平成28年10月16日(日)に開催された第33回大町アルプスマラソンに参加しました。僕にとって人生初のフルマラソンチャレンジです。今回、無事完走することができましたので、当日の様子を書き記したいと思います。
レース前の状況
レース直前のトレーニング
初のフルマラソン挑戦ということで、用意周到に臨みました。30km以上走ったことも無いので、距離に対する恐怖心はかなりあったので、なるべくレース当日まで脚を作れるようにトレーニングしました。
当日のスケジュール
当日の行動は事前にある程度予定しておきました。
- 5時30分 起床
- 5時45分 朝食
- 6時00分 出発
- 6時50分 駐車場着
- 7時~7時30分 受付
- 7時40分 トイレ、着替え
- 7時50分 1時間前の補給食(チョコバー1本)
- 8時~8時20分 散歩、ストレッチなど
- 8時20分 30分前の補給食(アミノバイタルゼリー、BCAAタブレット)
- 8時30分 荷物を預ける
- 8時40分 スタート地点に移動
- 8時50分 スタート
補給食の類もあれこれ調べて用意しました。長距離でのシャリバテは何度も経験していたので、食事計画も周到に準備して、走りながらでも食べられるゼリー、筋肉の破壊を防ぐBCAAなどを用意しました。
詳しくはこちら。
会場の様子
スタートゴール地点の競技場近くの駐車場に無事車も止められて、受付もすんなりできたので、周辺をぶらぶらしました。スポーツショップの出店では、補給食を買う人が多かったです。シューズもかなり安い値段で売っていました。
出ました!アルプスの麓・大町ならではの熊よけ鈴!!
実際に熊が出るかどうかはともかく、記念に一ついただきました。思わずニヤリとするアイテムです。
散歩がてら競技場方面へ。とてもいい天気!風もほとんどありません。最高のマラソン日和です。
開会式(小島よしお登場)
8時から開会式がありますので、競技場に移動します。式には全く興味ありませんが、ほら、ゲストランナーが「小島よしお」ですから、一応見ておかないと。
開会式始まってしばらく、市長の挨拶中に気付いたら小島よしおがいる!パンイチで登場するかと思ったら、普通にジャージで現れましたね。
小島よしおの挨拶です。「ウェーイ」
ウィーい pic.twitter.com/hXiEWFE8l6
— msx3 (@msx3blog) October 15, 2016
そしてお待ちかねのネタ披露です。不安定な演台に立ちあがるのに苦労していましたが、無事おっぱっぴー疲労してくれました。面白かった。ちなみに小島よしお氏はこの後フルマラソンに初チャレンジとのこと。ハイタッチとかじゃなくて本当に走るんだ。すげえな。
大会の概要
さて、おっぱっぴーも見たし、スタートまであと30分ほど、荷物を預けつつ最終準備にはいりますが、ここで、本日のレースの概要をおさらいします。
コースは、日本陸連公認コース。公認コースはここと長野マラソンの2つだけだそうです。スタートしてすぐ下って、登り返して、大きく下って、また登り返して、最後に下ってゴールするという、「日本の屋根を走ろう」のキャッチコピーに恥じないタフなコースです。フルマラソン初挑戦の僕の走力はどの程度通用するのでしょうか。いよいよレーススタートです!
レース概況
8時50分、フルマラソンスタート
アナウンスに従い、スタート地点に並びます。初めてレースに参加した6月の安曇野ハーフマラソンでは、ゼッケンのブロック別にスタート地点がエリア分けされていたので今回もそうだと思っていたら、このレースではスタート位置の指定は特になかったです。なので普通に先頭から50mくらい後ろに陣取ってスタートを待ちます。安曇野ハーフに比べてかなり人数は少ない印象ですね。
号砲とともにレーススタート!安曇野ハーフの時はスタートラインを通過するまで6分以上かかりましたが、開始30秒ほどでスタートラインを通過したと思います。グロスとネットのタイム差はほとんど気にしなくていいので気が楽ですね。
トラックを半周して、大集団のまま競技場敷地内を走り抜け、一般道に出ます。
レース序盤(スタート~8km折り返しまで)
スタートしてしばらくは、ゆるやかな下り坂を南下していきます。第1折り返し地点まで約8km、最高の晴天と爽やかな陽気にペースが上がりそうになりますが、「Qちゃん、マラソンは我慢だよ」という小出監督の言葉をリフレインして、サブ4ペースを守って走りました。体の調子は良さそうです。この調子をどこまで維持できるでしょうか。
レース中盤1(8km折り返し~中間地点まで )
8キロ折り返しを過ぎて少し走ったところで、ゲストランナーの小島よしおに遭遇!
マラソン初チャレンジで10キロ近く走ってそこそこ疲れていたと思いますが、声をかけるランナーに笑顔で応対していて「いい奴だな」と思いました。
芸能人と一緒にマラソン走る、という割と非現実的な体験を満喫したので、小島よしおを華麗に追い抜いてレースを続けます。
ここから約13キロ、中間地点までは標高差200mのゆるやかな登り坂となります。
コースを北上するにつれて、だんだん田舎度が増してきて、山の中の街道を走る感じなってきます。斜度はそれほどでもないのですが、なんせ距離が長いのでそこそこ足にきます。15キロ過ぎたあたりでグリコCCDで1回目の補給。
快調に飛ばしてきましたが、中間地点22キロを過ぎるころには脚にけっこうな疲労を感じていました。まだ半分、大丈夫かこれ?
(※ペースは5分40秒~50秒/kmをキープ)
レース中盤2(中間地点~30kmまで)
中間地点を過ぎて、コースは東に向かって下りに入ります。
途中、北アルプスの山々がきれいに見渡せるスポットもありました。素晴らしい景観。僕が東京とかの人だったらすごく感動したでしょう。(感動はしました)
22キロまでの坂道よりかなり急な坂道を5キロほど下り、木崎湖方面へ進みます。下りも楽なようで膝に負担がかかるらしく、足全体がかなり疲れていました。
木崎湖畔の気持ちの良いコースですが、すでに練習での最長走破距離を越えており、かなりの疲労感。この辺でアミノバイタルゼリーを飲んでエネルギーとBCAAを補給。アミノパーフェクト(タブレット)は飲めませんでした。
27.8kmの木崎湖折り返し。コースマップではすぐに折り返しだと思っていたけど、実際に走るとかなり距離がありました。きつい!このあと湖畔道路沿いで後ろから来た小島よしおとすれ違いました。
(※ペースは5分40秒~50秒/kmをなんとかキープ)
レース終盤1(30kmの壁!)
さて、レースもいよいよ終盤に入ります。木崎湖で折り返してしばらく平地を走りまして、先ほど下ってきた坂道を登り返します。ここまでの距離約30km、ここからがいわゆる30kmの壁です。
壁初体験の僕はどうだったかと言うと、滅茶苦茶キツかった!です。あまりの辛さに写真も撮れませんでしたが、約4kmの登り坂、足は限界に近づいていました。今までサブ4ペースで頑張ってきましたが、この坂道でいっきにペースダウンして、7分/kmくらいかかってしましました。とにかくきついの一言、歯を食いしばって登り切りました。
この坂道の途中でスタートから3時間20分を過ぎまして、サブ4達成はちょっと無理っぽい状況だと認識しました。
レース終盤2(ゴールまで最後の下り )
必死の形相で最高地点の源汲橋まで登りきって、いよいよゴールへ向けてあとは7kmのゆるやかな下り坂を残すのみとなりました。
上り坂では、「最後の下りで頑張ってペースを上げれば、サブ4の可能性あるかも?」なんて考えていましたが、下り坂になっても全然楽になりませんでした。今までの上り下りで足を使い果たし、もう余力がほとんどありません。あとは気力で歩かないように、ゆっくりと走り続けるしかできませんでした。フォームは滅茶苦茶、顎も出て猫背、腕も全く触れていませんでした。ペースは7分/kmくらいかかっていたと思います。
いよいよフラットな道になり、ゴールまで残り2kmとなりました。いまだかつて経験したことのない足の疲労感(特に腿)、それに膝がスゲー痛い。自分の足ではないみたいですが、根性で走り続けます。速度は歩くのとほとんど変わらなかったと思いますが、走るのを止めたら、今までの練習が無駄になっちゃうと思って気持ちだけで走っていました。
この辺で4時間経過。サブ4はなりませんでした。
競技場に戻ってきました。競技場入口にはたくさんのギャラリーがいたので、最後の力を振り絞ってカッコつけてスパートします。
競技場入口からトラックまでも地味に長くて辛かった。そしてトラックに入り、あの黄色いゲートがゴールだと思って死に物狂いでスパートかけたのですが・・・。
ゴールはさらに半周先でした。もう死ぬ。
感動のゴール!!
という訳で、こちらが本当のゴールラインですね。何とか無事ゴールできました。
たった今、#Runtastic PROアプリを利用して、42.78 kmのRuntasticランニングを4h 11mで終了しました: https://t.co/vGrdL7XmrO
— msx3 (@msx3blog) October 16, 2016
ゴール後、スポーツドリンク受け取り⇒記念品の大判バスタオルを掛けてもらう⇒チップ外して完走証の受け取りと進みました。
公式リザルトは4時間11分34秒で、739人中271位となりました。上出来上出来。
レース後
ゴールした後の導線(ドリンク、記念品、完走証受け取り)は、とてもスムーズでした。
このバスタオルを女子小学生がゴールしたランナーに掛けてくれるという感動的な演出なのですが、僕は何故か気付いてもらえず、見かねた監督っぽいおじさんが掛けてくれました。泣ける。
ふるまいコーナー
大町の漬物と、お茶のふるまい。
少し歩いて受付付近で豆腐と
きのこ汁のふるまい。疲れた体にしみる。
他に足湯などもありましたが、ソックス脱ぐのも面倒だったのでここはスルー。
当日の服装
トイレで自撮りしました。
◎まとめ、今後に向けて
という訳で、無事完走できてほっとしました。あわよくばサブ4達成も狙っていたのですが、何しろ初フルマラソンでどの程度ペースを維持できるか、疲労感なども全く予想が付かなかったので、まずは完走、できれば5時間切り位を目標にしていたので、4時間11分は上出来だと思います。
坂道対策は全く練習しなかったこともあり、今回のコースには正直対応できず、30キロ過ぎで失速してしまいましたが、これがフラットなコースだったらどうだったでしょうか。もしかしたら、サブ4達成もあったかもしれません。しかし、35キロ過ぎの膝の痛みや足の疲労感は初体験のものでしたし、ちょっと練習が足りなかったかなという反省もあります。
それでも、フルマラソン完走をできるだけの走力があることは確認できました。あともう少し練習すれば、サブ4もいけそうです。今までの練習が着実に力になっていると思うと、やる気が湧いてきます。
今回の大町マラソン終了後、次のレースは1月末の勝田全国マラソンにエントリーしました。
あと3か月練習して、次こそサブ4狙っていきます!!
ハーフマラソン参戦記です。こちらもどうぞ。