という訳で、12月に読んだ漫画は以下。海皇紀を読むのにそれなりに時間がかかったので、作品数としては少なめです。
海皇紀(全45巻)
修羅の門で一世を風靡した作者の作品。僕は連載時全く知らなかったですが、結構有名な作品なんですね。海洋冒険活劇というんでしょうか、文明の退廃した未来で、帆船を使った戦争をするお話。作者が実際に船舶の学校を卒業しているということで、帆船の描写に関してはものすごくリアルに描いています。
全45巻を一気に読みましたが、とても面白かった。面白かったですが・・・・
まず、基本的に手抜きマンガだと感じました。特に気になったのは、
・背景はこの作者が発明したと思われる、真っ白に点々を描いてオーラっぽく表現したものがほとんどで、コマの中に背景がほとんどない。ページの中がすごく白い。
・キャラクターの表情がほとんど同じ。基本余裕っぽくニヤついているか、慌てているか、すましているかの3種類。目の描写は基本的に線。特におじさんやおじいさんの書き分けができていない上に表情が同じなので、「これ同じ顔じゃん。兄弟かよ。」みたいなシーンがたくさん登場して興ざめする。また後半になってくるとベロを出す描写が頻繁に登場してイラッとする。
・主人公のファン・ガンマ・ビゼンが全知全能の神でなんでも出来る出木杉君のため、話がうまく進みすぎと感じる。優しい三国志みたいな戦闘シーンにも違和感。
といったところが読んでいてとても気になりました。
基本的には、独創的なストーリーだし、帆船を使った海戦も面白いし作者の非凡な才能を感じさせる良作なのですが、いかんせん手抜きしている感が目立っちゃって残念だと感じました。45巻と長いですが、けっこうスカスカなので全20巻くらいの印象ですね。
進撃の巨人(21巻)
物語の核心に迫る21巻ですが、相変わらずの密度でさすがの面白さ。
最初から謎に満ちたお話でしたが、ここにきて一気にその謎が明らかになってきました。続きが気になる!
羊の木(全5巻)
何か面白いマンガ無いかとネットで探してたどり着きました。元犯罪者を複数同じ町に住まわせる話ですが、うーん、設定は面白そうでしたが、正直何かが起こる前に終わってしまった感じ。話の内容は胸糞悪いだけで、特に「なるほど!」というような驚きは無く、絵もギャグマンガ風で上手ではない。あえて読むことは無かったと思ったマンガでした。