小さいカメラ欲しい・・・
こんにちは、msx3です。一応写真が趣味です。
と言いつつ、ここ最近はスマホのカメラが良く撮れることもあり、一眼レフを持ち出すのは子供のサッカーの試合を望遠で撮影する時くらいになってしまいました。
僕が愛用するカメラはキヤノンの中型一眼レフカメラ「EOS 50D」です。
古いカメラですが、キヤノンのラインナップの中では中級者向けのモデルで、現行機種ではEOS 80Dに相当するAPS-C機です。
(80Dもボディが9万円弱で買えるのか・・・安い)
これ、大変良いカメラなんですが、とにかくデカくて重い。一眼レフの宿命でレンズも嵩張るし、上の写真の18-135mmという標準レンズを付けた時の総重量は1キロ以上になります。そして精密機械だからそれなりにしっかりしたカバンで保護してあげなきゃいけないので、出かけるとき気軽に持ち出すのにすごいハードルを感じています。
今年の夏はトレーニングも兼ねてたくさん山に登ろうと思っています。登山はせっかく景色のいい所に行くので、できればスマホではなく一眼レフで写真を撮りたいですが、僕の登山スタイルであるスピードハイク、トレイルランにはEOS 50Dはあまりにも向かなすぎます。
そこで、もう少し小さく、軽くて、写りの良いカメラを買おうと思い、色々と探しています。
【2019年2月追記:買いました】
何を最優先するか整理する
世の中にはたくさんのカメラがあり、大きさ重さはもちろん、性能や値段もピンキリです。多種多様なカメラの中から、自分の使用目的にあったものを探し出すのは容易ではありません。
僕も「新しいカメラを買おうかな」と思ったものの、何を基準に選べばよいかが漠然としているため、なかなか決めきれません。
そこで、まずは自分にとって新しいカメラ選びの最優先項目を決めることにします。
ざっくり、以下のような判断基準があると思います。
- サイズ、重量
- 機能、性能
- 価格
- メーカー
この中で、今僕が欲しいカメラに一番重要なのは、「サイズ・重量」です。
なるべくコンパクトで、軽いカメラであること。これが最優先です。
その次が、価格でしょうか。もちろん性能やマウントも重要ですが・・・。
軽量コンパクトで、機能最高で、価格も安ければ言う事なしですが、そのような都合のいい話は無いんですよね。どこかを選べば、どこかを犠牲にしなければいけないのは世の常です。
機能と価格については、バランスを見て判断するとして、まずは軽量コンパクトなカメラを探すことにしました。
ちなみに、EOS50Dは処分せずにそのまま使い続ける予定です。なので新カメラはAF性能や連射などは重視しません。
決めなければならないことがたくさん!
「軽量コンパクトなカメラ」に決めましたが、それでも選択範囲はかなり広いです。色々と比べて悩みました。
悩んだことその1:一眼レフ(ミラーレス含む)か、コンパクトカメラか
今世の中は1インチセンサーを採用した高級コンデジがちょっとしたブームで、各社から意欲的なモデルが次々発売されています。
一眼レフと比べるとその小ささ軽さに驚くばかりです。これでぱっと見ほとんど変わらない写真が撮れるんですから、これを使わない手はないように思います。しかし!
これらのコンパクトカメラは多分素晴らしい写真が撮れるんでしょうが、やはりレンズ交換ができないので、これ以上望遠にも広角にもならないのがひっかかります。
特に、山に行ったら超広角で撮影したいという気持ちが強いです。僕は何を隠そう広角レンズのパースの効いた写真が大好きな広角野郎なんですよ。
ちょっと話がそれますが、登山などの風景撮影におけるレンズ交換式カメラの存在意義って、「超広角撮影ができること」だと思います。というのも、コンパクトカメラは広角撮影を謳っているモデルでもせいぜい24mmスタートとかで、物足りません。30倍ズームとか超望遠撮影ができるコンデジはありますが、10mmスタートとかの超広角撮影が可能なコンデジって無いですよね。
山ってとにかくデカいし広いですから、視界一杯に広がる景色を写し撮るには広角レンズが一番です。そして超広角で撮ると遠近感や広がりが強調された物凄く迫力のある写真が撮れるので、登山に行くなら超広角レンズ持って行かなきゃもったいないです。そのくらい面白い。
そのためには残念ですがコンパクトカメラは不向きだと結論付けました。超広角撮影に拘らないなら多分ベストバイです。
・普通に中級一眼レフ買えるくらい高いというのもネックだった。
・10mmスタートのコンデジ作ってくれたら絶対買います。
ちなみに僕が使っているレンズはこちらです。純正ながら軽量でコスパの良いAPS-C超広角レンズです。
結論⇒レンズ交換したいのでコンデジは無し!
悩んだことその2:一眼レフ(ミラーあり)か、ミラーレスか
ぶっちゃけ、これが一番の悩みです。
僕はミラーレス一眼って使ったことありませんが、これからは確実にミラーレスの時代になると思います。ただ、今は過渡期のような気がします。一眼レフに比べると圧倒的にコンパクトなのは魅力的ですが、電池もちの問題とか、電源オンしてから撮影可能になるまでの時間とか、撮影後のブラックアウトとか、一眼レフに対してのデメリットもあります。
そして、マウントの問題。キヤノンのミラーレスを買っても、今持っているAPS-Cのレンズはそのままでは付きません。マウントアダプターをかませてあげないといけない。これが結構高いし、重量もあります。これでは何のためにコンパクトなミラーレスにするのかって話です。ミラーレスにするなら、レンズも合わせて買わなければコンパクトさを生かせません。
とはいえ!やはりコンパクトさ最優先である以上ミラーレスの小ささは無視できないわけですよ。特に薄さ!レフ機はミラーボックスを内蔵する構造上、ボディに一定以上の厚みがあり、これがコンパクトさを損なっています。対してミラーレスはやろうと思えばいくらでも薄くできます。コンパクト一眼レフはどんなに小さくしてもレンズ方向にお団子みたいに嵩張るのが気に食わないんですが、ミラーレスの薄さは魅力的です。
結論⇒やっぱりミラーレスかなあ?
悩んだことその3:キャノンか、その他メーカーか
悩みその2と重複する部分もありますが、キャノンのレンズ資産が多少あるので、できればキャノン製のモデルを選びたいと思いますが、特にミラーレスにおいてはキャノンはあまり魅力的なモデルが無いんですよね・・・。ソニーはミラーレス一本で勝負しているので、物欲を刺激する魅力的なラインナップとなっています。しかし、今更ソニーにいくのもなあ・・・。
結論⇒キヤノンにする!
更に…軽量コンパクトを諦めて、50Dを使い続けるというのが最終手段
もう結構悩んでいるんですが、ここまで悩むのは正直そこまで欲しいモデルが無いからなんですよね。なので、本当に欲しいモデルが出るまで50Dを使い続けるというのも手です。
こういうパンケーキレンズを付けて総重量を抑えることもできます。
各モデルをじっくりと検討し、買う決断ができなければこの選択もアリだと思っています。
各モデルを具体的に検討する
以上の検証を踏まえ、「コンパクトなキヤノンの一眼レフ(ミラーレス含む)」にしようと大体決めましたが、具体的な機種を見て比較検討して最終決定することにします。
値段については、価格コム最安より少し高いですが、一番普遍性がありかつブログに表示させやすいということで、Amazonの価格を基準に比較していきます。
なお、僕は今回、
- キヤノンのレンズ資産があり
- 登山に使える軽量コンパクトで
- 値段がそれほど高くないもの
というちょっとこだわった選び方をしているのでややこしいですが、基本的には初心者向きの一眼レフ選びという基準から大きく違わないと思います。ので、初めてのカメラ選びで悩んでいる人の参考になればとも思います。
キヤノン EOS KISS X9
軽量コンパクトな一眼レフと言えばKISSシリーズですが、こちらX9は2017年7月発売の最新モデル。
重量約453g(ブラックカラー、バッテリー・カードを含む)の小型・軽量ボディながら、有効約2420万画素CMOSセンサー(APS-Cサイズ)や、最新の映像エンジン「DIGIC 7」、全画素で位相差AFを行う「デュアルピクセルCMOS AF」など上位モデルと同等の性能を搭載。背面モニターは、タッチ操作が可能な3.0型バリアングル液晶(約104万ドット)。
今使っている50Dから二回り小さく軽くなって、レンズもそのまま使えるのでレフ機ならこれ買います。ボディのみとレンズキットの差額が3000円も無いので買うならレンズキットでしょうか。標準レンズいらないからもう少しボディを安くしてほしい。
ただですね。
軽量コンパクトでバリアングル液晶やDIGIC7など性能も申し分なしですが、正直そこまで欲しいと思えないんですよねー。5万円出して今使っているカメラより性能の高くないカメラを買うかっていうと、買わないですよね?小ささに5万円払えないです。実物見てもやはり厚みが気になるし、そこまで軽くないんですよね。イマイチ「欲しい」と思わせる個性がない。
キヤノン EOS KISS X7
こちらはX9の前モデルになります。登場は2013年とかなり前ですが、X9よりわずかに軽いという世界最軽量モデルです。新品はX9と同じくらいの値段で売っていますが、ヤフオクや中古カメラ店では3万円程度でボディが売られているので、小さいカメラ欲しいだけなら中古のX7ボディ買うという選択肢もあります。がそこまでミラーあり一眼にこだわる必要があるのか・・・?
キヤノン EOS KISS M
2018年3月発売のミラーレスKISSです。
EVF内蔵のAPS-Cミラーレスとしてはクラス最軽量となる約387g(バッテリー・SDカード含む)の小型・軽量ボディに、最新の映像エンジン「DIGIC 8」をいち早く搭載。KISSの名を冠するエントリーモデルながら、現時点のEOS Mシリーズの中でもっとも高性能なカメラです。
EVFを内蔵しているのが最大の特徴ですが、正直そこまでEVF必要かどうか?。EVFをレンズ同軸上に付けるのはカメラとしては正しいんですが、この軍艦部の出っ張りが気に入りません。昔から一眼レフはこの形ですけど、カメラバッグに出し入れするとき「どうぞ引っかかってください」と言わんばかりの形状なんですよね。その点EVFの付かないミラーレスは真四角な形状のものが多く、これは出し入れスムーズでいいだろうなと思っておりました。KISSがついにミラーレスになった!なんて大騒ぎするくせに、形状に何の工夫も無いのが最近のキヤノンの勢いのなさを象徴している気がして、キャノンユーザーとしてはちょっと寂しいです。
そして値段がまだ高い。ボディ65000円、レンズキットで8万円。ここまでは出せないかなあ。いいカメラだと思いますが。
キヤノン EOS M100
キヤノンのエントリーミラーレスの中でも、機能を絞り込んで価格を抑えたモデル。EVFは無しで、後付けもできません。ダイヤルやボタンの類も最小限で操作性には期待できませんが、重量302gとキヤノンのレンズ交換式カメラでは最軽量モデルとなります。形もシンプルな箱で、余分な出っ張りが無いのは◎。液晶はバリアングルではありませんが、上方向に180度回転して自分撮りも可能です。
そしてWIFI搭載でPCへの写真転送も楽、かつBluetoothでスマホとも常時接続して連携できる機能もあり、現代のミラーレスとして必要な機能は一通り備えています。
AF関連は一応顔認証などの機能はあるようですが、動体撮影に強いモデルではないと思います。ですが登山用、旅行用カメラとして割り切ればこれは一番ふさわしいモデルなんではないか?と思います。
価格はキットレンズに加え22mmF2単焦点レンズ付きのダブルレンズキットが62000円、ボディのみで43000円です。中古ならダブルレンズキットで5万円、ボディ3万円くらいで手に入ります。他に比べれば安い。
コンパクトでシンプル低価格。今のところ最有力候補です。
キヤノン EOS M6・M5
キヤノンのミラーレスの中では中級機にカテゴライズされるのがM5、M6です。
KISS MやM100に対してAF周りや連射性能、操作性などが強化されているようですが、こだわりのカメラ好き以外はこれらのモデルを選択する理由が無い気がします。エントリーのKISS Mにスペックで負けているところがあるのも悲しい。
余談:キヤノンのミラーレスカメラについて
個人的な見解ですが、キヤノンがミラーレス用にMマウントを採用したのは、失敗だと思っています。小さく軽いのがMマウントレンズの特徴だと思いますが、そこにコストをかけるなら、EF-Sマウントのまま小型軽量のレンズを開発して欲しかった。今のキヤノンのミラーレスがEF-Sマウントだったら、世の中にたくさんいるだろうAPC-Cのレンズ資産に何十万もかけている人たちがもっとたくさんミラーレスに移行していたと思います。
近い将来、APS-Cマウントのミラーレスが登場すると思います。その時は、ソニーやパナソニックに周回遅れ食らってなければいいんですが。キヤノンの底力に期待しています。
SONY α6000・α6300・α6500
高速性に特徴があるソニーのAPS-Cミラーレス一眼カメラシリーズ。
画面のほぼ全域を高密度にカバーするAFセンサーを採用するなどして高速なAFを実現。200点以上の微細なAF枠を被写体位置に集中配置する「高密度AF追従テクノロジー」なんていう、被写体追従性を向上する独自技術も搭載されており、動く被写体に強いのが魅力です。さらに、AF追従で最高11コマ/秒の高速連写を実現。最高約8コマ/秒であれば、ほぼタイムラグなしで映像を表示しながら表示タイムラグを気にすることなく連写撮影が行えます。動きものに目いっぱいステータスを振った尖った性能は好感がもてますね。また、動画撮影も充実しており、最大約100Mbpsの高ビットレートでの4K/30p記録が可能。
2016年3月発売の少し古いモデルですが、ちっとも値段が下がりません。ベーシックなら6000ですら65000円もするし、最上位の6500なんてボディ単体で13万円ですよ。高すぎ。動体に強いのは子供撮りには魅力的ですが、正直メインの撮影対象は山になると思うので、今回のカメラ選びの趣旨とは外れるので、残念ながら選外となります。
SONY α7 II・α7 III
ソニーの35mmフルサイズミラーレス「α7シリーズ」は、とても人気で売れているみたいです。フルサイズでもボディ500g台と非常に軽量コンパクトです。
35mmフルサイズセンサーのメリットとして、大きな背景ボケや高感度でのノイズの少ない描写という高画質が売り。加えて、5軸対応のボディ内手ブレ補正機能を内蔵。AFシステムは、117点の位相差AFセンサーと25点のコントラストAFを組み合わせた「ファストハイブリッドAF」です。
「35mmフルサイズ機は価格が高い」という常識を覆し、前モデルのα7IIなら価格はレンズキットが14万円台。最近登場したα7IIIはさすがに25万円近くしますが、フルサイズの画質を体験してみたい人にはかなり魅力的なモデルなのではないでしょうか?
デメリットとしては、やはりフルサイズ対応のレンズは大きく重いので、ボディが軽量でもシステム全体として大きく重くなってしまう事、また価格がかなり高いことがあげられます。カールツァイスのレンズとか魅力的ですが、値段が高すぎて買えないっつーの。
ちなみにキヤノンのエントリーフルサイズ機えEOS 6D MarkIIは、レンズキットが22万円ほどします。そもそもこちらは重量も今の50Dと変わらないので選択肢には入っていませんでしたが。
レンズキット14万円で買えるとなると、下手な中級機より安かったりしますから、「フルサイズ買えるかも」と一瞬思いますが、単焦点レンズなどの価格を見ると目が覚めます。フルサイズというのは相当な金額をカメラにつぎ込むことのできる人のためのシステムだと思います。 カメラ好きの一つの夢ですな。
富士フィルム X-T20
「X-T20」は、EVFをレンズ光軸に配置する一眼レフタイプのミラーレス「X-Tシリーズ」の下位モデル。フィルムメーカー富士フイルムらしい色描写を楽しむことが可能。仕上がり設定「フィルムシミュレーション」は、上位モデルと同様、「PROVIA」「Velvia」「ACROS」など計15種類を選べます。91点(最大325点)の測距点を持つAFシステムなど基本性能にも優れています。
ボディ上面にシャッタースピードダイヤル、露出補正ダイヤル、ドライブダイヤルの計3つのダイヤルを搭載するなどマニュアルの操作感を重視。ボディの重量は約383g(バッテリー、SDメモリーカード含む)と非常に軽量なのもいいですね。
「秋はPROVIAだッ」みたいなポジフィルムの広告を見て育った世代としては、フィルムシミュレーションを山で試してみたいし、SSや露出補正に専用ダイヤルを備える操作感も良さそう。キヤノン資産がなければこれにしたと思いますが、宗旨替えするには至らないか。でも山カメラとして非常に優れているモデルだと思います。
オリンパス OM-D E-M10 MarkIII
最新の画像処理エンジン「TruePic VIII」や、シャッタースピード換算で約4段分の補正効果を持つボディ内5軸手ブレ補正機能を搭載するオリンパスのエントリーミラーレス。重量約410g(バッテリー、SDメモリーカード含む)の小型・軽量ボディ。
マイクロフォーサーズの代表モデルとして、古くから人気のモデルです。オリンパスは車で言えばスバルみたいな地味だけどいいモデルを作るメーカーのイメージですが、これも万人におススメできるモデルだと思います。
まとめ
そんな訳で、各メーカーの代表的なコンパクト一眼レフを調べてみました。
どれも特色あるモデルばかりで、時はまさにコンパクト一眼レフ戦国時代の様相を呈していますね。キヤノン縛りがなければもっと面白い選択ができると思うのですが、レンズ資産は無視できない要素です。
2018年7月の記事執筆時点ではまだ結論が出ていませんが、僕は恐らくキヤノンのミラーレスのどれかを近日中に買うことになると思っています。
買ったらまた紹介します。