8月末、妙高山・火打山テント泊縦走してきました。
新潟の山ですが、長野県との県境にあり安曇野からもそれほど遠くない山。新潟の山は北部になるとほとんど東北でかなり行きにくいんですが、南部のこの二座は行きやすくてありがたい。そして2日間で百名山を2座登れるという事で以前からずっと登ろうと思っていましたが、何となく後回しになっていましたが、やっと登ることができました。
ルート・行程
妙高高原の笹ヶ峰登山口から入り、妙高山⇒高谷池ヒュッテ⇒火打山というルートで登りました。一日目の行程がやや長いですが、それほど標高の高くない山なので大丈夫だろうと予想。そして2日目早く下山できるので、妙高周辺観光も期待できます。
登山道の状況
- 笹ヶ峰～富士見平…序盤木道、後半急登の登山道。よく整備されている。
- 富士見平～黒沢池ヒュッテ…湿地の中の木道を水平移動。
- 黒沢池ヒュッテ～妙高山…外輪山を超えて妙高山のふもとまでトラバース気味の荒れた道、ふもとから妙高山は一本調子の急登、山頂まで展望無し。今回の核心部。
- 黒沢池ヒュッテ～高谷池ヒュッテ…やや登りの登山道。よく整備されている。
- 高谷池ヒュッテ～火打山…木道中心の優しい登山道。山頂直下も木道で驚き。
総じて大変よく整備された足に優しい登山道でした。妙高山周辺だけ険しいけど、危険な個所は無かったです。
当日の様子
妙高高原ICを降りて妙高高原に進み、スキー場の中の道路を詰めて登山口である笹ヶ峰までやってきました。道路はとてもいい道でしたが、大学生かな？早朝から山道を走っている学生がめっちゃ一杯いました。こんな急勾配の山道走ってトレーニングしたら強くなれるわ。
7時登山開始。登山口で入山料500円投入して、キーホルダー的なものをもらいます。後で温泉が割引になります。
出だしから木道。木道足に優しくて最高でした。雰囲気もいいよね。
30分ほどで水場。ここの川の水を1リットル汲んでいきます。
途中にモンベルのトイレスペースがありました。登山口にも携帯トイレ売ってましたね。携帯トイレ使用推奨エリアのようです。最近はそこらでオシッコしたりするのはNGの風潮でめんどくさいですね。
2時間ほどで富士見平分岐。ここで火打方面と妙高方面に分かれます。
で、妙高方面に進むといきなりの大草原に木道！尾瀬っぽいですね。行ったことないけど。木道はきれいです。
山中にある湿原黒沢池です。なかなか幻想的な風景でした。
ほどなく、特徴的な外観の黒沢池ヒュッテに到着。なんでこんな形なんだろう？びっくり珍百景ですね。さておき、ここでサブザックに換装します。
背負ってきたザックはこちらのザック置き場外にデポさせてもらいました。
黒沢池から引いている水道。ペットボトルに入れたら黄色かった。煮沸しないと飲めないそうですが、煮沸しても嫌だなあって、感じの水。
大倉乗越まで登ってきました。ここで妙高山が見えました。鬱蒼としてる。
大倉乗越が外輪山なので、ここからカルデラの下まで下ります。結構な激下り。
しばらくカルデラの中をトラバースしまして、妙高山直下まで来ました。ここまで結構悪い道で歩きにくかった。
ここから妙高山山頂までは一本調子の長い登りです。鬱蒼とした樹林帯の中、ひたすら登ります。
11時過ぎ、妙高山（北峰）2446ｍ登頂しました！
続いて南峰へと進みます。途中にある日本岩という岩塊。妙高山の最高地点は南峰2454mとなります。
山頂は開けていました。南峰から北峰を見る。片側は切れ落ちています。
北峰まで戻りまして、ランチ休憩。火打山方面もよく見えました。
下山します。外輪山とカルデラで火山っぽい山ですね～。
その後黒沢池ヒュッテでザック回収して、最後の力を振り絞って本日の宿泊地高谷池ヒュッテに向かいます。やや登りのゆるい登山道を1時間ほど。
14時、高谷池ヒュッテに到着しました。きれいな山小屋。
テント場。フラットで小屋・トイレに近く快適なテント場でした。
すぐ目の前が高谷池という湿原。火打山と焼山も見えます。ナイスロケーションですねー。
高谷池ヒュッテは口コミ評価の高い山小屋です。特筆すべきはこの綺麗なトイレ！水栓で、なんとウオッシュレットです。素晴らしい。
テン場の水場はジャバジャバ出てました。煮沸しないと飲めないとのことですが、黒沢池ヒュッテの水に比べて普通に透明でした。2リットルほど沸かして飲料水にしました。水買わなくてよくてうれしかった。
居心地の良いキャンプ場でビール飲んでまったりして、夕暮れ。トイレ近いし水はあるし暖かいし、先日の笠ヶ岳テント場に比べて超快適でしたね。
19時頃陽が沈む。気温はそこまで下がらず、ダウンパンツは不要でした。ちなみに消灯後のトイレは電気がすべて落ちて、ウオッシュレットが使えませんでした。
翌朝。4時起き、5時出発の予定が寝過ごして5時半出発。天気はいいようです。ヒュッテからしばらくは湿原の中の木道を水平移動します。景色は最高。
天狗の庭というビューポイント。紅葉シーズンとかよさそうですね。
登山道は超整備されておりまして、あらゆる道が木道、階段でした。超歩きやすい。
突然ガサガサ音がしたと思ったら、ウサギが飛び出してきた！上の写真に写っているのわかります？オコジョ的な動物も見えたんですが、ウサギを追いかけていたのか？
6時半頃、火打山2462ｍ登頂しました。ヒュッテから1時間ほどで登れました。山頂までほぼ木道がつながっていました。
山頂ははげ山。何もなくて、焼山方面に道は続いています。
久々にセルフィーしました。山頂はやや風が強く、そして雲の塊がどんどん上がってきて、展望はほとんどありませんでした。
ちょっと下ったところから、ヒュッテのあると思われる高谷池を見る。
あのギザギザは戸隠山とかかな？奥に見えるのは北アルプスだと思いますが…。
麓まで下ってくる頃には、山頂のガスはすっかり取れているようでした。ここら辺で大勢のトレイルランナーとスライドしました。トレランの人最近多いですね。
帰ってきました。撤収して下山します。
いいキャンプ場だった。今度は小屋泊まりしてみたいです。
10時半下山。麓は暑かった。
温泉250円は格安！妙高高原はちょっとした観光地になっていて、見どころたくさんありそうでしたが、どこに行けばいいのかわからず、結局…
すぐ隣にある野尻湖まで戻り、ナウマン象博物館に立ち寄りました。500円。
妙高戸隠連山国立公園の位置関係がよくわかるイラスト。雨飾山は隣なんですねー。
帰りは高速代節約するために下道で、途中の長野駅周辺でラーメン。その後信州新町の道の駅でジンギスカン買ったりしてのんびり帰りました。下山後も楽しい一日でした。
