MSX3メモ ~マラソン・トレラン・登山のあれこれ~

アルコールを中和するために走るおっさんが登山やマラソンのことをメモするブログ。マンガゲームウイスキーについても語る!

2017年7月18日 三股から蝶ヶ岳(スピードハイク、ちょっとだけトレラン)

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今シーズン初登山で蝶ヶ岳に登ってきました。

蝶ヶ岳に登るのは今回が3回目になります。過去の記録を紐解いてみると、最初に訪れたのは2003年、テントを買って初テント泊をした際に常念岳から縦走しました。2回目は2006年にやはりテント泊で訪れています。この時は蝶ヶ岳のテン場でテント張っていたのですが、記憶が全くありません。今回登っているときもずっと2回目だと思っていました。まあ10年以上前ですからね。そんな山です。

さて、今回の蝶ヶ岳登山にはいくつか目的がありまして、

  1. 長距離ラン代わりのトレーニング
  2. トレランの練習
  3. トレランシューズで高山に対応できるかの確認
  4. 穂高連峰槍ヶ岳方面の積雪状況のチェック

といったところです。

最近は暑くて、長距離ランやってもすぐにダレちゃって満足のいく練習ができません。そこで、登山で心肺と脚に負荷を掛けようというのが目的のひとつ。また、下りでは積極的に走るようにしてトレランの練習もし、かつ長時間のトレランシューズの装着感と、高山地帯の登山道でも問題無いかをチェックしようというもの。

そして、今年は穂高連峰の残雪が多いと聞いていたので、実際どの位雪が積もっているのか、前衛の山である蝶ヶ岳から見てみようという計画でした。

準備編・トレラン装備で行く

という訳で出発準備ですが、前日色々準備しようとしたら寝落ちしてしまい、ほとんど何も用意せず朝になってしまった。奇跡的に5時に目が覚めたので、大慌てで準備しました。

今回は一応トレランの練習でもあるので、荷物は極力軽くコンパクトにして、オスプレーラプター10を使うことにしました。ラプター10はその昔お馴染みの我楽多市で格安で購入したコンパクトザックですが、山で使うのは初めてです。

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フリューイッドレースベストだとさすがに何も入らないのですが、10リッターのラプター10でも、この量の荷物を入れるのは厳しい!

ちなみに持っていく荷物でザックに収納するものは

  • レザヴォア(ハイドレーションパック)に水2リットル
  • 750mlボトル(スポドリ)、250mlフラスク(自作ジェル)
  • レインウエア上下
  • フーディニジャケット
  • 行動食(おにぎり2個、エナジーバー2本、カロリーメイト1箱、梅干し2個、サプリ)
  • トイレットペーパー、ヘッドライト、ファーストエイド
  • モバイルバッテリー
  • 財布
  • ビール

この他、ストックとグローブ(自転車用)も持ちました。

特にレインウエアが嵩張って、それだけで5リッターくらい使ってしまいます。外側のストレッチポケットまでパンパンに使ってもどうやってもザックに収まらないので、ランニング用のミズノのポーチも使って、何とかすべてのアイテムを収納しました。ビールを置いていくのが常識的な判断ですが、そこはプライドです。

登山開始

さていよいよ登山開始。ちなみに今回の行程はこんな感じ。

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自宅を6時頃出発し、登山口である三股には6時50分頃到着しました。自宅から1時間かからずに登山口に来れるって幸せですね。

三股駐車場はとてもきれいな舗装された駐車場で、トイレもあります(ボットン)。週末は一杯になるそうですが、今日は平日なのでガラガラです。すぐに準備して、出発は7時ちょうどくらいでした。

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駐車場から10分ほど林道を進むと登山口に到着。ここで登山届を提出します。トイレもあります。

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登山口からしばらく進むと、常念岳方面と蝶が岳方面の分かれ道。蝶ヶ岳は左手に進みます。距離は約6キロとのこと。

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本格的な登山道に入ってすぐに、最初の水場「力水」があります。美味しい水でした。蝶ヶ岳は意外に水が豊富です。

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少し歩くと、蝶ヶ岳の新名所「ゴジラの木」がありました。噂には聞いていましたが、思ったよりゴジラだった。良くできてるなー。

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登山道の状況ですが、非常に歩きやすいです。序盤はそれほど斜度もきつくなく、ちょっと足場の悪そうな所にはご覧のような階段が必ず設置されていて、遊歩道を歩いているかのように足元を気にせず歩けます。昔来たときに比べて格段に道が良くなっていますね。

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稜線はまだはるか先です。天気はくもりですが、気温は高くて汗がしたたります。この分だと頂上はガスってるかもしれません。

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登山口から1時間ほどで、「まめうち平」に到着です。コースタイムで2時間のところ、半分で来ました。

まめうち平は、森の中の平坦で開けた場所で、ベンチなども設置してあり休憩に最適な場所です。僕もここで少しだけ座って休憩しつつ、ザックとポーチの中身を少し整理しました。

今回CW-Xを履いていたのですが、この時タイツとソックスの1cmほどの隙間を数か所蚊に刺されました。高山の蚊は痒みが強烈!数日痒みが引かず非常に苦労しました。この山域は湿気が多いので蚊が多いです。虫よけ必須です。

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5分ほど休んで出発。まめうち平周辺は平坦なので少し走れました。相変わらず道は快適。

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この辺が恐らく中間地点かと思います。

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稜線直下の急斜面をゼエゼエいいながら登ります。階段木道はなくなりますが、言うほど悪路ではありません。普通の登山道ですね。

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右手に見える常念岳方面。かなり高さが近づいてきました。

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気付けば、森林限界を超えていました。

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急斜面の登りを終えて、ようやく稜線にたどり着きました。ここは大滝山との分岐。ここまでくれば頂上はすぐそこです。

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珍しく花なんか撮ってみました。

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これなんだろ?

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稜線に近づくにつれ、風が強くなってきました。天気はくもりですが、ガスがわくほどではありません。気温は、かなり低くて寒かったです。

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晴れていれば気持ちの良さそうな登山道ですが、この日は強風で寒かった。

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はい、9時40分ころに蝶ヶ岳登頂しました。登り始めて約2時間半、コースタイムの半分くらいでしょうか?健脚健脚。

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今回も山と高原地図アプリ版を使いました。ログも取れて便利。ちなみにプロトレックは電池が切れていて高度が測れませんでした。

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期待していた槍穂高方面の展望ですが、生憎上部が厚い雲に覆われていました。久しぶりに槍ヶ岳見たかったんですが。山頂はとにかく風が強くて寒い!フーディニ出して着こみましたが、長居は出来なそうです。

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山頂からすぐそこに蝶ヶ岳ヒュッテがあります。その奥に常念岳

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梓川、横尾あたりが眼下に見えます。そこから屏風岩を回って涸沢まで続く登山道と、上部に涸沢。涸沢は雪が多そうですね。右手に槍沢も見えますが、こちらは槍の直下までは雪はほとんど無さそう。

今年は奥穂か北穂あたりを日帰りで攻めようと思っているのですが、まだ雪が多そうですね。8月に入るまでは、トレランシューズで穂高連峰はちょっと危険かも。

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強風で寒いので、ヒュッテの裏手に避難してきました。ここでおにぎりとビールで昼食です。ビールはキツイ容量制限の中無理やり背負ってきましたが、寒い&ぬるいでおいしくなかった…。まあこれは儀式みたいなものですからね。あとウエイト。

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休憩しているテーブルからは、松本平が一望できました。下界は暑そうだなー。ここは寒いけど。

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20分ほど休んで、寒いので早々に帰ることにしました。

帰りはなるべく走って帰ろうと思いましたが、今回ロキソニン飲んでくるのを忘れるという致命的なミスを犯していて、この時点で結構足が痛く、走るのが辛かったのと、急斜面は走るには危険ということもあり、思ったほど走れませんでした。

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そんなわけで、駐車場到着が12時10分、下りは1時間くらいで行けるかと思ったら、2時間もかかってしまいました。

余談ですが、今回の山行通じて携帯の電波が全く拾えませんでした。MVMOのmineoに変えたせいか、電波が「1x」表示になってしまってラインもメールも全く使えず。au電波のはずなんですが、やっぱ弱いのかな?これは何か対策を考えなければいけないかも。 

まとめ

今回はトレランというよりほとんど登山ですね。登りは基本歩いてるし、下りも体感3割くらいしか走れなかったし。標高2500mを超える高山では、どうしても登山道が急峻になるので、下りでも思ったほど走れないですね。こういう登山スタイルは、トレランっていうんでしょうか?ファストハイクとかスピードハイクっていうんですかね?

コースタイムとしては、地図に記載されているタイムの約半分で行けたので、満足しています。下界でロングランやっても暑くて満足に走れないので、それに比べればいいトレーニングができたと思います。帰った後の足の疲れ具合はけっこう激しかったので、いい負荷がかかったと思います。

しばらく夏はこんな感じでトレラン練習兼マラソン長距離の代わり練習で、登山を取り入れていきます。

装備については、今回使ったオスプレーラプター10がかなり走りやすかったので、これからもトレランメインのザックとして使いたいですが、容量10リッターはちょっと少ないです。今使っているレインウエアをコンパクトなものに更新して、外付けのポーチか何かで拡張して使おうと検討中。本当は15リッター~20リッターのベストタイプが欲しいですが、2万円位して高いのでそれなら先にカッパかなと思っています。

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イノヴェイトのレースウルトラ270を初めて長時間履き続けて、アルプス級の登山道で試すことができましたが、靴擦れもなく非常に快適でした。これなら穂高連峰もいけると自信がつきました。

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梅雨明けもしたし、今年は近場の山を走りまくりたいと思います。