MSX3メモ ~マラソン・トレラン・登山のあれこれ~

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2022年5月24日 八ヶ岳日帰り登山 桜平駐車場から硫黄岳・天狗岳周回プチ縦走

八ヶ岳日帰り登山に行ってきました。疲労骨折した右膝にはまだ痛みが残っていますが、夏山シーズン前のトレーニング兼リハビリ登山です。

昨年この時期は黒戸尾根から甲斐駒へテント泊登山をやっていたので、今年もどこかにテントで登ろうと思っていましたが、膝痛でテンションが上がらず、日帰りで行ける山という事で近場の八ヶ岳をチョイスしました。

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今回登ったのは「硫黄岳」と「天狗岳」です。間にある根石岳も含めてプチ縦走っぽい山行でした。硫黄岳も天狗岳も過去に登ったことのある山ですが、登山口の桜平からのコースは初めて。当日の様子をレポートします。

登山口までのアクセス・駐車場情報

八ヶ岳「桜平登山口駐車場」が新しく、広く、快適にご利用できます! | 八ヶ岳オーレン小屋(硫黄岳 天狗岳 赤岳 登山に最適な山小屋)

【桜平登山口の特徴】

桜平登山口(1,900m)は、八ヶ岳で一番稜線に近く、南八ヶ岳の「横岳(2,829m)」「硫黄岳(2,760m)」「峰の松目(2,567m)」北八ヶ岳の「箕冠山(2,590m)」「根石岳(2,603m)」「天狗岳(2,646m)」の6つの山の最短登山口です。

登山口は「桜平駐車場」になります。夏沢鉱泉、オーレン小屋、硫黄岳への登山口で、八ヶ岳の登山口の中では稜線に一番近いそう。標高は1900mもあるのでその後の登りが楽です。こういう高所まで車で行ける登山口大好きです。

公共交通機関は無いので、車でのアクセスとなります。最寄りインターは「諏訪」で、インター出たら西に向かってほぼ一直線で林道分岐、唐沢鉱泉との分岐を過ぎると後は狭くて曲がりくねった道を詰めていきます。

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道路は舗装してありませんが、この時期は路面状況はそこまで悪くないので四駆ではない車でも問題ありません。ただし狭いのですれ違いは注意。

桜平駐車場は登山口に近い所から上・中・下と3か所ありますが、今回は上エリアに駐車できました。上駐車場は30台ほどで、今回も平日7時過ぎで8割ほどは埋まっていたので、週末はかなり早い時間じゃないと停められないかも。尚中駐車場でもそれほど距離は離れていません。

ルート・コースタイム

登山コースは、

  • 桜平駐車場からオーレン小屋まで登り
  • 硫黄岳⇒根石岳⇒東天狗⇒西天狗と縦走
  • 西天狗まで行ったら来た道を戻り
  • 根石岳からオーレン小屋経由駐車場に下山

というルートです。美濃戸口からの赤岳横岳硫黄岳縦走みたいな完全周回コースではありませんが、未踏エリアをぐるっと回れるコース。

5時間位で行って来れるかな?と思いましたが、結果7時間近くかかりました。膝痛と残雪のせいか、思ったより時間がかかりました。

当日の写真

駐車場は「上」を確保できました。7時半頃出発。天気は非常にいいです。

しばらくは林道を歩きます。ゲートがあって関係車両以外は入れませんが、舗装してあっていい道。詳しくは書けませんが、この辺でトイレトラブルに見舞われ15分ほどロスしました。

すぐに夏沢鉱泉。こういう所に一回のんびり泊まってみたい。

夏沢鉱泉から上は本格的な登山道になりますが、樹林帯のよく整備された道で歩きやすかった。

1時間かからずオーレン小屋着。硫黄岳の稜線が見えていますね。いい天気で暑い。

オーレン小屋は営業中です。メニューはこんな感じ。

オーレン小屋のテン場。結構広かったけど、大き目の石がゴロゴロあった。先着10名ほどはスノコエリアが使えるらしい。スノコ無いとややハードか。1名2000円です。最近はどこのテン場も高いなあ。

オーレン小屋から上は残雪。こんな感じの雪道が稜線に出るまでずっと続きます。滑って危険とかいうことは無いんですが、歩きにくいのと、とにかく踏み抜きがウザ過ぎる。慎重に踏み抜かないように歩きました。

北八っぽい樹林の登山道ですが、雪で滑って歩きにくい・・・。

稜線が見えてきてもずっと雪でした。結局ツボ足で登り切りましたが、12本爪アイゼン履いた方が楽でした。持ってきてないけど。

気付けば森林限界超えていた。遠くに目指す天狗岳の双耳峰、その奥に蓼科山。

遥か遠くの北アルプスも良く見えました。この写真は白馬連峰で、真ん中に代掻き馬も写っています。

やっとこさ稜線にたどり着いたよー。一気に開ける視界の先には、八ヶ岳の盟主赤岳と、南八ヶ岳の荒々しい稜線が大迫力です。

200mmの望遠ズームで赤岳山頂を撮影。頂上小屋と、山頂に立つ人まで見えました。

さて、硫黄岳アタックです。何度も登ったことある硫黄岳ですが、こちらからの登りは初めて。このアングルでの硫黄岳はなんだか別の山みたいですね。

このケルンの点在するだだっ広い景色こそ硫黄岳。

9時半、標高2760mの硫黄岳登頂しました。1900mからのスタートだと2時間かからず登頂できるんですね。楽でいいわー。

硫黄岳は北八ヶ岳と南八ヶ岳の境目と言われています。赤岳方面と天狗岳方面に登山道が分かれています。

やっぱ赤岳よ。写真だとアレですが実際は迫力がありますね。

奥の方に南アルプスも綺麗に見えていました。左端が北岳かな?塩見岳もちょっと見えてるっぽい。

ズームして甲斐駒と仙丈ケ岳。甲斐駒はやっぱり雪が少ないですね。

横岳の大同心。突き出た岩峰がなんともいえない迫力。

硫黄岳と言えば爆裂火口跡。こんなに綺麗に見えたのは久しぶりかも。

10分ほど写真撮るのにウロウロして、おにぎり1個食べて再スタートします。天狗岳目指して北に向かいますよ。ここから先も歩いたことない登山道です。

かなり下って夏沢峠まで来ました。ヒュッテ夏沢と山びこ荘という2軒の山小屋はいずれも休業中で、トイレも使えません。

変った形の白樺がありました。

夏沢峠からしばらく歩いて箕冠山のピークですが、ただの交差点です。帰りはここから降りますが、根石岳・天狗岳方面に進みます。ここら辺も少し残雪ありでした。

根石岳山荘前の広場。夏は高山植物が綺麗らしいです。西から雲が湧いてきました。

少し登って根石岳2603m登頂。

いよいよ目指す天狗岳が近づいてきた。

これは北八ツの方の森だけど、なんだか縞枯れしてますね。

根石岳を下り、東天狗への取りつき。白い砂とハイマツのコントラストが燕っぽい。

ヒイヒイ言って登り、東天狗の山頂直下です。結構痩せていて右側は切れ落ちています。鎖もちょっとだけあった。

11時半東天狗(2640m)登頂。硫黄岳から2時間と思ったより時間がかかりました。

東天狗からは黒百合ヒュッテも見えました。20年前登山始めた頃、あちら側から登りました。

吊尾根を渡り三角点のある西天狗に向かいます。

西天狗頂上直下の残雪。遠くから見ると壁だったけど近づいたらなんてことなかった。

西天狗岳(2646m)無事登頂しました。本日最後のピーク。

硫黄岳方面を見ると、箕冠山の南側にも爆裂火口っぽいのがありますね。どんだけ火山だったんだろうか。

西天狗から見る東天狗。向こうはゴツゴツしてる。同じ天狗岳でも山容がかなり違いますね。

北八ヶ岳の山々。蓼科山以外はよくわからない。

西天狗から桜平駐車場まで降りられれば楽なんですが、そういう登山道はついていないので戻ります。

帰り道、根石岳山荘に近づいてみたけどやっていなかった。

入口付近でビール休憩しました。ここまで登ったり降りたりを繰り返してちょっと疲れたけど、登りっぱなしよりはメリハリがあってよかったかな。

降ります。樹林の中に入るとすぐに残雪。下りはチェーンスパイク付けましたけど、スリップ&踏み抜きで非常に歩きにくかった。踏み抜きはほんとウザいですね。

オーレン小屋まで戻ってきました。

その後、森の中沢沿いを歩いて駐車場まで戻りました。膝痛はあったけど、それほど辛くなく帰って来れました。

まとめ

「迷ったら八ヶ岳」ですね。今回地味ながら未踏の登山道を回れたので結構面白かったです。八ヶ岳は赤岳がどうしても目立つのでそこばっかり登りがちだけど、今回のように地味なルートでも山と山を渡るのはとても楽しかった。

オーレン小屋でのテント泊も考えたけど、1時間ちょっとで下山できちゃうのでなら帰るよな、という。あと2000円はちょっと高いですね。テント料金どんどん高くなっていって嫌ですよね。

膝痛も何とかなりそうだし、来月あたりはテントで1泊しよう。

おまけ:昔のきろく

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