MSX3です。皆さん飲んでますか?僕は毎晩飲んでいます。
ウイスキーはシングルモルトが好きですが、3000円以上の高級ウイスキーはもったいなくて頻繁には飲めず、やはり一番よく飲むのは1000円前後で買える安ウイスキーです。
1000円ちょっとであればぼくの経済力でも気軽に買えるし、大容量ウイスキーのように何かを諦めている感じもしなくて十分美味しいです。そして安いのでグイグイ飲めるのがいい所。
この価格帯のウイスキーは実にたくさんの種類が販売されていますが、今回勝手ながらおすすめ10銘柄をランキング形式で紹介させていただきます。 どれもメジャーでスーパーやコンビニでも手に入るものばかりです。
※このエントリは別ブログで過去にアップしたものと内容は同じです。
- 1000円前後の安ウイスキーについて
- 第10位・・・キリン 陸
- 第9位・・・バランタインファイネスト
- 第8位・・・ベル
- 第7位・・・ジム・ビーム
- 第6位・・・ホワイトホース
- 第5位・・・ブラックニッカ・ディープブレンド
- 第4位・・・デュワーズ・ホワイトラベル
- 第3位・・・サントリー・角
- 第2位・・・ジョニーウォーカー・レッドラベル
- 第1位・・・ティーチャーズ
- まとめ
1000円前後の安ウイスキーについて
過去に自分なりのウイスキー価格別比較をしたことがありますが、
このサイトの共通概念として、以下のようにしております。
- 「安いウイスキー」…700mlで1,000円程度のもの
- 「普通のウイスキー」…700mlで1,200円~1,500円程度のもの
実際には売っているお店によって値段は違うし、じゃあ1600円のウイスキーはどうなのよ?とか色々と問題点はあるにせよ、ざっくり1000円~1500円以下程度の価格帯のウイスキーを、今回「安ウイスキー」と定義づけしたいと思います。
当然、紹介する銘柄の中には安いものもあれば高いものもありますが、価格も含めてコスパを判断してランキング付けしています。
それでは、早速ご紹介します。
第10位・・・キリン 陸
- ブレンデッドウイスキー(日本産)
- 500ml入り、50度、1,500円程度
- 味わいの複雑さ…★★☆☆☆
- 香り…★★☆☆☆
- 余韻の長さ…★★☆☆☆
- おススメ度…★☆☆☆☆
キリンが富士御殿場蒸留所で製造する和製ウイスキー。2020年に登場した比較的新しい銘柄で、人気の高かった「富士山麓」の後継。
この「陸」も富士山麓同様ヘビー系統の味で、50度という強めの度数。口に含むとドンッとアルコールの刺激が来ますが、すぐに消えて複雑なウイスキーの味わいに変わります。結構複雑で美味しいと思いますが、ちょっと硬い感じがします。ロックやストレートだと味も香りも閉じている感じで、なかなかはっきりと旨みを感じられないというか。そこで少し加水してみると、ふわっと香りが立ち、味もわかりやすくなります。水割りやハイボールにして飲む方がおいしいウイスキーだと思います。
原材料を見ると「グレーン・モルト」となっており、グレーンの使用比率が高いようです。そのためかなりバーボンぽさを感じます。バーボンのようなあからさまな穀物の甘さは無いんですが、モルトウイスキーとはちょっと違う飲み味です。
500mlと通常のウイスキーに比べて少ないのに価格は1500円程度とやや高いので、正直コスパは悪いです。700ml換算すると2000円近い高級ウイスキーになるので、それならオールドとかジェムソン買うかな。そんな訳で今回のランキングでは最下位。
第9位・・・バランタインファイネスト
- ブレンデッドスコッチ(スコットランド産)
- 700ml入り、40度、1100円程度
- 味わいの複雑さ…★★☆☆☆
- 香り…★★☆☆☆
- 余韻の長さ…★★☆☆☆
- おススメ度…★★☆☆☆
1000円ちょっとで買える安スコッチの中では超メジャーな「バランタインファイネスト」。どこの店にも必ず置いてあるド定番商品にして、バランタインシリーズで一番安いエントリーモデルです。これを9位にするのは結構悩みました。
味も香りも上品でバランスよくて、1000円スコッチとしてはとても優秀だと思いますが、舌にピリッとくるアルコールの刺激がやや気になります。これが無ければ非常にいい評価なんですが、ちょっとだけ残念。
ただまあノンエイジの安スコッチですから、これくらいが普通かもですね。あまり細かい事気にしないで飲むのがファイネストの正しい飲み方かもしれません。何となく晩酌用ウイスキーとして日本なら角、スコッチならバランタインファイネストな感じでしょうか。ストレート、ロック、水割り、ハイボールとどんなふうに飲んでもそれなりに美味しく楽しめます。
癖っぽいウイスキー好きには上品すぎて物足りないですが、普通に十分美味しいです。
第8位・・・ベル
- ブレンデッドスコッチ(スコットランド産)
- 700ml入り、40度、1,200円程度
- 味わいの複雑さ…★★★☆☆
- スモーキーな香り…★★☆☆☆
- 余韻の長さ…★★☆☆☆
- おススメ度…★★★☆☆
イギリスで一番飲まれているスコッチがベル。世界一がジョニ赤で、アメリカ一がデュワーズで、イギリス一がベルということですね。
アルコール感は抑えられていて、甘すぎず辛すぎずのバランスよい味わい。香りはほどよくスモーキー、口当たりがよくて飲みやすいけどそこそこ複雑で、余韻もちゃんとあります。地味だけどとてもちゃんとしています。真面目に造られたイギリス人っぽいスコッチです。
第7位・・・ジム・ビーム
- バーボンウイスキー(アメリカ産)
- 700ml入り、40度、1,200円程度
- 味わいの複雑さ…★★☆☆☆
- バーボンらしい香り…★★★☆☆
- 余韻の長さ…★★★☆☆
- おススメ度…★★★☆☆
バーボンからは唯一ランク入りしたのがジム・ビーム。バーボンはたまに飲むくらいの初心者なんですが、ジム・ビームは普通に美味しいと思います。
世界で一番飲まれているバーボンで、どこのスーパーでも必ず置いてあるメジャーな銘柄。700ml、1リットル、1.75リットル、2.7リットル、業務用4リットル入りまで多彩なラインナップがあります。
ウイスキーを飲み始めた頃は、バーボンとは何なのかよくわかっていないままジャックダニエルとか買って、(※ジャックダニエルは正確にはテネシーウイスキー)「何だかセメダイン臭いなあ?」なんて思っていましたが、ジム・ビームは驚くほどの飲みやすさ。甘くて香りが優しい。そして意外にも複雑な味わいが広がります。これは驚きました。
スコッチとは違って穀物の甘さが出ているので口当たりがよく、安バーボン特有のケミカル感もほとんど気になりません。ロックでもストレートでもソーダ割でもなんでもOK。
1000円ちょっとで買えるウイスキー全体の中でも、とてもレベルが高いと感じました。やっぱり売れてるお酒は美味しい。
第6位・・・ホワイトホース
- ブレンデッドスコッチ(スコットランド産)
- 700ml入り、40度、1000円程度
- 味わいの複雑さ…★★☆☆☆
- 香り(スモーキー)…★★☆☆☆
- 余韻の長さ…★★☆☆☆
- おススメ度…★★★☆☆
安い所だと900円位で売っていることもある安スコッチの代表格、安ウイスキー界の白馬ことホワイトホースを6位にします。
アルコールの刺激強めで、舌にピリッとくる荒々しさがありますが、安ウイスキーにありがちな薬品ぽさは無く、ワイルドで刺激的な風味に仕上げられています。スパイシーな薄味スコッチという感じ。香りも少しですがスモーキー。「この価格なら」という条件付きではありますが、ロックで飲んでもそれなりに飲める、安くて旨いスコッチです。安いからガンガン飲めますね。
大容量4リッター入りもラインナップされていますが、スーパーなどでは6000円くらいで売られていることが多く、700ml換算では1050円となり全然安くありません。5000円以下なら買いですね。
ここからは上位の紹介。いずれも実力者揃い、レベルの高い戦いとなりました。
第5位・・・ブラックニッカ・ディープブレンド
- ジャパニーズウイスキー(日本産)
- 700ml入り、45度、1,400円程度
- 味わいの複雑さ…★★★☆☆
- 香り…★☆☆☆☆
- 余韻の長さ…★★☆☆☆
- おススメ度…★★★☆☆
第5位はニッカのディープブレンドです。
複雑で美味しいウイスキーです。ディープブレンドという名前の通り、なかなか深い味わいを感じさせてくれます。個人的にはサントリーの角瓶の対抗馬。甘めの角に対してややビターな味わい。
アルコール度数は45度で、どっしりとした飲み口ながら、華やかな香りと、甘くふくよかな味わい。余韻はビターでしっかりと楽しめます。1500円近いやや高価なウイスキーの部類ですが、ジャパニーズウイスキーを名乗れるだけの実力はあると感じます。まあホワイトホースとは値段差が1.5倍ありますから、これくらい美味しくなくちゃ困るけど。
ニッカが真面目に造ったちょっといいウイスキーという印象。美味しいです。
第4位・・・デュワーズ・ホワイトラベル
- ブレンデッドスコッチ(スコットランド産)
- 700ml入り、40度、1,400円程度
- 味わいの複雑さ…★★★☆☆
- 香り…★★☆☆☆
- 余韻の長さ…★★★☆☆
- おススメ度…★★★★☆
第4位はデュワーズです。角とかなり悩みました。
「バーテンダー支持率ナンバーワン」で、「アメリカで一番売れているスコッチ」。
特に有名なエピソードとして、昔デュワーズ社長がアメリカで「もっと大きなグラスで出してくれ(ハイ・ボール)」とリクエストしたことからウイスキーをソーダで割って飲むハイボールが誕生したというものがあります。そのためか、バーテンダーがオフの日にバーで飲む率が高いらしい・・・。
スーパーでは1400円くらいで売っているちょっと高めのウイスキー。飲んでみると、そこそこ高いだけにアンダー1000円ウイスキーとは明確に違う味わいの複雑さと旨みがあります。全体のバランスがよく、フルーティな香り・スムーズな飲み味・そこそこの余韻とどれも平均以上の満足感があります。ソーダ割も非常に美味。角と違って甘みがそれほど前に出ないので、スコッチのビターな風味が好きな人は、角より合うと思います。
飲み慣れてくるとやや没個性なのが気になりますが、総合的に美味しくて非常におすすめです。常にストックしておきたい定番のウイスキー。
第3位・・・サントリー・角
- ジャパニーズウイスキー
- 700ml入り、40度、1400円程度
- 味わいの複雑さ…★★★☆☆
- 香り…★★★☆☆
- 余韻の長さ…★★☆☆☆
- おススメ度…★★★★☆
第3位は、サントリーの角瓶です。
スーパーなどで1400円程度とちょっとだけ高級なウイスキーですが、一般的には晩酌用の安ウイスキーという位置づけ。飲んでみると、まず爽やかな香りが来て、飲み干すまで続きます。アルコールの刺激はほとんど無く、甘さを強調したウイスキーという印象が強いですが、余韻はしっかりビターで、全体のバランスがいい「ザ・ジャパニーズウイスキー」という感じです。
サントリー上位カーストのローヤルと比べると、香りも味も余韻も2段階くらい下になりますが、それでも十分美味しいと感じるレベル。一言で表現すると、イメージ通りの「日本らしいウイスキー」という感じ。日本人が日本人の毎日の食卓を研究して作り上げたウイスキー。サントリーの真面目さが伝わってくるウイスキーでした。ロックもいいけどやっぱりハイボールが非常に美味い。そして甘いので食後酒としても優秀。
なお大容量4リッターも売っているので、好きな人は大容量買った方がコスパいいです。
第2位・・・ジョニーウォーカー・レッドラベル
- ブレンデッドスコッチ(スコットランド産)
- 700ml入り、40度、1200円程度
- 味わいの複雑さ…★★★★☆
- 香り…★★★☆☆
- 余韻の長さ…★★★☆☆
- おススメ度…★★★★☆
第2位はジョニーウオーカー・レッドラベルです。
おなじみ世界で一番飲まれているスコッチ。定番スコッチらしくほどよいスモーキーさがありますが、エントリーモデルらしく全体的に軽やかな味わい。
ロンドンをイメージさせる上品なスモーキーさ。アルコールの刺激は少々感じますが、まろやかで飲みやすく、スコッチらしい複雑さもしっかりと感じます。余韻はほどほど。あと1000円出してジョニ黒買うと、その複雑さと余韻の長さに驚きますが、この1000円の差は大きいんだよなあ。
まあ、1200円の安スコッチとしては平均以上にちゃんとしています。高バランス!何だかんだ言ってもやっぱりスコッチといえばジョニーウオーカーでしょう!定番スコッチとして万人におすすめできます。
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第1位・・・ティーチャーズ
- ブレンデッドスコッチ(スコットランド産)
- 700ml 40度、1000円程度
- 味わいの複雑さ…★★☆☆☆
- 香り(スモーキー)…★★★☆☆
- 余韻の長さ…★☆☆☆☆
- おススメ度…★★★★★
栄えある第1位は「ティーチャーズ」に決定。
ティーチャーズ、ずば抜けて美味い訳ではないんですが、とにかく安い!アンダー1000円、900円位で買えます。それでいて今回紹介したどのウイスキーにも負けていないきちんと美味しいスコッチなんです。最強コスパ。これが今回ティーチャーズを1位にした理由です。
単純に美味しさだけで比較したら、角やデュワーズ、ディープブレンドかもしれない。けど値段が違います。ティーチャーズの価値は、900円でこの味を提供していることにあります。
味だって、1000円以下で買えるスコッチとしてはとても美味しいと思います。ブランドの代名詞であるスモーキーな香りもきちんとあります。ややアルコールの刺激が強いと感じますが、十分複雑で満足できる味わいです。
アイラのシングルモルトは確かにうまいけど、毎日飲むにはちょっともったいない。そういう時こそティーチャーズ。30mlで約40円だから、3杯飲んでも120円!。安いながらもちゃんとスコッチの味がします。気楽に飲める1000円ウイスキーの代表格。優勝です。
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まとめ
ウイスキー魂的おすすめランキング10選、いかがだったでしょうか?
たくさんあるウイスキーの中から美味しいと思った上位10銘柄を選びましたが、飲み比べてみると、毎日漠然と味わっていたそれぞれの個性がよくわかりました。いずれも個性的で美味しいウイスキー達です。
高いウイスキーと比べれば、もちろん高い方が美味しいに決まってます。これはウイスキーに限らず世の中の真理です。高い方が当然美味しいですよ。
でも、気軽に買えて、気軽に飲めて、手軽にウイスキーの美味しさを味わえる、コスパや手軽さなんかも合わせれば、1000円前後の安ウイスキーの存在価値は非常に重要なものです。あとやっぱり毎日飲むお酒なんで、安いは正義なんですよね。多くの人が一番たくさん飲むであろうこのボリュームゾーンのウイスキーの価値を、もっと多くの人に知ってもらいたいと思っています。
それと、初心者の方なんかは、こういう安ウイスキーから入ってランクアップしていくとわかりやすいですよね。バランタインファイネスト⇒バランタイン12年⇒バランタイン17年とか、ジョニ赤⇒ジョニ黒⇒アイラとか。安ウイスキーをたくさん飲んで、3000円くらいのシングルモルトを飲むと、その旨さに驚きますが、そういう新鮮な体験もウイスキー人生には大切なものです。最初にシングルモルトとか高級なやつ飲んでウイスキーを好きになるってのも入口としては悪くないと思いますが。
今回紹介したウイスキーはどれもぼくのおすすめする銘柄ですが、人によって味の感じ方は様々だと思います。色々試して、自分に合う銘柄を見つけていくのも価値ある体験だと思います。
ということで、今回のエントリを締めくくりたいと思います。皆様の素敵なウイスキーライフを願って!