松本市の東にそびえる山といえば美ヶ原が有名ですが、今回はその手前の里山をハイキングしてきました。
1/15、高校山岳部の長男が山行で登るというので、送迎がてら僕も登ることにしました。一緒に登るのは流石に嫌がられるので、登山口を別にして何となく同じ方向を目指そう、そんな感じでスタートすることに。
軽くググって、登山口は駐車場のある「千鹿頭池」からとしました。
ここ、小学校の遠足以来ぶり位に来ましたけど、うちの実家から至近でした。そして当時はすげー田舎でしたが、今は開発されて町のすぐ横でびっくり。
小さなため池ですが、遊歩道が整備されていて、高校生が走ったりしていました。
鳥居をくぐって登り始めます。この日松本の最低気温はマイナス10度!ということで、非常に寒い。
10分ほどの登りで頂上に到着すると、そこには千鹿頭神社がありました。立派な御柱が立っています。
神社のすぐそばに立派なトイレがありますが、冬季閉鎖中でした。この後も基本的にトイレはありませんので、野で対処する必要があります。
神社から奥へと続く道を歩いていきます。池がかなり下になりました。
ほどなく、展望台に到着します。展望台は小ぶりながら、松本平が綺麗に見渡せる好立地です。
北アルプスが一望できるビューポイントです。乗鞍から白馬三山まで北アルプスが全部見えました。槍ヶ岳も見えてるんですがわかります?
ここが千鹿頭山山頂のようですね。ここから、次の目的地である「林大城」を目指して進みます。
鹿よけの柵を越えて、山に入ります。
よく整備された明瞭な尾根筋の登山道を歩きます。右が中山、左が里山辺です。MTBの車輪の跡もありましたが、一応禁止です。
標高が上がるにつれて徐々に雪が増えてきたので、チェーンスパイクを装備。ちなみにこの日はソール張替えたゴローS-8のシェイクダウンとなりました。久しぶりに履くゴローは超重くて硬い。たまんねえな。
1時間弱樹林の道を歩き続けて、唐突に舗装路っぽい道に突き当たりました。右に登ると林大城への近道ですが・・・
実はこの標識を見逃して、逆方向へ林道を下ってしまいました。
方角的には合ってるけどワインディングロードを長い距離歩いて何とか林城址のふもとに到着。
このような案内板が各所に設置してあって親切ですね。「林城址歴史の道」です。
ここから登っていきますが、わずかの登りです。
目的地である林大城に到着。山の上に開けた平地があります。戦国時代の山城跡ですね。
この辺を支配していた小笠原氏の城があったようです。ちなみに小笠原氏は武田信玄に滅ぼされてこの辺は武田の領地となりました。
恐ろし気な看板ですが、「化粧井戸」のことだと思います。
さて、長男たち山岳部の一行は山の反対側から登っており、すでに次の目的地に出発しているようです。LINEで確認すると「高遠山に向かって歩いている」とのこと。この踏み跡をたどることにします。
林城址から尾根筋に道がありました。先行パーティに追い付けとばかりに、ここを猛スピードで登ります。
しばらく登ると、道は先ほどの林道に合流します。しばらくは林道をひたすら登る。
ここで、林道を離れて樹林帯に入ります。雪でよくわからないけど高遠山への登山道らしいです。標識等はありません。踏み跡無かったらわからないかもしれない。
しかし、歩いている人はほとんどいないけど、アニマルトラックがあちこちで見られます。気温は低いけど風が無くて穏やかだし、里山歩きものどかでたまにはいいもんだ、なんて考えていました。
途中結構な急坂もありましたが、どうやらこの先が高遠山のようですね。
あとわずかで山頂と思われる場所で、先を伺うといました、山岳部の連中です。何やら騒いでいますね。
鉢合わせて「こんにちは~」とかやると子供に嫌がられるのは明白なので、ここを山頂として大休止することにします。
当初の予定よりかなり歩いたので空腹でした。おにぎり食べて休憩。
高遠山から先はいくつかの里山を越えて、鉢伏山につながります。鉢伏山は塩尻と諏訪の境の山。けっこう南の方まで歩いてきたので、乗鞍岳の山塊がよく見えました。
子供たちはまだ騒いでいて出発しなそうなので、先に降ることにします。下りはちょっと滑ったりして疲れましたが、無事出発地点まで戻れました。
最初はあまり乗り気ではなかったこともあり、ロング走の代わりで2時間くらい歩ければいいや、くらいのつもりでいたんですが、終わってみたら5時間以上歩いて距離17キロでした。昨年10月以来の登山で非常に疲れました。
この時期の山を歩くこと自体初めてだったんですが、里山でいいトレーニングと冬山訓練ができました。アクセスがいいのでまた来ようと思います。次はもう少し先まで足を延ばして、できれば鉢伏山までつなげたいですね。