MSX3メモ ~マラソン・トレラン・登山のあれこれ~

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2016年5月13日 白馬大雪渓山スキー

白馬大雪渓山スキー

5月13日、日本三大雪渓のひとつ、おなじみ白馬大雪渓をスキーで滑ってきました。

白馬岳は過去2回登頂していますが、5月は初めて。調子よければ白馬岳登頂して頂上から滑降!をキメたかったんですが、急斜面に心が折れて登頂は果たせず、標高2,400mの避難小屋まで。登頂は敗退でしたが、大雪渓滑降はエキサイティングな体験でした。

 行程

猿倉(07:15)・・・白馬尻[休憩 10分](08:10)・・・葱平[休憩 10分](10:30)・・・避難小屋[休憩 30分](12:00)・・・葱平(12:40)・・・白馬尻[休憩 10分](13:00)・・・猿倉(13:50)

出発~白馬尻まで 林道に雪は無くいきなりスキーを担ぐ

 

f:id:msx3:20160517160440j:plain5時15分安曇野の自宅出発、白馬に向かう。途中のコンビニでおにぎり2個、パン5個購入、朝ごはんにパン2個食べながら運転。天気は快晴、雲一つない。今日は松本は30度近くなると天気予報。車窓からこれから向かう白馬岳が美しい。

 

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猿倉駐車場7時着。結構時間がかかってしまった。急いで準備して登り始める。猿倉から白馬尻までの林道にはほとんど雪が無いので、スキーは担いだまま。ここでシール使えたら楽なんだけど。結局白馬尻に付くまでスキーは下ろせず、木に引っかかって邪魔。そして重い。スキー靴歩きにくい。

 

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林道途中に2か所の渡渉あり。朝は水量が少なく飛び石でクリアできたが、下山時は水量が増してやむを得ず流れの中に足をついて渡った。長靴を持ってきている人もいた(白馬尻にデポしていた)。夏山シーズンには木の橋が架かるらしい。

 

大雪渓に到着

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白馬尻からは雪なのでシール装着で登り始める。天気良く風も穏やかで、アンダーウエアのみでも暑い。雪はザラメでシールも良く効く。f:id:msx3:20160517160447j:plain

 

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この辺はまだ余裕。

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大雪渓は同じような景色がずっと続くので、進んでいる感じがあまりなくてげんなりします。ランドマークとしては杓子岳の岩峰でしょうか。徐々に近づいてきます。

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杓子岳からのデブリ、落石

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左右からの落石に注意しながら登る。途中デブリや落石の集中地帯を何か所か越える。雪崩の危険は多分無いが、落石は所々発生しているし、雪渓の途中で止まっている落石も融雪に伴いいつ落ちてきても不思議ではないので、なるべく顔は上げて登る。ヘルメットがあったほうが安全。

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落石はごろごろそこらじゅうにあります。登っていると不意に「ガツッ、カツッ!!」という音が聞こえてきてあせります。現在進行形で落石しています。

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飛行機雲が美しい。2回ほど見ました。

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青空と岩と雪のコントラストが素晴らしい。

 

大雪渓中部・葱平~避難小屋

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こんなに急だったっけ?と思いながら登る。それでも葱平手前まではまだ余裕があった。葱平手前でデブリと落石で雪渓が荒れていて、スキー歩行のルート取りに難儀する。斜度も増してくる。ここで結構時間を食ってしまった。先行するツボ足の人はどんどん先に行ってしまう。シールを諦めてスキーを担ぎ、アイゼン装着。ここから葱平に取り付く。

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葱平の斜面が斜度45度の急登。非常に苦しい。喘ぎながら少しずつ登る。ものすごく時間がかかる。雪は緩く、先行者の足跡をたどるが、歩幅が大きく、一歩がきつい。スキーも重く、なかなか進まない。

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おなかも空いてきたけど、休憩する場所が無い。なんとか葱平上部までと思い歯を食いしばって進む。

 

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12時に葱平上部まで到着。えらく時間がかかってしまった。避難小屋の屋根が見えている。ここで大休止。今後どうするか考える。とにかくこの斜面で体力を消耗した。コンビニで買ったパン、おにぎりを全部食べる。水も全部飲んでしまった。

コースタイム的には、ここから村営頂上小屋まで1時間、そこから山頂往復1時間でどんなに早くても2時間かかる。休憩も入れれば、ここに戻ってくるのが午後2時半~3時。そこから下山に1時間かかる。コースタイム的にはギリギリ大丈夫だが、相変わらず靴擦れで足が痛い。今回は夏山用の厚手の靴下を履いてきたが、そのせいかつま先が痛い。かかとも靴擦れがかなり進行している気がする。

スキーをここのデポして荷物を軽くしても、このスキー靴であと2時間歩くのはキツイ気がする。加えてこの斜度。ここを自分はスキーで無事に下れるのか?心配になる。体力的にも葱平斜面でかなり使ってしまった。

更にさらに、ここにきてガスがまいてきた。山頂まで苦労して行っても、ガスの中かもしれない・・・・結論、ここから下山に決定。逃げたんじゃない、総合的に判断したんだー

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避難小屋~白馬尻までスキー滑降

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シールとアイゼンをザックにしまい、カメラもザックに入れようとしたが、パンパンで入らないのでフォーカスに入れたまま滑ることにする。12時30分スキー滑降開始。
いきなり葱平の急斜面だが、雪は柔らかく春のゲレンデのようなザラメ。斜度はあるが、スキー自体は難しくなかった。

葱平を過ぎて、デブリゾーンを越える。かなりの落石を踏んでしまった。所々クラックが走っているが、慎重に避けながら下る。登りの苦労が嘘みたいに短時間で高度を下げていく。大雪渓下部はデブリと落石が多くルーティングに若干気を使うが、基本ゲレンデスキーの感覚で行ける。

あっという間に白馬尻到着。30分かからなかった。ここから、スキーを担いで林道歩きだ。

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恒例の山と高原地図アプリも購入したけど、スキー前にどうも落ちていたらしく、猿倉に戻ってきて気付いた。帰りの軌跡が直滑降している。

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今回、並行して「ジオグラフィカ」という地図アプリも使ったが、こちらの方が地図が大きくて(二万五千分の一)見やすかった。コースタイムが無いのと、無料だと機能制限があるが、地図はやはり大きいのが使いやすいですね。iPhoneの電池も下山まで持ちました。

まとめ

前日までどこに行くか決めていなくて、針の木雪渓か白馬大雪渓かで悩んだけど、メジャーな白馬を選んだ。調子が良ければ白馬岳の山頂まで行こうと思っていたけど、思ったより体力的にきつかった。でも「白馬大雪渓をスキーで滑る」という目的は果たせたので、良かったとしよう。
正直、大雪渓はスキーよりツボ足で登ったほうが楽な気がする。スキー下山のスピードメリットより、僕レベルだと担いでる時間と体力の消費が激しい。可能なら今季早いうちに登頂リベンジしたい。

 

 

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