平成30年4月15日(日)に開催された「第20回記念長野マラソン」に参加してきました。
ご存知の通り大変人気のマラソン大会で、エントリー日は開始20分程度で1万名の参加者枠がすべて埋まるという、参加するだけでも大変なレースとなっております。参加費が10,800円もする金持ちマラソン大会なのに、人気は年々高まっている気がする…。
僕はラッキーにもこの0次関門をクリアしてエントリできましたので、昨年に続き2回目の参加です。
昨年の記録はこちら。
今回は3月の静岡マラソン(フル)、4月の春ラン(ハーフ)に続き3回目のレースで、脚自体はかなり出来上がっている状態だと思うのですが、前回走った静岡マラソンがひどい結果だった(25キロ過ぎで大失速して後半はほとんど走れないペース配分ミスをやってしまった)ので、非常に自信がありません。
目標は3時間20分
静岡の失敗を繰り返さないために、今回は目標タイムを3時間20分と現実的なところに設定し、かつペースは前半はキロ4’50、後半キロ4’40で走るネガティブスプリットを予定。3時間20分が厳しそうなら無理せず、3時間30分以内のゴールを目指します。
とはいえ、失敗レースの後なので心配事はつきません。
- 直前の体重が77~78kgと、昨年ベストタイムを出した松本マラソンの時より3キロほどデブになっている。
- 足底筋膜炎による右踵の痛みはほとんどなくなっているが、代わりに左膝の痛みがかなり強く出ている。今までで一番痛い気がする。
- 当日の天気予報は雨で、風も強そう。
特に天気が心配でした。雨のレースってやったこと無いし。風が強いのも嫌だなー。
果たして、今年の長野の結果はどうだったでしょうか?
前日長野入りして受付・宿泊
長野マラソンのただ一つの残念なところ、前日受付必須!これは本当にどうにかしてもらいたいです。前日受付のためだけに、僕のような県内人も前日から長野入りして宿泊しなければいけません。
昨年は自宅のある安曇野から電車で長野に入り、駅前のゲストハウスに4000円で宿泊しましたが、今年は倹約して車中泊でもいいかな?なんて思っていましたが、結局漫画喫茶に宿泊することにして、車で行きました。
受付の際、駐車券をもらうのですが、5時頃に行ったら1か所しか残っていませんでした。それでも「ありません終わりました」とか言われたらどうしようと心配でしたが、大丈夫でした。駐車場が確保できて一安心です。
受付を済ませてイベントブースに行くと、毎年NHKの番組ランスマで走るオリエンタルラジオの藤森慎吾(長野県出身)のトークショーをやっていました。彼もサブ3.5を目標にしているということで、共感しながらちょっとだけ聞きました。
その後漫画喫茶に向かう途中のビッグボーイでハンバーグの夕食。サラダバーにカレーが付いているのに惹かれてつい入ってしまった。カレー2杯食べて気持ち悪くなりました。
コンビニでお酒など買い、漫画喫茶へ。ナイトパック10時間コースで1600円くらい。フラットブースを確保できて、ソフトクリーム食べ放題だし安い最高。禁煙エリアでもタバコ臭いのと照明がまぶしい以外はそれなりに快適でした。
朝の準備・会場入り
朝の天気。どんよりと曇っていますが、雨は小降りでやみそうな雰囲気。
マンガ喫茶を出て、コンビニで朝食におにぎり2個購入。宿泊したマンガ喫茶から駐車場所のまでは10分程度と近くて楽でした。
駐車場からはシャトルバスでスタート会場へ。こちらも30分かからず到着。去年は満員電車⇒駅から20分歩いて会場入りでしたが、これは車利用の方が楽ですね。
着替え場所である体育館のベンチに陣取って、おにぎり食べたり、トイレ行ったり、テーピング貼ったりして準備。7時40分頃に荷物をまとめて、スタートエリアへ移動しました。
スタートエリアに並んだのは8時少し前。今回僕はEブロックからスタートです。長野マラソンはスタートエリアの管理が厳重だったイメージですが、生け垣の切れ目から横入りするランナーにちょっとムカつきました。
雨はやみそうでやみません。しとしとと降り続いていました。風は、ほとんどありませんでした。セリアで買ったレインコートを着てスタートを待ちます。雨の中のレースは初めてなので緊張しました。
いよいよレーススタート
コースはいつも通りのワンウエイコース。全体に南に下っていくコースです。昨年は25キロ過ぎの堤防道路で失速してしまったので、今年は失速しないように走るのがテーマ。
10キロまで
8時30分に号砲。Eブロックから実際にスタートラインを通過するのに2分弱かかりました。弱い雨が降り続く中、しばらく集団で走っていきますが、キロ5分20秒くらいのゆっくりしたペースで集団が進んでいきます。かなり密集していて、追い抜きは困難です。しばらくこのペースで走らないといけません。2キロ、3キロと走ってもなかなか前が空きません。それでも、スタート直後よりはペースも上がり、キロ5分少々のペースまであがってきました。
結局最初の5キロはほとんど集団の中にいて、ゆっくりとした立ち上がりでした。そして最初の5キロ地点の給水所でカッパを脱ぎ捨てました。前も開けてきたので、ここから予定のキロ4分50秒ペースに上げて走ります。
6キロ位のところで善光寺を右に見て、参道に続く石畳道路を走ります。ここは下りで、観客も多く気分もアガるのでオーバーペースになりかけますが、まだまだレースは最序盤なのでぐっとこらえてペースを維持します。そのまましばらく走り、ビッグハット前で10キロ。
0-5km 25’27 ペース5'05
5-10km 24'15 ペース4'51
10キロ通過タイム…49分42秒
スタート直後の混雑でペースが遅いのは予定通りでしたが、ここで焦らなかったのが良かったかも。
20キロまで
ビッグハットを超えてしばらく進み、多分12~13km地点でオリラジの藤森くんとかハブくんを抜いたと思います。途中異様に大きな集団があって邪魔だったんですが、その中にテレビの人がいたと思う。
15キロ地点で先行するランナーとすれ違うコースとなります。相変わらず前の方を走っているランナーは同じ人類とは思えないほどの快足で走っていますね。こちらはいつ限界を迎えるかわからない脚にドキドキしっぱなしでした。
エムウエーブをぐるっと回って、今通ってきた道を戻ります。すれ違いランナーの苦しそうな顔から元気をもらって、五輪大橋で20キロ。
今のところ足は順調です。ペースは前回静岡に比べて抑え気味なので、まだまだ脚には余裕ある感じ。でも、フルマラソンの20キロはまだ序盤ですからね。油断大敵です。
10-15km 24'08 ペース4'50
15-20km 24'14 ペース4'51
20キロ通過タイム…1時間38分04秒
20キロ通過タイムが想定より2分ほど遅れていましたが、あまり気にしないようにしました。今はとにかく我慢と。
30キロまで
25キロ地点でアミノバイタルパーフェクトエネルギーの補給がありました。ここできちんとエネルギーを補給。
さて、市街地コースはここまでで、ここからコースは堤防沿いの道路へと進みます。この頃には雨は降ったりやんだりを繰り返していたように記憶しています。時々出てくる大きな水たまりが嫌でしたが、涼しくて走りやすかった。
25キロまでが前半です。昨年は25キロ過ぎで失速しましたが、今年はペースを維持したまま走り続けられました。脚にはそれなりに疲労感を感じていましたが、ペースは落ちることなく安定して走ることができていました。
20-25km 23'58 ペース4'48
25-30km 24'11 ペース4'50
30キロ通過タイム…2時間26分13秒
30キロ通過タイムは予定より1分遅れ。でも挽回してきています。そしてここからは少しでもペースアップするつもりでした。
ゴールまで
30キロを過ぎて、難所と言われるふたこぶラクダも気づかないうちに通過していました。残り12キロで、脚にはまだ余力があるように思いました。「今回は、何とかいける」とここらへんで初めて認識しました。ネガティブスプリットで走るにはここからペースアップが必要ですが、正直しんどい!息が上がってるとか、脚が動かないみたいなはっきりとしたダメージがあるわけではなく淡々と走れてはいたんですが、辛いことは辛いんですよ。で、ここでペースを上げて最後まで走り切れなかったらどうしよう?とか考えていました。
コースは堤防沿いの単調な道で、進んでもあまり景色が変わらず、また遥か先まで対岸を走る先行ランナーが見えて心が折られそう。ここは長野マラソンでも一番の難所だと思いました。
30~35キロ地点は、かなり苦しくなってきていました。が、昨年はここでかなり失速しましたが、今年はペースを落とすことなく走れていることにうれしさを感じていました。
延々と続く堤防道路ですが、35キロ過ぎでようやく対岸に渡ります。そしてそこからはコースが北東向きとなりますので、逆風になります。モロ向かい風だったのでペースが落ちるかなー、と思いましたが、時計を見ると意外にもペースを落とさず走れていました。これには自分でもびっくり。ていうか後で確認したらここが一番早いペースで走れていました。この時はかなり疲れていましたが、腕振りと体幹を意識してきれいなフォームを意識するよう注意していました。「早く走ろうと思うんじゃない、きちんとしたフォームで走ればペースは落ちない」ということがわかりました。これはかなり自分の中では大きな発見でしたね。やっぱりきちんとしたフォームは大切です。
- 弱った時こそ、きちんとしたフォームで走ること
- 足で走るんじゃない、背中(とケツ)で走るんだ
とはいえ、35キロ過ぎはかなり疲れていて、そろそろ「休もう、止まろう」という弱い心が出てきていました。油断すると弱い自分に引き込まれそうな怖さは常に感じていました。
39キロ付近でやっと堤防道路は終わり、コースは左折して市街地に向かっていきます。単調な堤防道路うんざりだったのでうれしかった。いよいよ残りは3キロです。
1キロほど進むと大通りに出ます。残り2キロの直線、時間にして後10分でゴールですが、この時かなり消耗していて「あと10分もあるのかよ」と思っていました。もう、いつ止まっても不思議じゃないほど疲れていました。ペースは上げられず、とにかく止まらないように走るだけで精いっぱいでした。ゴールが近づくと弱ってくる不思議。
ヒイヒイ言いながら野球場に入って、最後200mはスパートです。
やったー、ゴールしたよ!
30-35km 24'09 ペース4'50
35-40km 23'46 ペース4'45
40km-ゴールまで 10'13 ペース5’07
ゴールタイム(ネット)…3時間24分22秒 (PB)
はい。という訳で見事サブ3.5を達成できました!
目標の3時間20分切りは達成できませんでしたが、3時間25分切りはできたので良しとします。グロスでもサブ3.5なので文句なし。松本マラソンの3時間31分から6分短縮して自己ベスト達成です。うれしい。
ちなみに僕がゴールしてすぐにランスマのハブくんがゴールしてきました。大勢の人にお祝いされていたので、僕も野次馬根性でお祝いしてきましたよ。オリラジ藤森君は残念ながら失速してしまったようでした。
ゴール後
ヘトヘトでしたが、順路を進んで、バスタオル、完走メダル、おにぎり、アミノバイタルゴールド、ドリンクをもらいました。ちなみに長野マラソンは紙の速報完走証は無しです。
記録関係
相変わらずスントは距離計測に誤差があります。
ペースはほぼ一定で走り切ることができました。
ランナーズアップデートによると、グロスタイム3時間26分15秒で全体の1153位となりました。出走9600人とすると上から12%くらいでしょうか。サブ3.5でも10%以内に入れないとは、やはり長野マラソンのレベルはかなり高いですね。
ちなみに完走率は86%くらいだったようです。天気は悪かったですが、暑かった昨年より完走率はかなり高いですね。
マッサージをやってもらった
いつも気にはなっていましたがやったことなかったマッサージを受けました。20分くらい並びましたが、はじめてスポーツマッサージやってもらいました。気持ちよかったですね。
風雨について
雨については、9時頃には止むかも、と思っていたら結局レース中ずーっと降り続いていました。靴が濡れて重くなったのと、靴擦れが悪化したのは嫌でしたが、体を冷やしてくれて走るのは楽でした。走っているときは涼しいくらいで、やっぱり僕にとっては暑いより走りやすかった。
心配された風は、北東の風で 2~3mといったところでしょうか?前半はコースが南向きなので適度に追い風、最後堤防道路を北上する所だけ向かい風になりました。多くの人が「35キロ過ぎて向かい風がキツかった」とコメントしていましたが、僕はそこまで気になりませんでした。むしろ前半の追い風に助けられて今回のタイムが出た部分もあります。
強風は嫌ですが、雨の中のレースについてはそれほど悪いものではないな、と感じました。
今回の補給食
ポーチ持って走ったんで、ポーチの中にグリコCCDと塩熱サプリ。パタゴニアのストライダー・プロ・ショーツのポッケにアミノバイタル(顆粒)3本と前日受付会場で買ったカフェインショッツ1個入れて走りました。
結局使ったのはアミノバイタル顆粒1本とカフェインショッツ1個だけで、あとは途中で配られたアミノバイタルパーフェクトエネルギーと、給食のバナナを2個、梅干し2個くらいでしょうか。いつも余分に持って行ってしまう・・・。
ちなみにシューズはターサージールでしたが、濡れたせいで靴擦れがひどかった。
まとめ
走っている最中は楽しいより辛いの方が多かったですが、結果的に30キロ過ぎでペースアップできてたし、サブ3.5も正式に達成できたので、今までの努力が報われたようで、気持ちが楽になりました。
着替えて外に出たら、晴れていました。久しぶりの青空。長野マラソン終わってしまったと少し寂しかった。実際誰とも会話してないし。
おまけ
帰りは温泉にもよらずに直帰。西友でビールとお惣菜買って、自宅で昼呑みしました。勝利の美酒サイコーでした。
長野マラソン終わってしまった…。思い出深いいいレースでした。また来年も走ります。