ブラックダイヤモンドのヘッドランプ「スポット350」を買いました。
ヘッドランプはいくつも持っているんですが、どれも暗くて使い勝手が悪かったので、メインで使える高機能のものが欲しいとずっと思っていました。それでも「無くて困る」という状態では無かったためしばらく決めかねていたのですが、最近近所のカモシカスポーツで10%割引&ペイペイ20%戻ってくるキャンペーンがあったので、ついに買ってしまいました。
BDヘッドランプのラインナップと特徴
ブラックダイヤモンドのヘッドランプは数種類あって、初心者でなくともどれを買えばいいのか悩むところですが、一般登山向けモデルは概ね5種類です。以下に簡単な特徴をまとめました。なお最近のBDヘッドランプは高照度化が顕著で、2000円台のエントリーモデルでも十分明るいです。
ストーム400
BD最高照度の400ルーメン。単4電池×4本使用で大きく重いが明るくて長寿命。ハイスペックで防水機能も抜きんでている。夜間行動多めで明るさ命のセミプロ用。
IP67◎、120g×、5,940円〇
リボルト350
USB充電可能。性能はスポット350とほぼ同じだが防水性能がちょい弱い。ぶっちゃけどのモデルも電池をエネループなどのリチウムイオン電池に変えれば充電して繰り返し使えるけど、本体直のUSB充電に+3000円の価値を見出せるかどうか。モバイルバッテリーで充電できるのはストレスフリーではあるけど。
IPX4×、90g〇、7,810円×
並行輸入品がかなり安く買える
スポット350
充電以外は大体全部入りの多機能モデル。コズモより1000円高くてもパワータップやバッテリー残量欲しいなら。
IPX8〇、86g〇、4,730円〇
※右は並行
コズモ300
スポットから明るさと一部機能を削った普及モデル。この明るさと性能で3600円は一昔前なら考えられないコスパ。一般登山者ならこれで十分。
IPX8〇、83g〇、3,630円◎
アストロ250
とにかく小さく軽い。250ルーメンって十分明るいけど。軽いので心配性の人のサブ用途か、安いやつでいいやの人向け。IPX4×、54g◎、2,420円◎
スポット350について
僕が買ったのはラインナップの中ではちょい高級なスポット350。お値段4730円です。350ルーメンと十分な明るさで、最新BDヘッドランプの主要機能である
- メイン・サブ・赤色の3ライト
- ディミング(光量調節)機能
- 光量メモリ機能
- パワータップ(本体タップで最大光量)
- バッテリー残量表示
- ロック機能
を全て備えています。無いのは充電機能だけの多機能モデルです。割引しても4000円オーバーとややいいお値段ですが、長く愛すためには必要なコストです。
色は悩みまくって白ベースのアルミニウムにしました。本当は黒がカッコイイんですが、雑多なテントの中とかで黒は埋没するんですよね。テント泊するたびにヘッドランプを探すのに手間取った経験から、できるだけ目立つ色ということで白系をチョイスしました。
外観、スイッチ類の操作性など
開封すると、本体と電池と簡易な多国籍マニュアルのみ。2ボタンでけっこう多機能なくせに、ボタン操作の日本語説明は無く、すべて上の写真にあるイラストを見て習得する必要があります。この辺ちょっと不親切かも。
大小2ボタンで操作しますが、「大=電源ボタン、小=ライト切り替え」というのが基本の操作。加えて、ボタン長押しで光量の調節、電源オン状態から1秒押しで最大照度などの特殊操作となっています。
電源ボタンは大きめですが、サブボタンは小さくてグローブしてたらうまく押せない自信があります。あと慣れないうちは左右どっちがメインボタンでどっちがサブボタンか混乱します。指先の感覚だと正直わからん。
本体右側にパワータップ。この部分を指でタッチすることで、フルパワーと調光パワーを瞬時に切り替えることができるハイテクノロジー。
ただ試しに使った感じではわりと反応がシビア。ヘッドランプって自分では見えないから違う部分をタップしまくっちゃう。正直うまく使いこなせるか自信ない。
ちなみに同じことがメインボタンの1秒押しでも可能ですが、こちらも結構難しい印象。慣れれば超絶便利そうな機能なんで、とにかく早く慣れないと。
反対側には3LEDバッテリー残量計を装備。表示により6段階でバッテリー残量をモニターしてくれます。一昔前に比べてめっちゃコンパクトで軽量だし、最近のヘッドランプは本当に多機能ですなあ。
ライトの明るさ
一応ライト点灯した状態の写真撮りました。わかりにくいですが、とにかくスッゲー明るいです。
これはメインライト。直進的な光線で、遠方を円形に明るく照射します。めっちゃ明るい。ただし、これだけだと自分の周囲、足元なんかが暗くて見えにくい。
小ボタンを押してサブライトに切り替えた状態。サブライトは遠くまで光が届かない代わりに、周辺全体に拡散するライトです。足元や周囲が明るくて見やすくなります。テントの中とかでもこちらのライトを使うことになりますね。
んで、メインとサブ両方のライトを点灯させた状態がこちら。2ライトで遠方も周囲もくまなく明かるくなります。ある程度高性能なヘッドランプはこの2ライトモードが主流ですが、2000円台くらいの価格帯のライトになってくると1ライトだったりしますね。僕も今まで使っていたヘッドランプは1ライトだったので、2ライトの明るさを使ってみたかったのです。
ちなみに、最大照度だと非常に明るいですが、この最高照度は実際にはそれほど長持ちせず、バッテリーが減るにつれ徐々に暗くなっていきます。※BBG調べ
http://bbg-mountain.com/2019/03/17/blackdiamond-spot325/
うんと遠くまでライト届くし本当に明るい。
これはわかりにくいですが赤色ランプも備えています。テントの中とかあまり明るくしたくない状態で使うらしいですが、使ったこと無いんで正直よくわかりません。
まとめ
ヘッドランプ選びってかなり悩ましいですよね。大体はペツルかブラックダイヤモンドを選ぶと思うんですが、まずペツルがいいのかブラックダイヤモンドがいいのかで悩む。どちらのメーカーも同じような価格帯で同じような明るさのモデルをラインナップしているし、明るく高機能になれば当然値段が上がるしとても選ぶのにエネルギーがいるジャンルです。僕も今回購入するまで何回ショップに脚を運んだか。
ヘッドランプは日帰りでも万が一の遭難に備えて持って行くべきアイテムです。2000円も出せばネットでいくらでも安いものが買えますが、テント泊登山をする人や、暗いうちから行動する計画があれば、5000円程度の予算でいいものを持っておくと長持ちするしいいんじゃないかなと思います。経験的に、安いの買っても結局後でBDやペツルのカッコいいのが欲しくなりますよ。
スポット、ガシガシ使い込んで行きたいと思います。