立山に登ってきました。室堂から入って1泊2日のテント泊。
2日目に剱岳に登る予定でしたが、悪天候のため登れなかった。残念!でも雄山初めて登ったし、のんびりできていい夏山登山でした。
ルート・コースタイムなど
立山黒部アルペンルートの長野県側玄関口である扇沢から入って室堂まで。そこから立山縦走して剣沢でテント泊。翌日早朝から剱岳往復して室堂に戻る予定でした。
本当は初日に剱岳に登って2日目にゆっくり立山縦走してのんびり下山、というプランだったのですが、扇沢始発が7時半で室堂着が9時最速になると、剱岳アタックどう急いでも12時前後になってしまうため、雷のリスクを考慮して一般的な立山から剱岳のプランニングとしました。
結果的には2日目朝から雨で、剱岳アタックは中止して下山しました。
当日の様子
今回、アルペンルートの割引キャンペーンがあったので安く行けました。往復6600円と約3割引き。ドケチ登山者的には立山剱岳方面への登山はアルペンルートの高額な交通費が一番の難所となるので、非常にありがたいですね。
「【近隣県民限定(扇沢入込)】室堂往復キャンペーン」の販売について|お知らせ|立山黒部アルペンルート
平日ですが夏休みシーズンという事もあり始発はまあまあ混雑。土日はこんなもんじゃないでしょうけども。
バス⇒ケーブルカー⇒ロープウエイ⇒バスと乗り継いで、標高2400mの室堂まで一気に上がる、楽ちん登山日本代表ルートです。始発がもっと早くて、待ち時間が短ければ言うこと無しなんですが。室堂8時スタートしたい・・・。
この日の天気予報は良くなかったんですが、室堂に着いたら晴れていました。やや雲が多めではありますが、雄山もはっきり見えました。予想外の好天にテンション上がってきた!
雄山に向かって登山開始。コンクリで固められた遊歩道を歩いていきます。
雪渓を何か所か横切りました。もう終わりかけなのでアイゼン等は不要。一の越山荘まではひたすら遊歩道ですが、スタート急いで登るため息が上がる。
一の越山荘。チップトイレがある。ここから本格的な登山道で、斜度もまあまああります。
いい天気です。小学生や高校生の学校登山隊が大勢いて渋滞していました。超ゆっくりペースで休み休み登ります。楽だわー。ちなみに雄山への登山道は登りと降りで別々になっています。立山すげー。
室堂方面からずいぶんと登ってきました。7月後半でもこんなに雪があるんですね。都会人が見たら感動する景色です。
雄山山頂に到着。室堂から1時間15分くらいでした。
山頂は学生さんを中心に大混雑でした。そして立派な社務所みたいなのがあって、その前のベンチでゆっくり休憩できます。ペットボトルは700円もしました。
そしてこの門から先は有料区域となっておりまして、700円の祈祷料を払わないと入れません。頂上の社に神主さんがいて、石を投げていた高校生にマイクでガチ怒りしていました。びっくりした。
さて、休憩もそこそこに縦走開始です。雄山から先は一気に人が減る。
10分ほどで大汝山に到着。標高3015mは立山最高峰となります。なお一般的には雄山3003mに登れば「立山に登った」と言えるそうです。
一瞬だけ剱岳が見えました。歩きやすくて景色もいい縦走路でした。先日の中央アルプス縦走とは大違い。中央アルプス縦走はこの10倍きつかった。
富士の折立2999m。これで名実ともに立山登頂です。
富士の折立はちょっと縦走路から外れたところにピークがあります。
その後少し下って真砂岳登頂。
次のピーク別山まではちょっと距離があります。しかし立山周辺は雲なのにこのエリアだけ晴れていました。強烈な晴れ男がいたんじゃないかと思う。
別山2880m登頂。本日の登りはこれにて終了。
別山から降って剣沢へ向かいます。
テン場が見えてきました。
高山植物はピークでした。
剱岳が見えていました。すごい迫力!
剱沢野営地に到着。管理人がいます。
バリエーションもいつか登ってみたい。
管理小屋から先に行ったところに剣沢小屋ですが、結局行けなかった。
1時半くらいにテン場到着、30分位で設営しました。場所を決めるのに悩んだけど、風よけになりそうな石垣が作ってある所にしました。結局風はほとんど無かったけど。
ちなみに今回も軽量ザック・ミウォック34(37リッター)で来ました。何だかんだ軽い方がいいのでこれになっちゃうなー。
今回行程が短いので水は2リットル程度と軽かったんですが、その分ビールをたくさん持ってきました。正直重かった…。
という訳で、2時過ぎから酒。剣岳見ながらダラダラと飲みます。今回はコンビニで買った豚肉とネギのお惣菜が特別に旨かったですね。
トイレは50m位離れた斜面側にあります。きれいな水洗トイレでした。紙もあった。
トイレから見たテン場全体。平日だし天気予報悪いので空いてました。
この後ダラダラと酒飲みながら過ごして、7時過ぎに就寝しました。
2日目。朝3時起床したら、外は雨でした。夜から降り出したようです。予定では4時に剱岳に向けて出発するつもりでしたが、雨かー。難所だし雨の中のカニのタテバイとか怖い。とりあえず出発を後らせて天候の回復を待つことにします。
4時、5時と過ぎて雨足は強まるばかり。6時をリミットとして、撤退を決めました。かなり悩みましたが、雨の剱岳は危険だしそもそも雨の中登っても面白くないし。
で、撤収始めたら雨が止んで晴れ間が差したりしてまた悩んだり…。
それでも、この後午後にかけてより悪くなる天気予報だったし、諦めました。撤収する頃には、剱岳は完全に雲の中に入ってしまいました。雨の中テント撤収は大変だけど、丁度雨が止んだので撤収も楽で助かりました。剱岳登れないのは残念だけど次回に持ち越しという事で。
剣御前小屋まで戻ってきました。
剣御前を越えると、室堂が見えます。
地獄谷は雰囲気ある。硫黄の匂いがここまで来ました。
立山稜線もこの時は見えていましたが、すぐにガスに包まれてしまった。昨日晴れの中立山歩けただけでもラッキーだった。
降り切って橋を渡ると・・・
かの有名な雷鳥沢キャンプ場です。賑わっていました。
ここからはもう遊歩道ですが、室堂までは登り基調で地味に疲れる。
地獄谷も、15年前に来た時はもっと近くまで行けたけど、今はガスの噴出量が多くて近寄れないようです。
血の池地獄。室堂は地獄で、雄山が極楽浄土らしいです。
ゴールまで至近のみくりが池温泉で温泉入りました。800円。小さめのお風呂でしたがお湯は硫黄ですごく気持ちよかった。こういう所に泊まったら最高なんだろうな。
風呂でゆっくりして、10時前には室堂に戻ってきました。室堂に着いた頃には完全に雨でした。その後アルペンルート乗り継いで12時過ぎには車に戻りました。
まとめ
15年ぶりの剱岳登山、楽しみにしていたけど登れずにやっぱり残念でした。近いうちにリベンジしたいと思いますが、費用がバカにならないのが問題。
今回は2日目ほとんど帰るだけで超楽でした。前回の中央アルプスの10倍楽で、こんなに楽していいの?っていうくらいのゆる登山でした。まあ剱岳登って無いんだけど・・・。
疲労骨折した右膝は、ほとんど痛みを感じませんでした。大体8割くらいは戻ったと思います。何とかなりました。
最近天候に恵まれない気がしますね。次は8月中に1泊したいと思いますが、天気がいいことを願います。
最後に、15年まに登った記録を公開します。これはかなり恥ずかしい!
http://www.anc-tv.ne.jp/~orisot/kiroku/050908turugi/turugi_report.htm