MSX3メモ ~マラソン・トレラン・登山のあれこれ~

アルコールを中和するために走るおっさんが登山やマラソンのことをメモするブログ。マンガゲームウイスキーについても語る!

2019年11月24日 雨と泥の祭典「第39回つくばマラソン」に初参加した

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令和2年11月24日(日)に開催された「第39回つくばマラソン」に参加しました。18,000人が参加するメジャーなレースで、僕は今回初参加です。

前回松本マラソンが10月6日なので約2カ月ぶりのフルマラソンです。自己ベスト更新、できれば3時間20分を切りたいという密かな決意とともにつくばの地に乗り込みましたので、レポートします。 

前日に筑波入りして市内観光

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北関東エリアは長野県からは近いようで遠いので、前泊しました。高速バスで新宿まで出て、そこから秋葉原経由つくばエクスプレスに乗り、つくば着が午後1時頃。つくばエクスプレス乗っちゃえばあっという間ですね。2年前に勝田全国マラソン出た時は自家用車で現地入りして、茨城ってえらい遠いと思いましたが。

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この日の天気は生憎の雨。本降りではありませんが、霧雨がシトシトと降り続いていて、洋服やリュックを濡らします。せっかくの茨城遠征なので、筑波山でも観光しようと計画してきましたが、この雨では行ってもしょうがないので筑波山は諦めました。

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とりあえずお昼はラーメン。つくば一番人気の麵屋蒼(あおい)というラーメン店で、行列30分並んで食べました。甘めのとんこつ味噌で、麺はうどんのような平打ち麺。チャーシュー麺大盛1050円もしましたが美味しかった。

麺や 蒼 (AOI) - つくば/ラーメン [食べログ]

その後、JAXSA筑波宇宙センターに行きました。

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ラーメン屋に立ち寄ったためバス停が良くわからず、結局雨の中徒歩で20分くらいかけて辿り着きました。

筑波宇宙センター | ファン!ファン!JAXA!

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こじんまりとした施設で、主に衛星やロケットについての展示が中心です。観光客もたくさんいました。なんと無料です。すごいですね。1時間ほどぶらぶらして、子供たちにお土産のキーホルダー買いました。

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フリーでの観光でもいいですが、やはり事前に予約して有料500円ですがガイドツアーに参加したほうがより深く宇宙への見識が深まると思います。

宿泊は土浦の古いビジネスホテル

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宇宙センターの後まだ時間があったので、もう少し学園都市筑波を満喫したいところでしたが、相変わらずの雨だし、ジャージだし、背負っているリュックも重いしで疲れてきたので、もうホテルに向かうことに。

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直前に予約が取れた土浦のビジホですが、予想をはるかに上回るボロさでした。何だこりゃ、誰かんちかよ。3人部屋をあてがわれましたが、椅子も無くどうリラックスしていいか最初悩みました。

このホテル、駅から遠いし部屋はボロいし冷蔵庫電子レンジは共用だしWIFIも無いんですが、なんと大(ていうか中)浴場があるんです。そして翌日レース後もお風呂が利用できます。このメリットだけで他の欠点をすべて帳消しにしてくれます。

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お風呂に入って、夜は外食もせずプライムビデオ見ながら買ってきたコンビニ飯で一人宴会です。これがマラソン遠征の楽しみの大半を占めます。普段出張とか無くてビジホに泊まるのはマラソンの時くらいなんで気分がアガっちゃうんですよね。調子に乗ってビール500×2、350×1、サワー350ml×2飲んで、酔っぱらって就寝しました。飲み過ぎたー。

レース当日も朝から雨

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飲み過ぎて浅い眠りで何度も目を覚ましましたが、何とか朝6時には起床、二日酔い気味でとても朝食など受け付けません。水だけ飲んで、テーピングなど一通り準備して6時20分頃ホテルを出発、土浦駅へ向かいます。

今回土浦に宿泊したのは、駅から会場までのシャトルバスがあるから。事前に調べたところTX研究学園からのシャトルバスは非常に混雑するが、土浦からのシャトルは空いていておススメ、とのことでした。まあつくば周辺のホテルは取れませんでしたが。

で、土浦駅についてみると、シャトルバス乗車に結構な列が。あれれ?駅に着けばすぐにバスに乗れるつもりで時間計算していましたが、予想が外れたようです。ここで30分以上待ちました。バスの台数が少ないのと、料金が発生する(片道620円)ため受付に時間がかかるのが原因のようです。つくばマラソン参加費が7500円と格安なのは素晴らしいんですが、バスの料金が高いのが残念。無料にしてもらえませんか?

スタート会場はドロドロ

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シャトルバスは30分ほど走り、スタート会場の筑波大学グラウンドに到着。昨日から降り続く雨のせいで会場のグラウンドは泥沼と化していました。本当に半端なくドロッドロ。そこに2万人近いランナーと関係者が集合するもんだから、人が歩くところは泥沼地獄ですよ。歩けるところが限られているから行列の進行も遅いし。

何とか更衣室まで辿り着くも、更衣室も雨漏りやら泥やらで床上浸水状態。靴下を濡らしながら着替えを済ませました。バスで手間取ったせいで時間もギリなんで、すぐに荷物を預け、トイレを済ませてスタートエリアに向かいます。

この時すでに8時40分過ぎていましたが、次々とシャトルバスが到着して物凄い数のランナーが降りてきていました。そして会場内はドロドロのため歩けるスペースが限られているせいで入口で渋滞が発生、ほとんど先に進めないカオス状態となっていました。この人たちはスタート間に合うのかな?なんて心配しながら、僕はスタートエリアに向かいました。

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自慢の白い彗星、ガンダムカラーのターサーエッジも泥に埋もれてこの有様。

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それでもグラウンドから出れば泥地獄から解放されますので、スタートエリアに移動します。つくばマラソンはウエーブスタートを採用しており、僕のスタートするDブロックは第2ウエーブ、9時05分のスタートを待ちます。

9時頃には雨が止む天気予報で、実際会場に着いた頃に一旦雨が止んだのですが、この頃また雨脚が強くなりました。気温は高いので寒くは無いので、カッパは着ずにいつものパタゴニア上下とサンバイザーで濡れながら待ちました。結局雨はレース中ほとんどずっと降り続きました。

つくばマラソンのコース

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今回のコースはこちら。つくば市北部を1周するコースですが、ほとんどフラット、折り返しも少なく、細かいカーブもあまり無いという高速コースで、タイムが出やすいと言われております。

僕は今回キロ4分40秒台で走って、30キロ過ぎに余力があれば4分30秒まで上げて3時間20分切りを狙い、無理そうならイーブンで走ってサブ3.5は何とかクリアしたい、というプランで臨みました。まずはハーフまで走って判断することにします。

いよいよレーススタート

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9時5分に定刻通り第2ウエーブがスタート。いよいよ3時間半の長旅が始まりました。

10キロまで

かなりの人数が密集しているため予想通り最初はほとんど動かず、スタートラインを通過するのに1分40秒かかりました。スタートしてしばらくは団子状態が解消されず、ペースはキロ5分30秒くらい。徐々にペースアップしますが、5キロ位まではかなり密集状態が続きます。コースも4キロ位まで大学内の並木道で、道幅がそれほど広くないのでなかなか前に出られず、想定したキロ4分40秒台のペースで走れるようになったのは5キロ過ぎ位からでした。

大学を出てからは一般道の割と広めな道を走るため、比較的自分のペースで走りやすくなりますが、それでも周囲には必ず人がいて、ペースを維持するのに苦労しました。そんなこんなで最初の5キロがかなりゆっくりだったこともあり、10キロは50分ほどで到着。まだ疲労感はありませんが、左足ハムストリングスの痛みが気になっていました。このまま痛みが引かなければ、早めのペースダウンになるかもと非常に怖かった。

10キロ通過タイム…50分14秒(ペース キロ5分)

20キロまで

正直あまりよく覚えていないのですが、この辺からコースは幹線道路沿いになり、片道1車線をマラソンコースとして走っていたと思いますが、とにかくコース幅が狭く、相変わらず密集して走るランナーがさらに団子状態になって走っていたと思います。遅いランナーの後ろに着くとなかなか抜くことができず、ペースを維持するのに苦労していました。疲労感はありませんでしたが、左足ハムの痛みは相変わらず続いており、いつ足が止まってしまうかという恐怖とはずっと戦っていました。

この辺だったと思いますが、エンジのつくばマラソンTシャツを着たおじさんがすぐ前を走っていて、その周りにカメラを持った「報道」というベストを付けたランナーが2名ピッタリ付いて走っていることに気づきました。どうやらNHKのランスマの撮影で、金哲彦さん(ランスマ見たら鍋倉先生という方でした!すみません)が走っているようです。お忍びでやっているらしいですが、カメラ2台引き連れているのでそれなりに目立ちます。なんだかんだで僕とほとんど一緒のペースだったので、20キロくらいまで付かず離れずで一緒に走りました。

20キロ通過タイム…1時間39分(ペース キロ4分50秒)

中間点のタイム…1時間45分

中間点で予定の1時間40分から5分も遅れていました。これはちょっと3時間20分無理かも、と思いました。5キロまでのスローペースの影響で、思ったより時間がかかりました。

30キロまで

小雨降りしきる中淡々とペースを刻み、中間地点を過ぎる頃にはハムの痛みも気にならなくなっていました。コースはひたすらフラットで走りやすく、雨の影響で土踏まず付近に靴擦れの兆候があるものの、ターサーエッジもぴったりフィットして走りにくさはありませんでした。距離が延びるにつれてそれなりに脚の疲労感は増していましたが、今のところペースを落とすことなく走れていました。

このへんのどこかのエイドでおしるこが出たと思いますが、さすがに食べられなかったです。そういえばつくばマラソンのエイド、特徴的なものはそんなに無かった気がしますが、カロリーメイトゼリーが3回も出てびっくりしました。太っ腹ですね。2回ゲットしてちょっとずつ飲みました。ただ参加人数多い割にエイドの机の長さがかなり短くて、水をとるのがかなり大変でした。

30キロ通過タイム…2時間29分(ペース キロ5分)

40キロまで

さあ、30キロからがマラソンです。ここまでの序盤は天気が悪いのとランナーが多いこと以外は非常に順調でした。手元のSUNNTOはキロ4分40秒台を維持しているので、3時間20分は無理でも余裕をもってサブ3.5はイケるかな、と思っていましたが、30キロ通過タイムを確認すると残り12キロを1時間とそれほど余裕が無いじゃないか

足はそれなりに疲れていますが、まだ止まってしまうような感じではありません。前々回長野マラソンは25キロ過ぎ、前回松本マラソンは35キロ過ぎで脚が終わってしまったので、今回もいつ足が止まるかとビクビクしながら走り続けます。30キロ以降は「あと1時間走れば終わる」「あと50分走れば終わる」「あと40分・・・」とゴールする事だけを考えて走っていました。

35キロ過ぎて、かなり疲れを感じていましたが、幸いペースは5キロを上回ることなく走れていました。40キロ過ぎてからはゴールを意識してとても辛かった。「今止まるとサブ3.5失敗する」という恐怖が大きく心を支配して、プレッシャーで止まってしまいそうになるのは必死で堪えながら走り続けました。

ゴール

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最後のコーナーを曲がって、感動のゴール!

40キロ通過タイム…3時間19分

ゴールタイム…3時間29分38秒(ネット)

あぶねー、何とかギリギリサブ3.5でした。

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3時間半切れて本当に良かった…。でももっと余裕があったはずなのになんでだろう。SUNNTOあてにならないな。

順位は、ランネットによると9613名中2777位でした。サブ3.5でも上から30%程度とはやはりレベルの高い大会ですね。

ゴール後

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ゴールした後、またしてもドロドログラウンドへ。

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醤油とかもらえました。更衣室テントは相変わらず床上浸水状態でした。

レースを振り返って

フルマラソンの実際の出走者は12500人程度でしたが、それでもこれだけの人数が走る大会だけにコースは常に混雑していて、ゴールまで自分の周囲から人がいなくなることは一度もありませんでした。

コースはほ何度か坂はあったものの基本的にほとんどフラット、道幅が道路1車線になるところはちょっと狭いなーと思いましたが、これもこの大会の特徴でしょう。

ずっといいぺーサーを探し続けていましたが、金さん以外には同じようなペースの人になかなか遭遇できず苦労しました。4時間と4時間半のペーサー以外はいないのが残念。

総じて、とても走りやすい大会だったという印象です。このコースでなければ、今回僕も3時間半切れなかったと思います。

天気はずっと雨でしたが、気温は低すぎず高すぎず、風もそれほど気にならなかったのでレースに悪い影響はありませんでした。全国的に気温が高い一日だったので、晴れたりしたら、もっとキツイレースになっていたでしょう。

今回3時間20分切りも、自己ベスト更新も叶いませんでしたが、何とかサブ3.5は達成できました。ここしばらく失敗レースで3時間半切れなかったので、素直に嬉しかったです。まだサブ3.5の実力があることが確認できただけでこのレースに出た意味がありました。

とはいえ、コースや天気に助けられてのギリギリサブ3.5です。もっと精進してせめて余裕をもって3時間半切るくらいの実力は維持したいですね。

次は2月の高知龍馬マラソンです。どこまで伸ばせるかわかりませんが、もうしばらくマラソンシーズン頑張ります。