以前からやりたいと思っていた岳沢からの穂高連峰縦走・涸沢から上高地戻りの日帰りプランをついに実行できました。非常にハードでしたが、天気が良くて景色も最高でとても楽しい一日を過ごすことができました。
記録については、ヤマレコ見てもらうのが一番いいと思います。写真も一杯だし。
今回の登山コース
コースはこんな感じ。上高地からぐるっと1周する素敵なルートです。
このコースは、2003年に一度歩いています。その時は穂高岳山荘でテント泊でしたが、前穂から天気が悪くなって吊尾根で雨、奥穂山頂で暴風雨、雨の中のテントで展望ゼロの山行でした。
通常コースタイムだと15時間くらいかかるので普通は1泊2日で行くコースですが、時間もお金も無い僕は日帰りです。ていうか、日帰りで行けるかチャレンジのモチベーションが大きかったですね。
結果、休憩入れて、9時間くらいで降りてこれました。健脚健脚。自己満足ですが嬉しかったです。
- 出発時刻/高度: 07:10 / 1526m
- 到着時刻/高度: 16:19 / 1511m
- 合計時間: 9時間8分
- 合計距離: 24.42km
- 最高点の標高: 3168m
- 最低点の標高: 1510m
- 累積標高(上り): 2198m
- 累積標高(下り): 2211m
ちょっとしたトレランレースのようなコースですが、核心部は走れないのでどちらかと言えばスピードハイクか。
↑青線が通ったルートです。時計回りね。
ヤマレコで計画した通常コースタイムの6割計画。これで横尾から走ればバスの時間までに帰ってこられるはず、という計画。
持ち物
オスプレー ラプター10に、レインウエア上下、ハイドレーションにスポドリ(BCAA入り)2.5リットル、パタゴニアフーディニジャケット、食料はジェルやチョコバー、おにぎり2個、ビール1本。日帰り用の厳選装備で臨みました。
ウエアは防寒対策もあって長袖アンダーとCW-Xに半袖短パン、シューズはinov-8で行きました。トレランシューズで穂高連峰とか大丈夫かな?と思いましたが、結果的に非常に快適でした。靴擦れも無し。軽いは正義だわ。
そして今回、久しぶりにEOS 50D(一眼レフ)を持っていきました。最近は重くてほとんど出番なしでしたが、穂高連峰行くならやっぱりいいカメラ持っていきたかったので。山といえば超広角。EF-S10-18mmの出番ですよ!
デカくて重くて取り回し最悪ですが、比べるとやっぱりiPhoneとはディティールの緻密さが違いますね。10mmで撮った写真のワイド感見ちゃうと、重くてもやっぱり一眼レフ持っていくべきと思ってしまう。
カメラバッグはフォーカスで、ショルダーバッグのたすき掛けで行きました。
写真で紹介
以下、ヤマレコに投降した写真から厳選して紹介。
河童橋からこれから向かう吊尾根を望む。
早朝の梓川清流。きれいですが、朝バスに乗り遅れて出発が30分遅くなったので、この辺はアセアセしていました。上高地はまだ下界ですからね。
岳沢小屋には1時間ほどで到着。かなり速いペースで登ってきました。
西穂からの稜線に感動。そしてこの辺から急斜面の登りに入ります。
鎖場も久しぶりです。
森林限界を超えると、重太郎新道の核心部です。
紀美子平には9時45分着。出発から約2時間半です。
前穂高岳には10時頃無事登頂。過去にも登りましたが、記憶していたよりだいぶ険しい登山道でした。天気は快晴で槍ヶ岳や富士山もよく見えました。
続いて、吊尾根を奥穂高岳へ向かいます。
吊尾根は時々高度感ある場所もありますが、思っていたほど怖い所はありませんでした。前穂までの登りに比べれば水平移動は超楽で快適。
出発から約4時間、11時30分に奥穂登頂。
スパルタントレーナーを山で初めて使いました。やっぱりスントは山の時計ですね。
奥穂からも絶景。槍ヶ岳が美しい。
登ってきた道も見えます。しかし上高地側からの風が結構強くて、寒い!ゆっくりできませんでした。
ジャンダルム。要塞っぽいですね。
寒いので下山します。ガレ場を少し下ると穂高岳山荘が見えてきます。
ここら辺から一気に高度を下げていきますが、白出沢方面がスッパリ切れ落ちていて非常に怖い。一番恐怖を感じたところです。
小屋横の垂直の壁。こんなところよくみんな通るよな。
12時過ぎに、何とか無事に穂高岳山荘に降りてきました。1時には涸沢に着きたかったので、休憩もそこそこに下山を続けます。
ザイテングラートから。安全第一で素早く下っていきますが、涸沢カール上部からの景色って本当にきれいで、前後左右どこを見ても絶景なんですよ。どうしても足を止めて写真撮っちゃいました。
北穂方面は最高だし
前穂北尾根も迫力ある
涸沢岳と涸沢槍もかっこいい
そんな訳でのんびり写真撮りながらでしたが、1時間ほどで涸沢小屋に到着。
ここで、危険な登山道は終わりなので、運んできたビールで乾杯。
涸沢テント村。泊まりたい。
涸沢からの登山道はこんな感じでよく整地されているので、走れます。
本谷橋には2時頃到着。横尾に2時半には着きたいので、走れるところは走りました。
横尾2時36分着。この辺で2.5リットルのハイドレーションのスポドリが無くなった。
横尾からは、遊歩道。走れますが、脚が結構疲れていたので6割くらいしか走れなかったですね。
徳澤3時着
明神3時40分着
そして、4時には上高地に戻ってきました。
まとめ
穂高連峰は2004年以来実に13年ぶり。今回のコースも2003年に一度歩いています。当時まだ20代、今や40代になりましたが、体力は衰えていないはず。前回来た時は穂高岳山荘でテント泊でしたが、天気が悪くて前穂・奥穂からの展望は無しでしたが、今回は好天に恵まれてとてもいい登山ができました。
このコースを日帰りするのは以前から計画していましたが、天候や仕事の都合でなかなか実現できませんでしたが、今回うまく天気と予定が合いました。
前穂高岳への重太郎新道はもっと楽な道だと記憶していましたが、思ったより険しくてびっくり。奥穂から小屋への下りも高度感があって怖かった。13年も経つと記憶なんてあてになりませんね。今回天気が良かったので楽できましたが、雨でも降っていれば注意ですね。
僕はトレーニングと割り切って登っていますが、普通に1泊してゆっくり歩いたほうが楽しいに決まっています。装備の厳選や体力・状況などの判断が的確にできないと簡単に遭難しますので誰にでもおすすめできる行程ではありませんが、達成感はあります。
10月の松本マラソン前のいいトレーニングになりました。あと1回くらい山に行きたいですね。次はもう少しゆっくりと歩きたいと思っています。