長雨の影響で、僕の住む長野県にも大きな被害が出ています。
令和2年7月8日早朝、長野県中部・南部に大雨特別警報が発令されました。
前日から強い雨が続き、梅雨前線に湿った空気が流れ込んで停滞した雨雲が線状降水帯となり、長い時間強い雨を降らし続けたようです。
朝から大雨特別警報を告げるスマホのエリアメールが鳴り響き、地域の防災無線からは注意喚起する放送が流れ、近くの梓川では上流でダムの放流を告げるサイレンが鳴り続いていました。
当日の昼前には雨は止みましたが、この大雨は長野県中部・南部に大きな被害をもたらしました。
うちのすぐそばに梓川が流れているのですが、川幅200m以上の全体に水が流れていて、見たことないくらい水位が上昇していました。
トップの写真とこちらの写真は大雨から4日目の12日に撮影しましたが、水はかなり引いたもののまだ茶色く濁っていて、水量もいつもより多いです。そしてそこかしこに上流から流れてきた流木(根こそぎ倒れたような大木多数)が転がっています。梓川の源流はご存知槍ヶ岳の槍沢ですが、この様子だと相当の雨量があり、土砂がかなり流出していると思われます。
上高地エリアも相当雨が降ったらしく、上高地に続く国道158号線では大雨による土砂崩落があり、しばらくの間通行止めとなりました。15日にやっと仮復旧して、16日からは交互通行が可能になるようです。
上高地が孤立状態となったことで、今後上高地を起点とした登山にも影響が出そうです。
すでに北アルプスの山小屋のうち、槍・穂高エリアの山小屋は今月15日からとしていた営業開始を17日に延期することを決めました。上高地周辺でも遊歩道にかなり被害があるようです。穂高連峰などに続く登山道の被害状況はわかっていませんが、これだけの雨が降ったとなると一部登山道が消滅していても全く不思議ではありません。
7月12日に近所の里山・光城山に3往復トレーニングに行ってきましたが、標高900mの光城山ですら、倒木・登山道の雨水による被害などがありました。
登山道はどうしても雨水の通り道になりますから、大雨が降ると川のようになり、土付きの登山道はダメージを受けます。北アルプスなどの高山ではもっと深刻な被害が出ていることが予想できます。
そろそろ登山に行きたい季節ですが、各山小屋では新型コロナ対策で宿泊、テント場利用ともに完全予約制としている小屋がほとんどです。加えてこの集中豪雨の後ですから、北アルプス方面に入山予定の方はHP等で十分情報を確認したうえで計画しましょう。登山道が無事でも、登山口に至る道路の通行止めや駐車場の閉鎖もあります。
南アルプス方面も、山梨県、静岡県が登山中止を求めており、各山小屋はほとんどが今シーズンの営業中止を発表しています。北岳や甲斐駒登山のベースとなる各登山口へ向かう道路も封鎖され、交通機関も動いていないようです。
山小屋が三密になることはある程度間違い無いですが、山小屋の営業休止や道路の封鎖はちょっと過剰反応ではないかとも思いますが、色々なリスクを考慮しての決定だと思います。
僕も山に行きたくてしょうがないです。北アルプスも北部の方は登れそうなんで、天気が良くなったら偵察がてらどこかに登山してみようと思います。
皆さん安全登山で楽しみましょう。