MSX3メモ ~マラソン・トレラン・登山のあれこれ~

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2022年11月13日 「松本マラソン2022」出走レポート 坂道と強風に耐えた3年ぶりのフルマラソン

令和4年11月13日、僕の地元長野県松本市で開催された「松本マラソン2022(フル)」に参加しました。

はじめに結果ですが、3時間46分で完走しました。結果的にはほぼ予想タイムでした。

前回フルを走ったのが2020年2月の高知龍馬マラソンなので、ほぼ3年ぶりのフルマラソン。この間には新型コロナあり、疲労骨折が2回!あり、そして何といってもおっさんには致命的な「加齢」があった訳ですが、そんな状況での約3年ぶりのフルマラソン、感想は一言「きつかった!」でした。強風と激坂がとにかくしんどかった。

松本マラソン2022について

www.matsumoto-marathon.jp

松本マラソンは、2017年に第1回が開催され、今回で通算6回目の新しい大会です。

6回目と言っても、2018年の第2回大会は台風直撃で前日中止決定、2020年の第4回大会はコロナ直撃で開催中止、2021年の第5回はコロナもありましたがやはり台風による道路の崩落があり中止と、過去5回のうち3回が中止になっているという不遇のレースです。ので、今回が実質3回目のレース。

ちなみに僕は1回目と3回目走っていますので今のところ全参加。

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いずれも結果は終盤失速してあまりよくありませんでした。

アップダウンの激しいコース設定

松本マラソンですが、毎回癖のあるコース設定が非常に微妙で、過去2回開催された大会でも「沿道の声援はいいがコースは最悪」みたいな評価が多かったです。高低差のあるワンウエイコースで、3回ともコースが微妙に変わっていますが、今回のコースはこんな感じ。

 

過去2回で酷評が集中した「ゴールの競技場を通り過ぎた後に残り12キロ」区間が無くなり、代わりに公園内を走るようになりました。

アップダウンの多さは健在で、公式でも「晩秋の難コース」と謳っています。15キロ~20キロまでの長い登りが前半の山場。そして後半30キロ過ぎて辛い所にもう一度激坂の洗礼があります。フラット区間が少なく、常に登っているか下っているコースという感覚。登った分は下るので足への負担が多く、加えて折り返しや細かなカーブも多く、正直タイムは期待できないコースです。

画像:コース高低図

ちなみに、標高差は110mほどです。「標高差110m?こちとら登山では標高差2000m以上を登ってるんだぜ?110mなんてヨユーヨユー!!」と舐めてはいけません。このマラソンの標高差100mは登山の標高差2000mに匹敵するキツさでした。強烈な向かい風もあって、「コース考えた責任者出てこい!」と叫びたくなるほどキツかったです。

目標タイム

今回は久々ということもあり、厳しいタイム制限を課さず、今のベストで最後まで走り切ることを目標としました。キロ5分15秒で走れば3時間40分ほどでゴールできるので、3時間45分くらいでのゴールを目指しました。直前に30キロ走やったときはキロ5分ペースで30キロは走れたので、5分15秒ペースなら多分最後まで失速しないだろうと予想しました。

レースレポート

前置きが長くなりましたが、ここからは当日のレースを振り返ります。

8時15分レーススタートなので、7時頃自家用車でスタート会場入り。いきなりトイレが混雑していて20分ほど並びました。仮設トイレちょっと少ないと感じました。

その後着替えを済ませて荷物を預け、スタートブロックには7時50分頃に整列しました。コロナ対策という名目でかなり広めに設定された待機所でマスク着用のままスタートを待ちました。どうせ走り出したらノーマスクで密集するんだからこういう形だけのコロナ対策はやめた方がいいよね。まあ運営も色々対策アピールしなきゃいけなくて大変だと思います。

10キロまで

8時15分号砲。僕はBブロックスタートで、スタートライン通過は2分後くらい。最初は幅広めの道路を走るので、スタート直後でもほとんど渋滞はなく、すぐに自分のペースで走ることができました。

スタート時点で南からの強風がかなりありましたが、最初に南に向けて走る道路では集団がかなり密集していたせいか、それほど強風の影響はありませんでしたが、南にあるゴールに向かって走るので、この後強風にはかなり苦しめられることになります。

コースは松本市街地に向けてゆるやかな下り坂で、スタート直後ということもありペースが上がりそうになりますが、意識的にペースを抑えて走ります。松本城をぐるっと1周して、中町通りを抜けて薄川堤防に出ます。堤防道路を走って折り返して10km地点到着。スタート直後の不安感や緊張感はありましたが、今のところ体調に問題は無さそうです。ペースもキロ5分10秒ほどで走れました。

10キロ通過タイム・・・51分12秒

20キロまで

松本の市街地を抜け、15キロまではほぼ平坦なロードですが15キロ地点手前からいよいよ登り坂が始まります。斜度5%程度のゆるやかな登りなんですが、18キロくらいまで続く長い登り坂、かつ南から吹く強風!これが非常にやっかいでした。ゼッケンのはためく音がうるさいほどの強風が絶え間なく吹きつけてきてランナーを苦しめます。この登り&強風でかなり苦しさを感じました。18キロ付近で一旦平坦になり、「あ~平地は楽だな~~」なんて思っていると、すぐに一段きつい登りが始まり、それが20キロ過ぎまで続きます。強風も相変わらず。どうして南向き登り坂にコース設定したかな。

この強風&2段階登坂がかなり精神に来て、同時に足にダメージを蓄積します。ペースもぐっと落ちるし、20キロ地点ではまだ半分も走っていないのにすでに30キロ過ぎかのようなスローペース&足の疲労感を感じました。まだ20キロなのにこの先足はもつんだろうか・・・?

20キロ通過タイム・・・1時間44分28秒

30キロまで

登り坂を終えると、今度は激下り区間となります。5キロ位かけて登ってきた標高を、2キロ程度の区間で一気に降る。これが思った以上に脚に来ます。下りは自然とペースアップしてしまうのであまり速度が出過ぎないようにブレーキをかけつつ走ると、それが更に膝への疲労となって蓄積していっている気がするけど大丈夫だろうか…。

激下りが終わると、その後しばらくは高速道路沿いのフラットなロードになります。登りでも下りでも無い平地を走るのは楽だし、北向きに走るときは追い風がフォローしてくれて楽でいいんですが、ペースが上がったり下がったりして落ち着きません。とはいえこの辺は先行する選手とのスライドもあったりして、楽しく走れました。

30キロ通過タイム・・・2時間37分4秒

ゴールまで

この後はゴールまで基本的に松本空港に隣接した「信州スカイパーク」内を走ります。30キロ過ぎて疲労が気になる頃ですが、強風と坂道にかなり削られていたものの、まだ5分15秒ペースを維持するのに大変なほどではありませんでした。今回は30キロまではアップ、ここからの12キロがレース本番という心づもりで臨んでいたので、気合を入れなおして走りますよ!

公園に入る直前、32キロの標識が見えた頃に激坂が待ち構えていました。この激坂、今回初めて出てきたと思いますが、15キロ過ぎのような長距離ではなく1キロ弱だったと思いますがとにかくキツイ!30キロ過ぎでこの坂道は勘弁して!と心から思う辛さでした。

何とか登坂を終えて信州スカイパークに入ります。30キロ走はいつもこの公園を3周するのですが、そのコースとは微妙に違うものの、まあ普通に公園内のランニングコースで目新しさは無いので黙々と走ります。

35キロを過ぎ、いつもはこの辺から足が終わってスローダウンしてしまいますが、今回は前腿にかなりの疲労があるもののまだペースは落ちていません。「あと7キロ、よし、いける!」と思いたかったんですが、現実はかなり疲れていて「あと7キロ?絶対無理!!!」って思っていました。

ゴールに向けて淡々と走りますが、36キロ、37キロ、38キロと進むにつれて加速度的にキツさが増していきます。ハムを使うように意識して走ってきたはずが、前腿の筋肉(大腿四頭筋あたり)が猛烈に痛くて今にも攣りそう。坂道で前腿に負担がかかっていたようです。例によってもうこの辺からはフォームもめちゃくちゃ、下を向いて猫背でフラフラと走っていました。いよいよ39キロ過ぎでペースはガクッと落ち、40キロからまた向かい風で気持ちが折れそうでしたが、何とか歩かないようにだけを心掛けて歯を食いしばって走り続けました。

ゴールのやまびこドームが見えてからラスト200mだけは最後の力を振り絞ってスパートして、何とか42.195キロを走り終えたのでした。

ゴールタイム・・・3時間46分28秒(ネット)

最後の最後ラスト3キロが大きく失速しちゃいましたね。残念です。ちなみに順位は4720名中672位でした。※速報値

走り終えて、松本マラソン2022の感想

とにかく強風の向かい風と、登り坂がきつかった。かなり脚にダメージありましたね。坂道多いせいでペースも上がったり下がったりして一定しないし、やはり難コースでした。普通のフラットなコースだったら、もう少し楽に走れたと思います。

しかし、松本マラソンは今回もコースが微妙でした。登り坂は「山岳」をイメージしたコース設計なんでありだとしても、やはりラスト12キロが公園内のランニングコースってのが面白くなかったです。何だか距離稼ぎしているようで、モヤッとしました。

給水については適度な間隔でスポドリ⇒水と配置してスペースも十分だし文句は一切無いんですが、給食はこれまで同様リンゴバナナ飴がメインで、一部スティックおやきなど地元色があるものも提供されていましたが、数も種類も物足りないと言わざるを得ません。レース後もおにぎり1個だし、給食関連で改善の余地は大いにあると思います。

あと費用面。地元で参加するのが楽でいいんですが、やはり参加費が高すぎます。今回も1万人募集で5000人以下しか集まらなかったし、コロナで費用がかかるのは仕方ない部分もありますが、値段が上がっている割にレース自体の価値が下がっていると感じます。同じ時期につくばマラソンやってるし、来年参加するとしたら交通費かかってもつくばに行くかな。地元開催は楽だけど、12000円で松本マラソンなら、1万円交通費+8000円で他県レースに参加したほうが楽しめると思いました。

ちなみに、沿道の応援は切れ目なく続くし温かみのある雰囲気で最高でした。

完走記念品など

ゴール後、バスタオル、メダル、スポドリ、シャーベット、おにぎりをもらいました。この辺全部いらないんで、その分参加費を値下げして欲しいと強く願います。メダルは記念になるからまだいいとしても、バスタオルとかマジでいらないって。12000円は高すぎます。

今回の一番の記念となったのがこれ。招待選手として参加して見事優勝した川内優輝選手とゴール後に写真を撮ってもらいました。嬉しいです。プロランナーご苦労様です。

服装など

当日の天気予報は曇り後雨、南の風強く、気温は高め。すでに冬が始まっている信州の11月のレースという事で服装に悩みましたが、いつものマラソン勝負服で走りました。

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シューズはズームフライ3。フルマラソンは高知龍馬以来の2回目。

今回ミレーの網をマラソン初投入してみましたが、非常に具合が良かった。いつも汗でウエアが体に張り付いて不快だったのが一切なくなり、常にサラッとしていてとても快適でした。これはおススメです。

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まとめ

ラスト3キロほどで失速してしまったのが残念ですが、強風と標高差のあるコースだったししょうがないと思う部分もあります。これがマラソン。天気に文句言うのは三流、コースに文句言う奴は二流です。結果を受け入れないと。今回はサブ3.5狙うとか精神的なプレッシャーもなく落ち着いて走れたし、楽しかったです。やっぱりマラソンは楽しく走るのが一番ですね。

今後ですが、長男の大学受験を控えているのでとにかく金がかかりそうという事もあり、しばらくはレース参加を見送ろうと思っています。年に1回くらいは何とかフルマラソン走りたいですが、経費優先です。

しばらくは、ゆっくりします。お疲れ様でした。