パーゴワークスの「スイングM」を買いました。
最近登山に行くときはミラーレス一眼(パナソニックGX7mk2)を持って行くことが多いので、カメラバッグとして使いたいのと、スマホやモバイルバッテリー、行動食なんかも入れられて、ザックを降ろさず行動し続けられるようなバッグを探していました。
いくつかの候補を検討した結果、最終的に最も使いやすそうだと思ったのがスイングでした。その経緯や、使い心地などを記録します。
- グレゴリー「クイックポケットM」の代わりに
- 過去にもあれこれ悩んで「フォーカス」を買ったけど・・・
- 比較したバッグ
- パーゴワークス スイングMはいくらで買える?
- フォーカスとのサイズ感の違い
- ポケット類などの使い勝手はどうか?
- 実際に山で使ってみた感想
- まとめ
グレゴリー「クイックポケットM」の代わりに
最近は、グレゴリーの「クイックポケットM」をカメラバッグ兼小物ポケットとして使っていました。かなり小さなBAGですが、ミラーレス+標準レンズくらいだと入っちゃうんですよね。
小さいくせに結構入るし、グレゴリーらしく丈夫だし、ストラップも細めでナナメ掛けしてもザックの背中やショルダーストラップを邪魔しないし、ザックのショルダーストラップに取り付けることもできちゃうしと多才で可愛いやつなんですが、カメラを入れるという点に関してだけはやっぱりちょっと使いにくかったんです。
入口がジッパーむき出しなんで、出し入れの際カメラやレンズを傷つけちゃう恐れがあるし、あと単純に開口部が狭くて出し入れしにくかった。それと、やっぱりちょっと小さくて、もう一回り大きいバッグが欲しいな、と思った次第。
過去にもあれこれ悩んで「フォーカス」を買ったけど・・・
登山用のカメラバッグについては過去にも色々と悩み、結局2016年にパーゴワークスのフォーカスを購入して落ち着いたんですが・・・
当時使っていたキヤノンのEOS50DからマイクロフォーサーズのGX7mk2にカメラが変わり、小さくなったカメラとレンズに対してフォーカスは大きすぎるため、最近の登山では出番がほとんどなくなっていました。
フォーカスについては、「大は小を兼ねる」的に大きくても他の物色々入れて使えばいいかな?とも思いましたが、やはりどうせならジャストサイズが欲しいという思いが強く、今回新バッグを購入することにしました。フォーカスはフルサイズ購入したらまた山に持って行きますよ!
比較したバッグ
正直他のモデルとはあんまり悩まなかったんですが、比較検討したのは以下のモデル。
チャムスのミニカメラバッグ。カメラバッグはメインのザックを降ろした時でも使えるように、「本体を前にナナメ掛けしてザックを背負う」ことを想定していたのでショルダーバッグタイプで探していた所、小さめのこのバッグが目につきました。値段も安いし試しに買ってみるか、と思いましたが・・・
すぐに「ちょっと待てよ?どうせ山で使うんだから山っぽいブランドの方がいいな!」と思い、グレゴリーを物色。サイズ的にあまり大きすぎない上記2モデルを検討しましたが・・・。
グレゴリーはいずれもウエストベルト装着タイプなんですよね。ウエストベルトはザックのヒップベルトと干渉するので正直選びにくいと思いました。そして、この手のバッグはボディバッグのように「本体を前にナナメ掛けしてザックを背負う」と、バックルがザックと身体の間に入って絶対邪魔するはず。
ということで、ウエストバッグタイプは無し。グレゴリーカッコいいし楽天で4000円以下で売っていて安かったんですが。
結局、「丈夫で防水性も高く」「ナナメ掛けしてもザックに干渉せず」「そこそこコンパクトであまり厚くない」という点でスイングMに決定しました。 値段はちょっと高いな、と思いましたが。
実際にはスイングのMとLで悩みました。
パーゴワークス スイングMはいくらで買える?
定価は5500円(税込)です。この大きさのバッグとしては正直やや割高だと思います。
僕はAmazonで5500円で購入しました。ポイント10%付いて実質5000円でした。カラーは、ベージュだけ10%(500)ポイントだったのでベージュを選びました。ちょい地味なカラーですが、おっさんが街で使っても違和感ないのは蛍光カラーよりこんな色の方がいいかも。
パーゴワークスは定価販売のため店舗で買っても値引きなしが基本なので、10%ポイントはデカいです。楽天もポイントは3%くらいですね。
フォーカスとのサイズ感の違い
フォーカスと比べるとかなり小さいです。
- スイングMのサイズは180x220x50 mmで、容量1.2L、重量140g
- フォーカスのサイズは250 x280 x 90mmで、容量3.5L、重量350g
- スイングLのサイズは220x260x60 mmで、容量2L、175g
パーゴワークスのこの3モデルが非常に悩ましいですね。僕もスイングMかLかは結構悩みましたが、スイングLはフォーカスとあまり変わらないサイズ感だなと思い、Mにしました。が、実物見たら結構小さくて、正直Lにしたほうが良かったかも・・・。スイングSって印象です。
あと、ストラップはフォーカスのパッド入り肉厚タイプでは無く、ペラペラです。背中に優しいんでこれで十分。
クイックポケットMと比べると、一回り大きい。厚みも容量に応じて自在に広がる感じなので、クイックポケットよりは大きくなった感がありますね。
ポケット類などの使い勝手はどうか?
さて、スイングMの細部を見てみましょう。特徴としては
- 防水性の高い生地と縫製を少なくして雨に強い
- 面ファスナーで固定するフラップでアクセスが用意
- メインポケットの他にサブポケット3つ
- サングラスなどを固定できるベルトループ4か所
などでしょうか。小さいバッグですが、パーゴワークスらしくギミック満載です。
メインポケットには、標準レンズ付きGX7mk2を入れても半分以上のゆとりがあります。GX7mk2くらいの小さいミラーレスなら、もう少し大き目レンズを付けても十分縦に入ります。空いたスペースにはスマホやら行動食やらティッシュやらを入れられます。ペットボトルも500mlは無理だけど350mlなら入る。ただしクッションが無いのでカメラ保護の観点からはおすすめしません。
本体前部にジッパーポケット。中に仕切りは無く、キーホルダーがあります。車の鍵や財布など貴重品を入れるのがよさそうです。
トップリッドのジッパーポケットは、本体背面に物を入れる造りなので結構深さがあります。フロントポケットもそうですが、場所的にメインポケットと容量を食い合うので、実質メインポケットの間仕切りと考えて入れるものを分ける感じでしょうか。僕の場合は予備バッテリーとか行動食、常備薬の類を入れるかな。
本体後側はオープンポケット兼ベルトループになっています。ザックのウエストベルトを通すことで本体を固定することもできます。オープンポケットはプリントアウトした地図とか登山届など入れられますが、体に接している時間が長いと濡れると思います。
何も入れないとここまで薄い。カメラ入れない時はサコッシュ的に使えると思います。体の前に常にあるバッグなので、厚みがあると邪魔だし足元見えないから、薄いのはありがたい。フォーカスは結構厚いのが邪魔だった印象があります。
実際に山で使ってみた感想
10月の槍ヶ岳・大キレット登山で2日間使い倒した感想です。
使い方としては、ショルダーナナメ掛けで装着し、その後ザックを背負いました。ナナメ掛けのショルダーベルトは短めにセットして、急な登りでも脚上げに干渉しないよう高めの位置になるようにしました。
ちなみに、上の写真はパーゴワークス自慢のザックのショルダーベルトに付属のバックルで連結する装着方法ですが、これだとザックを背負ったり降ろしたりが非常に面倒になるので、スイングM程度の大きさ重さのバッグにはほぼ利用価値は無いと思いました。
中身は、メインポケットに標準レンズ付きのGX7mk2と小さめ単焦点レンズ1本、前面ジッパーポケットに車のキー、ロキソニン、予備バッテリー、後面ジッパーポケットに財布・点鼻薬、背面オープンポケットにスマホを入れました。
メインポケットにカメラを入れると、ぐっと厚みが出るため他の物を入れずらくなります。そして前後ジッパーポケットにたくさんの物を入れるとメインポケットのカメラが出し入れしにくくなるので、ジッパーポケットに入れた財布や予備バッテリーはなるべく平たくなるよう位置を調整しました。スマホは結局最背面のオープンポケットに差し込む形になりました。最初はジッパーポケットに入れるつもりでしたが、カメラのレンズが飛び出しているため上手に入りませんでした。
この状態で2日間行動しましたが、使用感としてはとても快適でした。
頻繁に写真を撮るためカメラを出し入れしましたが、フォーカスと違って面ファスナー(ビリビリ)での開閉はとても楽。そしてGX7mk2を横にしてピッタリ入るサイズ感も丁度いい。出して、撮って、しまう、という一連の流れがストレスなくできました。メインポケットには下部に入れた交換レンズ以外ものを入れなかったので、カメラの為の部屋になって使いやすかったです。
次によく使うのは地図を見たりするスマホですが、こちらも背面オープンポケットに入れていたのですぐに出し入れできて快適でした。蓋が無いので落とすリスクを少し心配しましたが、かなりピッタリとフィットして逆さにしても落ちないくらいだったので、激しく走るときでも無ければ大丈夫だと思いました。(大キレットでも落とさなかったし。)モバイルバッテリーをスマホと一緒に入れても、何とか入りました。これでスマホと時計を同時に充電しながら歩いたりもしました。何気にこのポケットは便利でした。
ジッパーポケットに入れたものは普段頻繁に出し入れしないもの&なくしたら困る貴重品ですが、こちらもザックを置いて双六岳往復などでもそのまま身に着けていられるので良かったと思います。
ただ、やはりクッションがある訳では無いため、スリープ状態でカメラを入れておくと、知らない間にどこかにボタンが当たってしまい、設定が変わっていたりして困惑することが多々ありました。特に初日の昼頃、いきなり言語設定がハングルになっていて、直し方がわからず非常に困りました。あれこれいじっているうちにメモリをフォーマットしてしまい、双六岳までの写真が全て消えてしまうという大チョンボをしてしまいました。きちんと電源を切って中に入れねばならないのはちょっと面倒。
総じて非常に使い勝手はよかったと言えますが、ぶっちゃけちょっと小さかったと思ったのも事実。スイングLまでいくとちょっと大きすぎると思いますが、もう一回り大きい方が、あれこれ考えずにものを入れられて便利かな、とも思いました。それと、これ以上大きなレンズ付けると、Mでは厳しいかもしれません。
まとめ
ということで、スイングMの紹介でした。