連日暑い日が続き、山の雪解けもかなり進んでいます。この時期の北アルプスは山肌が青々として、新緑の麓の山や水を張った水田によく映えます。
「そろそろ登山でも」と思う今日この頃ですが、新型コロナの影響で、本格的な登山をするには難しい環境です。
北アルプスの山小屋でつくる山小屋友好会は、所属する各山小屋について、「GWが明けるまでとしていた休業を7月14日まで延長する」と発表しました。
北アルプスのほぼすべての営業小屋が対象になっています。一部テント場は開放している小屋もあるようですが、宿泊はもちろんトイレや売店など基本全てのサービスが提供されません。
ヤマケイの現地情報も参考に。
そもそも、連休前から各登山口の駐車場も閉鎖していたりして登山口まで辿り着けません。バスなども運休しています。
上高地も5/15までは休み継続
上高地行きシャトルバスも運休しています。
立山黒部アルペンルートは5/31まで運休。扇沢までのバスも運休です。
山に入ることはもちろん可能ですが、登山自体の自粛が求められています。「俺は小屋なんて使わないから関係ねーし!」という人でも、万が一遭難したら救助隊と濃厚接触しなければいけない。
実際この連休中にも何件も遭難事故が発生しています。うち八ヶ岳で遭難してヘリで救助された1名は新型コロナ陽性の疑いがあり、救助隊が自宅待機したという事例もあります。
「遭難なんかする訳ないし!」という人ほど遭難するかもですよ!僕も今まで20年以上登山やってきて幸い遭難の経験はありませんが、絶対しないかと問われればそんな自信無いし。特にぼくのやってるスピードハイクは一歩間違うと簡単に遭難するしね。
この時期の登山は確かに危険です。天気が良ければ楽しい雪上ハイクですが、ひとたび天候が崩れれば冬山厳冬期に逆戻りのリスクがあります。雪崩落石も多い。
ここはひとつ自制心で登山自粛もやむなしですね。救助隊に迷惑をかけることだけは平時にも増して避けなければいけません。
しばらく我慢して、7月以降きちんとした環境の中登山を楽しめるよう祈りましょう。