでした。

準備、服装など

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レース当日は朝6時起床。雨がシトシトと降り続いていました。サンドイッチとプロテインミルクの朝食をとりながら準備します。

南国高知とはいえ真冬の大会、そして天気予報は極めて悪く降水確率は100%。長袖着た方がいいかとも思いましたが、予報では気温は20度近くなるようだし、今まで寒いと思った事無いしいつものノースリーブで走ることにしました。

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今回腰痛とふくらはぎ痛が懸念されたので、ふくらはぎはテーピングで厳重に保護しました。まだ痛みの残る腰にもテーピングしました。

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ゲイターも装着して防御は完璧。シューズはレースデビューのズームフライ。

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いざ!会場へ出発

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7時頃ホテルを出発して、スタート会場へ向かいます。高知城の横にあるグラウンドが会場になっていました。高知城・日曜市など横目にみながら徒歩20分くらいで会場着。

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雨は降り続いていて、グラウンドはご覧のような水たまり状態。前回のつくばマラソンを思い出します。あの時よりはましだったけど。

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更衣室テントの床も濡れていて早速靴下を濡らしてしまいました。準備はあらかた済ませてきたので着替えと荷物の整理だけしてすぐに手荷物を預けます。トイレ大も2回行きました。準備は万端、8時20分にはスタートエリアに移動し、号砲を待ちます。

高知龍馬マラソンのコース

コースはこちら。高知市内から東に進み、その後南下して太平洋沿いを走り、やや戻って北上してゴールするワンウエイコースです。所々出てくる登り坂、そして橋を越える際のアップダウンとゴール直前の上り坂が難所でしょうか。

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ぼくの今回の目標は3時間20分以内でのゴール。手元のSUNNTOでキロ4分40秒以内、5キロを23分台で走る予定です。

いよいよスタート

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雨の中、9時ちょうどにレースはスタートしました。

10キロまで

スタートして2分ほどでゲート通過。そこからしばらくは密集状態の中ゆっくりとしたペースが続きます。2キロほど走ると周囲との間隔も開いてきてややペースを上げられました。時々前をふさぐ人を追い抜きながら徐々にペースを上げ、同じ速度で追いかけられる人を探しながら走ります。

心配していた腰の調子は好調で、よく動いています。右ふくらはぎにやや違和感を感じますが、心配するほどではなくその内消えるだろうくらいの感じ。それでもなるべく体に負担を掛けないように、省エネで衝撃の少ない着地を模索しながら走ります。

5キロ通過タイムは25分ちょっと。スタートロスで少し遅れているので、取り戻すためにペースを上げました。キロ4分30秒切るくらいのペースで走ってもそれほど早さを感じません。あまり上げ過ぎると後半心配なので、4分30秒を切らないように、意識的にペースを調整していました。

5キロ過ぎでサブ4ペースランナーの大集団を苦労して抜き、登り坂9キロ手前でサブ3.5集団を追い抜きます。トンネル内で10キロ通過、体調は非常に良く、全く疲れはありませんでした。

10キロ通過タイム…48分20秒 ペース約4分30秒~4分50秒

20キロまで

コースは海に向かって南下する郊外の道路に入り、ややアップダウンが続きます。ふくらはぎ痛はやや気になるくらいになってきたがまだまだ大丈夫でした。海が見えてきて、コースは右への向きを変えていよいよ海沿いへと向かいます。

ズームフライはカカトから着地しなるべくブレーキをかけないように体重を前方に移動するように心掛け、あまり上下に動かないスライド走法的な走り方で走ることが一番楽だったので、足腰に負担を掛けないようにと慎重に走っていました。結果非常に好調だった訳ですが、異変は突然やってきました

15キロ過ぎ、突然腰がストンと下に落ちる感覚があり、それまで全く痛くなかった腰に少し痛みを感じるようになりました。そしてその痛みを無意識にかばってしまうせいか、腰をうまく動かせなくなりました。腰の回転を意識して走っていたので、ちょっと戸惑いましたが、まだ大丈夫、修正できるはず、調子いいし!となるべく悪い方には考えずに走り続けます。

20キロ手前、コースは桂浜手前の浦戸大橋の長い登り坂です。前日レンタカーで走って相当大変だろうなと思ってはいましたが、実際走ると物凄く長くて急な坂道で辛い!そしてこの辺からふくらはぎ痛が気になりだしました。着地する度に鈍痛。我慢できない痛みでは無いのですが、無意識に右足をかばって走ってしまいます。徐々にペースも遅れ出しました。ヤバい、これはもしかしてまずいかも? 

20キロ通過タイム 1時間37分(ペース4分40秒~50秒くらい)

30キロまで (ここから泣き言入ります)

浦戸大橋の登りは確かに辛かったのですが、徐々に増すふくらはぎの痛みの方が気になってペースを気にしている余裕が無く、予定よりどのくらい遅れているのか理解できません。桂浜を過ぎて、雄大な太平洋を左に見ながらの快適なコースですが、腰と脚が気になって景色を楽しむ余裕も当然ありません。

ふくらはぎの痛みが走るほどにマシ、それに伴い徐々にペースが落ちていき、もはや4分30秒台では走れません。22キロあたりでサブ3.5集団に取り込まれます。この時点ではまだいけると思っていました。目標をサブ3.5に変更し、この集団に付いてくことにします。

しかし!25キロあたりで強烈な腹痛に襲われ、トイレへ駆け込みます。ここで下り竜の洗礼を受け、5分近くトイレに閉じこもらざるを得ませんでした。冷たい雨と風、そして昨日鰹のタタキ食いすぎたか・・・。この時点でサブ3.5も絶望的となり、気持ちが折れました。

トイレから出てまた走り始めます。少し休めたから良くなるかな?と思いましたが、むしろ逆でいよいよふくらはぎ痛が我慢できないくらいの辛さになってきました。着地で鈍痛、足を上げても鈍痛。痛みを意識する時間が長くなり、徐々にペースが遅れていくことに・・・。それでもまで30キロ手前。ここで挫けるのは速すぎるので、「何とか30キロまでは」と必死で走り続けました。ゆっくりでしたけど。 

30キロ通過タイム…2時間34分 ペース5分~5分30秒くらい

ゴールまで

さて、3時間20分以内のゴールも自己ベストもサブ3.5すら不可能となった30キロ過ぎ、ゴールまでまだ12キロ、1時間以上かかります。ここからは長い長い痛みとの闘いが続きます。腰は痛さはほとんど無いが動きが鈍く、フォームが変です。ふくらはぎの痛さはひざの関節にまで広がってきた気がする。とにかく右足を動かすと痛くて辛い。時々「ウッ!!」と声が出る位痛さがあり、このまま走り続けて大丈夫か心配になります。

コースは仁淀川を越えてやっと折り返します。雨風が強まり、ペースがゆっくりなので体も冷えてきました。まだ10キロ以上残っているし、ここから歩いてゴールするとか嫌だ。何とか1秒でも早く休むために走り続けました。

35キロ過ぎ、いよいよ終盤、コースは内陸方面に左折して後はゴールまで直線。ここでも応援はあったかかった。ゼッケンに「長野県」と表示されているせいか、大勢の方から「長野県がんばれ!」「遠いところから来てくれてありがとう!」なんて声をかけていただきましたが、こちら痛みに気を取られて返事もできずホントすいませんでした。35キロ以降はほとんど左足の力だけで走る。ペースは6分超えました。

40キロ通過タイム…3時間35分(ペース5分30秒~6分位)

ゴールまでラスト1キロは登り坂。もう後は休むことだけ考えて左足だけで走る。びっこ引いて、歯を食いしばって、やっと坂道を登り終えて、競技場を少しだけスパートして、必死の形相でゴール !!終わった・・・やっと解放されるんだ…。

ゴール!結果は・・・?

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痛くて辛い42.195キロを走り終え、なんとか完走することができました。

ゴールタイムは3時間47分30秒(ネット)

何とかサブ4。しかし最近のワーストでした。

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ゴール後、記念品など

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ゴール後、すぐに完走証の発行があり、タオルとぼうしパンやいもけんぴ、ゆずドリンクなど記念品の詰め合わせをいただき、

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順路を進み、体育館で手荷物を受け取り、体育館のロビーで着替えを済ませました。

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着替えてシャトルバス乗り場に向かう間に、地元高校生からシャモ鍋とツナ天の差し入れ。これが疲れた体に沁みいる旨さでした。特にシャモの弾力に感動。出汁もうまいし、シャモ鍋お金払って大盛食べたかったです。

その後シャトルバスまで1キロくらい歩かされました。右ふくらはぎは泣いちゃうくらい痛かったのでこの移動は辛かったですが、バスに乗りホテル近くまで輸送してもらい、本日のマラソンはすべて終了となりました。 

まとめ

マラソン3日後にこのエントリ書いてますが、腰が死ぬほど痛くて体が斜めになってるのと、右ふくらはぎ痛でとてもじゃないが走れません。ラン再開はもうしばらく後になりそう。自分は頑丈な方だと思っていましたが、今回はダメージがデカいですね。

かなり走り込んで臨んだ今レースでしたが、残念な結果となってしまいました。右ふくらはぎ痛がひどくてどうにもなりませんでした。もう何してもだめ。腰の違和感も最後まで続いて、ふくらはぎ痛と相まって全く思うように走れませんでした。

25キロ過ぎは各所の痛みに加え風雨も強まり苦難の道でしたが、走るほどに痛くなるふくらはぎに悩まされながらも、時々は止まりましたが、歩くことなくゴールまで走り切れたことだけは唯一良かった。

ゴールした後、痛みはあるけれど、自分でも驚くほど足腰の疲労が少なかったです。ペースがゆっくりだったから当たり前っちゃそうなんですが、もしふくらはぎと腰の痛みがなかったらどうだったか、考えずにはいられません。最高のコンディションで走れなかったことは残念ですが、体は確実に鍛わっていたと信じて、次につなげたいと思います。ズームフライも性能を生かせなかったし、足が痛くない状態で35キロ過ぎがどうなのか、きちんと確認したい。悔しくて悲しくてふがいないけれど、次走るしかない。

ともあれ、新型コロナウイルスの猛威が世界中に吹き荒れている中、無事に大会が実施され、そしてふがいない結果ではありましたが何とか完走を果たせたことはとりあえず良かったです。1週間後だったら恐らく中止になってた。

コースはややタフですが、太平洋の景色は素晴らしいし、応援もあったかい。高知県という決してアクセスのよくない開催地ながら、12000人以上が参加する大規模大会なのも納得の素晴らしいマラソン大会でした。高知住民の皆さんそして関係者の皆さん、素敵な大会を走らせてくれて本当にありがとうございました!