MSX3メモ ~マラソン・トレラン・登山のあれこれ~

アルコールを中和するために走るおっさんが登山やマラソンのことをメモするブログ。マンガゲームウイスキーについても語る!

【静岡マラソン2018・レース編】景色最高、フラットな静岡で3時間15分切りを狙ったが、無念の撃沈!ペース配分は重要・・・

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2018年3月4日(日)に開催された「静岡マラソン2018」フルマラソンの部に参加してきましたので、レースの模様を公開します。

前日夜から静岡入りし、レース当日は宿泊して静岡観光もしてきました。観光編はこちら。前泊、当日と宿泊もしたのでその辺も次回参加の参考になれば。

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さて、静岡マラソンは初参加です。僕にとっては今年初のフルマラソンレース。
前回のフルマラソンは昨年10月1日の松本マラソンで、タイムが3時間31分だったので、今回の静岡マラソンでは3時間20分切り、追い風なんかで条件が良ければ3時間15分切りを狙おう!という目標をもって臨みました。静岡マラソンはフラットで記録が出やすいと聞いていたので。

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松本マラソンから5か月間、それなりにみっちりと走り込んできた自信も少なからずあります。30キロ走も1月と2月で4回やりました。インターバルも毎週やって昔に比べて楽に走れるようになった気がするし、走力は相当上がっているだろう、と。

サブ3.5は当然、3時間10分切りも狙っちゃうか?といった高めのテンションでレースに臨んだわけですが、果たしてその結果は?

まずは結果から。

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はい。撃沈でした。

ネットタイムで3時間37分8秒

前回の松本マラソンから6分も遅くなってます…。

一言で言うと、ペース配分のミス。よくある「最初に飛ばしすぎ」ってやつです。
キロ4分30秒くらいで20キロまでは調子よく飛ばしてたんですが、25キロ過ぎにペースが落ち始めて、30キロ過ぎて完全に足が止まってしまいました。走りたくても走れない状態。昨年の勝田全国マラソンと同じ。

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まるで成長していない・・・

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結局、30キロ過ぎは歩いたり走ったりして苦痛の12キロでした。全く楽しくなかった。
大勢の人に抜かれて悔しかったし、根性の無い自分を情けなく思いながら、それでも脚が動かないという辛い時間でした。

かなりショックでした。もう辞めたい。引退したいと思いました。

引退はともかく、本当に練習の成果を生かせずに失敗してしまったレースだったので、かなり落ち込みました。レース直後は早く会場を後にしたいとずっと考えていたくらい悲しかったです。

ともあれ、結果は事実として受け入れねばなりません。
次のレースも迫っている中で、何がいけなかったのかを整理するためにも、当日の記憶を呼び覚ましてみることにします。

会場入り・準備

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前日夜に宿泊した健康ランドを朝6時頃出発して、スタート地点の静岡駅には6時30分頃到着。徒歩でスタート会場の駿府城公園に向かいます。受付はありませんが、着替えをするために更衣室となっているテントへ。7時30分頃に着替えとトイレ、テーピングなど済ませて荷物を預けました。

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静岡マラソンはスタートが8時20分と早く、スタート地点には7時40分までに入らないといけないため時間の余裕があまりなく、ほとんどアップもせずにスタート地点へ。僕は今回Bブロックだったので、比較的前の方からスタートです。

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天気は曇り、一部青空も出ています。やや肌寒いですが、今日は今年一番気温が上がり20度にもなると予報が出ています。さて、関係者の挨拶が一通り終わり、いよいよレースがスタートします。f:id:msx3:20180304080630j:plain

レースレポート

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今回のコースはこちら。静岡市から駿河湾の海岸線を走って清水市のゴールへ向かうワンウエイコース。

さほどアップダウンがなく、天気が良いと追い風となりタイムが出やすいとのこと。海岸線を走るマラソンは初めてなので楽しみです。

10キロまで

スタートでしばらく渋滞するかな?と思っていましたが、以外にも最初から順調に流れて、SUNNTOによるとペースはキロ4分30秒くらい。ちょっと早いかな?と思いましたが、開けたところに出るまではこのままのペースで行こうと判断し、そのまま走り続けます。

市街地を進んでいきますが、コースは広くかつフラットで非常に走りやすい。風も無いので快適です。身体のコンディションは、非常に良好と感じていました。テーピングが奇跡のフィットで左膝も痛みは感じないし、左つま先、右足踵も違和感なし。これは調子がいい!とこの時は思いました。そしてそのままキロ4分30秒のペースを維持したままレースは進みます。ここでペースを落としておけば・・・。

0-5km 23’06 ペース4'37
5-10km 23'06 ペース4'37
10キロ通過タイム…46分12秒

中間点まで

浅間神社を過ぎて、コースは南下して安部川沿いに進み、駿河湾の海岸線へ向かうコースとなります。
順調に距離を重ね、15キロ位が一番調子いいと感じていました。足の疲労感はちょっとだけありましたが、このまま最後までもてば、3時間15分切りも狙える!と高揚した気持ちで考えていました。

18キロくらいで安部川の堤防に出ますが、ここで向かい風。気温も上がっていて暑さを感じていたので向かい風も気持ちよかったのですが、この辺で徐々に足の疲労感が増していることに気付きます。
向かい風もあり、最後までこのペースがもつか心配になりながら、コースは海岸線手前で中間地点となります。

10-15km 23'25 ペース4'41
15-20km 23'31 ペース4'42
中間点通過タイム…1時間38分10秒

スタートから、スントのペース表示はずっと4分30秒台でした。コースの距離表示より早くスントが1km通過と認識していたので、実際より速いペースを表示していました。後から見ればそこまで早いペースでも無いな・・・。

30キロまで

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中間点通過が1時間38分で、手元に用意していたペース表によると、このままいけば3時間15分が狙えるタイムでしたが、結果的にここからペースが上がることはありませんでした。
コースは海岸線沿いに出て、ひたすらまっすぐなコースを東に進んでいきます。気温は高く、風は向かい風ではありませんが、海からの横風でした。富士山は霞んで見えませんでしたが、最高の天気に最高の景色!
しかし、脚の疲労度はここから加速度的に増していきました
海沿いに出たあたりから明確に「あ、これやばいかも。結構疲れてきてる」と意識するようになり、身体がだんだん動かなくなってきました。「とにかく、30kmまではがんばろう」と思いますが、1kmが長く感じます。そして、次々と抜かれていく。
景色は最高で、こんな美しい海岸線をマラソンできる機会なんてそうないんだから、楽しく走ろう!と思いますが、意識とは裏腹に足はどんどん重くなり、ペースが落ちていきました…。

20-25km 23'53 ペース4'47
25-30km 25'16 ペース5'03
30キロ通過タイム…2時間22分30秒

ゴールまで

30キロ過ぎるころには、もう完全にヘロヘロで、ゴール直前のゾンビ状態にまで悪化していました。フラフラで、アゴが前、背中丸まってる。
とにかく足が前に出ません。ペースもキロ5分以上かかり、かつどんどん遅くなっていきました。「1回でも立ち止まったら終わる」と思っていましたが、30キロ過ぎで耐えかねて歩いてしまい、その後はずるずると歩いたり走ったりを繰り返すモードになってしまいました。
こうなると、もう辛いだけ。動かない足にイライラ、自分の情けなさにイライラしながら、何とか前に進むだけです。

35キロ過ぎてコースは清水市街地に入っていきますが、ここでは風が追い風となりありがたかった。何とか最後走って終わろうと思いますが、少し走ると足が止まってしまい、長く走れません。もうじき攣りそうな状態でした。

ここからの7キロは非常に長く感じました。途中でふらふら歩いていたら「まだ続けられますか?」とか係の人に声かけられたりして、情けなかった。

そんなこんなでゆっくりと進み、やっとゴール。感動は、ありませんでした。

30-35km 28'42 ペース5'44

35-40km 30'59 ペース6'12

40-ゴール 14'09 ペース7'05

ゴールタイム 3時間36分11秒

ゴール後、全体の運営について

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ゴール後はバスタオルとメダルをかけてもらい、完走記録証の発行がありました。

大勢のボランティアスタッフが一生懸命サポートしてくれて、この大会の運営に不満は一切ありませんでした。大変素晴らしい運営だったと思います。給食もバナナやパンなどの一般的なものから、安倍川餅、イチゴ、静岡おでん、もつカレーなど地元名産品もあり良かった。イチゴは嬉しかったですね。おでんとカレーは食べられず残念でした。欲を言えば、走っている最中にカレーはきついので、ゴールした後に食べさせてくれると嬉しいかな。 

手荷物の受け取りもスムーズに済み、攣りそうな足をこらえて着替えてそそくさと会場を後にしました。

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参加賞はファイテンの高機能ソックスでした。Tシャツはいらないのでこれは嬉しいですね。

今回の失敗レースの原因を分析

当たり前ですが、マラソンは後半に備えておかなければいけないと反省しました。

  • 最初に飛ばして、後半はその貯金でゆっくり
  • 35キロまで頑張って、残り7キロは気合で!

とか絶対無理。足が終わっちゃったらもうどうしようもできません。しかもタイムが悪いのはともかく、走っている最中の辛さと、気分の悪さが半端ない。色々考えて自己嫌悪になるし、何より大好きなマラソンをやっているのに楽しくないのは非常に苦しいです。こういうレースはしてはいけないとつくづく思いました。

GPSウオッチの距離誤差

走っていて気になったのが、GPSウオッチ(スント・スパルタントレーナー)が実際の距離より短い地点で1kmのラップタイムを表示することでした。これは前の松本マラソンの時もそうだったのですが、大体1キロあたり100~200mの誤差があるようです。まだ800~900mしか走っていないのに1kmと表示している。つまり、本当のペースより1~2割速いペースを表示しているという事です。

GPSウオッチは4'30とペースを表示していても、実際には4’37秒だったりする訳で、この辺も考慮して「早すぎることは無い」と判断していたこともあります。

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42.195kmのはずが、43km以上走っていることになっています・・・

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自分の走力への過信

4時間10分(大町)⇒3時間58分(勝田)⇒3時間45分(長野)⇒3時間31分(松本)と、15分ずつタイムを短縮してきたので、今回は3時間15分いける!と思っていましたが、ここからはそう簡単では無いですね。
特に今回は予定通りトレーニングメニューをクリアしたつもりだったので、少々無理をしてもいけるという自信があったのですが、そんなものは何の保証にもならないことがわかりました。
考えてみれば、多少誤差があったとしても普段認識しているペースは今のSUNNTOの表示によるものだし、その上でキロ4'30で3時間以上走ったことなんて無いもんな。甘かった。5分短縮で3時間25分を目指すのが妥当だわ。

フルマラソンは長い!そして30キロ過ぎがきつい!!

当たり前のことですが、最初は調子よくても30キロ過ぎてきつくなるのがフルマラソン。わかっているつもりでも、レースが始まるとわからなくなっちゃう。いけると思ってしまう。そして終わってから後悔するんです。

どんなに調子よくても、25キロ過ぎまでは「我慢」です。

「マラソンは我慢だよ、Qちゃん」って、小出監督も言ってたじゃん。どうして忘れちゃったかな。

単純に力が無かった

自分にはまだ、フルマラソンを3時間15分で走り切る体力がないことが明確にわかりました。特にスタミナが足りない。後半は足もそうだけど体幹に疲労を感じてフォームが維持できない。この辺を鍛え直さないと。あと腿の前部分だけが異常に疲れて、ふくらはぎと膝裏、お尻あたりの疲労感があまりないのも、筋肉を有効に使えていない気がする。

ちょっと風邪気味だった・・・

これは影響があったかどうか正直わからないんですが、3月1日頃から風邪気味で、多分熱も少しあったと思います。月初は仕事が忙しいので医者にもいかなかったんですが、前日3月3日頃には気にならない程度に回復していたし、当日も体調はすこぶる良かったのですが、終わって地元に帰ってきて少し風邪っぽさを感じるので、体調が万全ではなかったのかもしれません。ちょっと、限界が来るのが早すぎたと感じるところではあるので、これもひとつの原因ではないかと思います。言い訳っぽいですが。

まとめ

次は3/17にハーフマラソン、4/15には長野マラソンがあります。40日間で飛躍的な走力アップは現実的ではありませんが、今回の教訓を生かし、次こそ納得のいくレースをしたい!
3/17のハーフでは、90分以内でのゴールを目指す!
そして長野マラソンでは、こんどこそ3時間20分以内のゴールと言いたいところですが、無理せずキロ4分50秒で走って3時間25分以内を目標にします。

しかし悔しいレースだった。静岡、来年リベンジするからな!

 

この後、静岡観光に出かけました。そっちはすげえ楽しかった。詳細は後日。