先日書いた、登山に一眼レフカメラを持っていく際のカメラバッグについての考察。
サイズ、バッグの種類、携行方法等、積年の悩みをぶちまけて自分なりに整理したはずが、最終的にまとめきれず終わった感がありました。
今回は、さらに対象を絞り込んでの第2弾です。
最後に書いた[パタゴニア] patagonia Atom Sling 48260 BLK (BLK)
アトム スリングを購入しようと、楽天の購入画面の決定直前まで行ったのですが、…買いませんでした・・・。どうにも決め手に欠けるなあと。
結局またしてもカメラバッグ探しにアマゾンをうろうろする日々に逆戻りです。
ただ、収穫もありました。
「スリングバッグを購入しよう」と決意しました。
なぜスリングバッグなのか
パタゴニアのアトムスリングを発見してから、「スリングバッグ」というものを意識し始めました。スリングバッグとは、ショルダーベルトが1本のバックパックを指すようで、アマゾンで「スリングバッグ カメラ」とか検索すると山のように商品がヒットします。
前回パタゴニアを購入に至らなかったのも、もう少し条件に合うスリングバッグが無いか探してみたいという思いがあったことも理由のひとつです。
このスリングバッグの特徴ですが、通常はリュックのように背中に背負うように装着するためショルダーバッグタイプより運動性で勝り、かつ1本のベルトで背負っているため、撮りたいタイミングでスルッと体の前にバッグを持ってくることができるため、シャッターチャンスに強いことでしょうか。リュックタイプとショルダータイプのいいとこ取りみたいな感じですかね。
今回の僕の用途である登山時のカメラバッグとして、ショルダータイプより安定性の高いスリングバッグがいいと思いました。
登山用として注意する事
登山に持っていきますので、当然背中にはメインのザックを背負っています。そのため、基本的に常にバッグは体の前に装着することになります。そうなると、色々気を付けなければならないことがあります。
・あまりしっかりしたショルダーベルトだと、背中とザックの間にショルダーベルトが挟まれて、背中が痛くなる恐れあり。なるべくシンプルな薄いショルダーベルトがいい。バックル的な物もなるべく付いていない方が良い。
・大きなものは歩行の邪魔になる。レンズ付き本体+レンズ一本、スマホ程度が入れば良い。小さく軽くが登山の鉄則。
・足元の視界を妨げるのは良くないので、なるべく薄い方が良い。
念のため、僕が登山用カメラバッグとして求める条件
(1)すぐにカメラを取り出せること
(2)標準ズームレンズを取り付けた一眼レフ本体と、広角レンズ1本が入ること
(3)あまり大きすぎず、なるべく軽い物
登山で一眼レフカメラを入れるカメラバッグを探す。(登山 一眼レフカメラ 携行 バッグ) - MSX3メモ
候補となったのが以下のもの
商品名 | 最安価格 | 容量 (L) |
外寸cm (高×幅×厚) |
内寸 cm (タテ×ヨコ×マチ) |
重量 (g) |
レイン カバー |
patagonia アトムスリング |
3,980円 | 7~8 | 23×35×9 | ? | 280 | × |
グレゴリー スイッチスリング |
6,980円 | 5 | 18×33×8 | ? | 330 | × |
バンガード BIIN37 |
4,100円 | 4.2 | 23×32×21 | 19×17×13 | 450 | × |
バンガード OSLO 37BK |
4,050円 | 8 | 23×34×18 | 19×18×13 | 550 | ○ |
aosta インターセプター |
6,000円 | ? | 20×41×18 | 18×35×10 | 780 | △防水 |
シンクタンクフォト ターンスタイル10 |
9,450円 | 7 | 21×39×13 | 18×32×12 | 400 | ○ |
シンクタンクフォト ターンスタイル5 |
7,900円 | 5? | 18×35×10 | 16×28×9 | 300 | ○ |
EOS 50D | 11×15× |
※ ちょっと表が見にくくてすみません。
ブログにエクセルシート貼り付けようと思ったけど画像になっちゃったんで、HTML貼り付けたらどうもうまいこと行かないですね。
パタゴニア アトムスリング
いいところ
イマイチな所
- ストラップに小物ポケットがある。この部分が背中になり、ザックに干渉しそう。
- マチが少ない!(9cm) EOS50Dは最小幅の高さで約11cmありますので、入らないこと無いですが、本体にクッション機能が無いので、インナーバッグ等でクッションを足してやることを考えるとかなりキツキツになりそう。下手したら入らない。
- これ本当にパタゴニア製品?ロゴ貸しバッタモン的な雰囲気がちょっと・・・。
…最初はほぼこれ買おうと思ってましたが、最後までストラップの小物入れが引っかかって、あとは厚さが足りないか心配。保留。
バンガード BIIN37 スリングバッグ
いいところ
- 安い。クッションもしっかりしてそう。本体+レンズ1本のニーズには完璧なサイズ感。
- クイックアクセス機能があり、出し入れがしやすそう。
イマイチな所
- ダサい。致命的にダサいデザイン。オタクが持ってそう。
…ダサいことに目をつぶれば良い商品。ただ、楽天ではあまり取り扱いがなく、アマゾンに比べてかなり高値でした。とりあえず保留と。
グレゴリー スイッチスリング
いいところ
- かっこいい。信頼のグレゴリーブランド。パタゴニアのアトムのような偽物っぽさが無く、商品として魅力的。欲しいと思わせるデザイン力はさすがグレゴリー。
- 薄くてスタイリッシュ。ジッパー持ち手の皮も使いやすい。
イマイチな所
- パタと同じく、やはり薄すぎ。マチ8cmではきつい。薄い方がかっこいいんだけど。
- 値段が結構高い。
- これなら、テールメイトでもいいんじゃないか?というサイズ感。
…値段は何とか許容範囲で、かなり欲しい商品でしたが、いかんせんカメラバッグとしては薄すぎでNG。普段使いにしても、僕グレゴリーのテールメイトも20年来愛用しているので、それと容量的にかぶりますし。残念ですが次。
バンガード OSLO37 スリングバッグ
いいところ
- この手のカメラバッグの中ではまあ頑張っているデザイン。黒だけではなくグレー、レッドが選べる。
- クイックアクセス、サブベルト、レインカバーと抜群の機能性。一眼レフ+ズーム一本に最適なサイズ感。
イマイチなところ
- 550gとやや重い。あともう少し軽くて薄ければ最高。
- 会社に設置してあるAEDのケースと見た目が似ている。
上のBIIN37の後継モデルでしょうか?こっちの方が機能的でおしゃれですが、Amazonの価格は安いです。少々重いですが、目立った不満点の無い優等生製品です。
(2016-5-6追記:これを買いました。)
aosta スリングバッグ INTERCEPTOR6.3L M
いいところ
- カメラバッグらしからぬファッショナブルな外観。防水性も高い。
- ショルダーベルトが薄くてイイ。
イマイチなところ
- サイズが大きい。780gと重い。
見た目は好きなタイプですが、山に持っていくにはやや大きくて重いです。保留。
シンクタンクフォト ターンスタイル10/5
いいところ
- 理想的な機能性、質感も高そう。
- 無駄の無いシンプルな作り。
イマイチなところ
- 価格が高い!
これは最高。求めていた機能がすべてある製品です。Amazonを巡回していてこの商品に巡り会ったときは、やっと求めていたカメラバッグに出会った!と感動しました。シンクタンクフォトというブランドについては、今まで全くノーマークでしたが、高級路線のバッグメーカーなんでしょうか。レビューでは作りの良さが高い評価を得ていました。
ただね。お値段がね・・・高い!高すぎる!!
正直、登山用カメラバッグに1万円は出せないです。質感は相当高くて縫製なんかも丁寧らしいですが、現物確認できないですしね。
でも非常に気になる製品ですので、どこかで現物確認できて、小さい方のターンスタイル5に50D入るようならいつか買いたい。
まとめ
長くなりましたが、上記のような様々なスリングバッグを(Amazonで)見てきました。どれも魅力的な製品でしたが、一長一短あり、中々選ぶの難しかったです。
でも、決めました。最終的にはひとつの商品を購入するに至りました。(最後は、選ぶのに疲れて決めた感がありましたが)
購入した商品については次回、まさかの第3部でご報告&レビューします。長文おつき合いありがとうございました。
皆様のカメラバッグ選びの参考になれば。
第1弾はこちら
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