MSX3メモ ~マラソン・トレラン・登山のあれこれ~

アルコールを中和するために走るおっさんが登山やマラソンのことをメモするブログ。マンガゲームウイスキーについても語る!

2016年4月2日(土) 乗鞍岳山スキー

マウント乗鞍スキー場の営業期間中に行かねば!と勢いで決めて、乗鞍山スキーをやってきました。

乗鞍岳は僕の地元の松本から非常に良く見える山で、今の時期は里はすっかり春景色なんですが、仰ぎ見る乗鞍岳は真っ白でザ・雪山って感じのたたずまいです。

乗鞍山スキーは過去2回来ていますが、いずれも麓は好天でも位が原から上は強風ガスで、山頂までは行けませんでした。今回は雲が多めでしたが気温は高く、風もそれほど無かったため雪の状態がよく、冬山初心者の僕でも何とか乗鞍岳剣が峰に登頂する事ができました。悲願の雪山3000m初登頂です。

 

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・日程…2016年4月2日(土) 日帰り

・登山口へのアクセス…松本から乗鞍スキー場を目指して進み、国民休暇村の道路向かいの駐車場に駐車。そこからすぐ横のゲレンデを200mほど滑り降りるとチケット売場(レストハウス)とリフト乗り場があります。

リフトはゲレンデトップまで回数券3枚1,200円購入します。リフト営業開始時間が8時30分と遅いのが難点ですが、標高2000mまで座っているだけで連れて行ってもらえるのはありがたいです。
なお4月3日で今シーズンのスキー場営業は終了となるため、それ以降はゲレンデをシールで登る事になります。 

・天候…晴れ時々曇り、風は弱い、気温は高い

 

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・行程

休暇村(8:30)…リフト終点(9:00)…位ヶ原山荘分岐(10:15)…肩の小屋斜面取り付き(10:50)…肩の小屋(11:30)…朝日岳鞍部(12:40)…剣ヶ峰山頂(13:20)…休憩20分…肩の小屋(14:05)…位ヶ原山荘分岐(14:20)…リフト終点(14:30)…休暇村(14:45)

 登りスタート

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出だしは天気好調。気温も高く、ベースレイヤーのR0.5だけでも十分。これから登る乗鞍岳を見ながらのんびりとリフトに揺られます。

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ゲレンデトップには、これからツアーコースに向かうたくさんの人が。

9時頃歩き出し、ゲレンデトップからツアーコースに入る直前の急坂を何とかクリア、その後ツアーコースも思ったより斜度があり戸惑いました。過去の印象から平坦なコースと思っていたので。

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ツアーコースに出た頃から両足かかとの靴擦れが痛くて痛くてたまりません。途中絆創膏を補強しましたが結局ずっと痛いままでした。あまりの痛さに撤退も考えました。

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10時15分に位が原山荘との分岐に到着。位が原周辺は斜度もゆるやかで快適なバックカントリー、そこから10時50分頃に前回撤退した肩の小屋下の急斜面に取り付きます。

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この斜面は、導入から肩の小屋くらいまではややきつい位ですが、肩の小屋から稜線までの標高差200m位が本当にキツかった。

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少し登っては休み、息を切らして1時間以上かけて登りました。途中シールを諦めてスキーをザックに付けてツボ足で登りましたが、それはそれでクソ重くて心が折れそうでした。靴擦れめちゃくちゃ痛かったし。 

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この斜面がきつい。ヒマラヤかって位息が切れる。三歩進んで1分止まる。

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ツボ足でラッセル。登ってきた急斜面を振り返る。

12時40分頃稜線に出て、鞍部にスキーをデポしてアイゼン装着、剣が峰を目指します。

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この頃から、剣が峰はガスに巻かれるようになります。見えたり見えなかったり。

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岩と雪のミックスゾーンですが、雪はよく締まっていて不安はありません。

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スキーをデポして荷物が軽くなったのと、夏道に出て歩きやすいのでわりとすんなり進み、頂上直下の急斜面もアイゼン効かして軽快にクリア、1時20分に無事剣が峰に登頂できました。

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足はまだ何とか残っていたんですが、何しろ靴擦れがどうしようもなく痛かった。この頃はもう諦めていましたけど。

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山頂では晴れたりガスったりしていましたが、遠くの景色は見る事ができず。
ただ今年初めての3000メートル、登れるかずっと不安だった中での登頂でかなり感激しました。体力的にもキツかったし。 

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本当は山頂でビール飲んで大休止したかったんですが、稜線からの急斜面の滑降に不安があるのと、視界のいいうちに降りたいという思いが重なり断念、剣が峰を下ります。思い一眼レフ持ってきたので写真は何枚も撮りましたが、あまりいい写真は取れなかった模様。ビデオもこの時デビューしました。

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いざ、滑降

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スキーを回収し、シールとアイゼンをザックにしまって滑降開始が2時丁度。肩の小屋に向けてドロップイン、キツい思いをしてやっと登りきった斜面を一瞬で下ります。太腿ブルブルで、すごいヘタクソでしたけど、気にしない。

位が原の斜面は広大で、日本のゲレンデじゃないみたい。雪もそこまで悪くなく、何とか制御できます。
思ったより疲労が足に来ますが、徒歩で下山するウザさを考えれば安いもの。山スキーの醍醐味は下山が快適な事です。サイコーです。

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30分ほどでゲレンデに到着しまして、もう終わりかと思いましたが、そこからゲレンデを車まで帰るのが非常に長かった。滑降距離は全部で6キロ以上にもなったと思います。
(アプリの記録ではゲレンデトップから駐車場までの総距離12.8km)

駐車場に帰ってきて靴下を脱いだら、踵と土踏まずの皮がベロンと向けていました。
しばらく靴が履けないかもしれない。

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今回の山スキーは、ランニングによるトレーニング効果か体力的なキツさは(最後の登りは堪えたけれど)思ったほど無かったんだけど、とにかく靴擦れによる足の痛みに悩まされました。
対策しないと次から山スキーできない。

でも、天候や雪のコンディションに恵まれて登頂できた事はとても良かった。

 

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立ち寄り湯「湯けむり館」で靴擦れの痛さに耐えて入浴後、駐車場から乗鞍を望む。

  

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